桜井誠
2021年05月24日
●TVでの「日本のインディ・ジョーンズ」長沼毅の発言がちょいちょいトンデモ。
ダーウィニズム否定としか思えないものまである。
だが著書を読む限り、普段はまともっぽい。
文章は思考過程までいちいちダラダラ記述しててド下手だが。
おそらくTV向きのセンセーショナルなリップサービスが過ぎるタイプなのだろう。
宮竹貴久という生物学者も著書はまっとうだが、『ほんまでっか!?TV』に出演した時は無茶苦茶な発言をしてさんまにまで呆れられていた。
まぁこういうのはよくあることなのだろう。
ちなみに『ほんまでっか!?TV』に出演している「センセイ」方の言葉は基本的に信用してはならない。
この番組、あまりにトンデモすぎてスル―していたが、途中からトンデモ発言を記録しておくべきかと思って毎回録画…。
だが観る気が全く起こらなくて困る。
ところでインディがしてきた数々の遺跡破壊活動を思うと、「日本のインディ・ジョーンズ」というのは全く誉め言葉じゃないよね。
●森達也の『私たちはどこから来て、どこへ行くのか 科学に「いのち」の根源を問う』という本を購入。
長谷川寿一(ハセマリの夫)、福岡伸一、池谷裕二などの有名どころにインタビューしている。
でもなぁ…森達也、『スプーン』という本でエスパー清田とか秋山眞人にインタビューして「実際に僕の眼前でスプーンは曲がった!」って肯定しちゃってるんだよな~…。
そんな人に科学を語られても、という気はする。
だが一方で2014年に出た『アは愛国のア』は素晴らしかった。
その政治思想の全てに賛同はしないが、言いたいことはよく判る。
特に「死刑囚もつきあってみれば大抵は普通の人」という主張には感銘を受けた。
でもこの本、出してるのが潮出版社…つまり創価学会系なんだよな~…。
内容的にも創価学会系イベントでの座談会らしく、出席者の一人(雑誌編集者)は公明党支持だし、森達也も「公明党の役割に期待する」的な発言をしている。
まぁこれは主催者に気を遣っておもねった社交辞令かもしれないが。
こういう本が出せるあたり、おそらく創価学会や公明党の中にもリベラル寄りな人はそれなりにいるのだろう。
一応、「平和の党」を標榜してるし。
問題はそれが国政で全く発揮されていない点だが。
ちなみに座談会にはネトウヨさんの若者も出席しており、ネトウヨさんのよくある論法に対する森達也の回答が読めて興味深い。
やっぱネトウヨさんもいるんだ創価学会…
まぁ宗教という「事実に基づかないがヒトの心を鷲掴みにするミーム」にヤられるタイプの人は同じ構造を持つネトウヨさんミームにも弱いだろうしね。
なお、オタ的には潮出版社といえば手塚治虫の『ブッダ』や、マイナーながらも光る漫画誌『コミックトム』でわりと重要な位置にある。
森達也の出世作である映画『A』はオウム真理教を追ったドキュメンタリーだ。
そこではオウム信者と地元民が意外に仲良くコミュニケーションしている様や、公安があからさまな「転び公妨」(捜査員が対象者に近づき勝手に転んで「足を引っかけた」と因縁をつけ、公務執行妨害で不当に逮捕する手法)を行う様がカメラに収められている。
スプーン曲げ少年、死刑囚、オウム真理教…
要するに森達也は常に世間から後ろ指をさされる人々を「誤解される弱者」として許容しようとするのだ。
その気持ちはわからないではないけれど、だからといって全くの無罪放免、という訳にもいかない。
それ故に誉めたいのに素直に誉められない、それが私にとっての森達也なのだ。
●こんなの発見。
【「イライザって誰?」Siriに聞いたら不思議な答えが返ってくるんだけど…】
http://matome.naver.jp/odai/2141964764309550001
(現在はリンク切れ)
…初期の人工無能「イライザ」はいわばSiriのご先祖様。
なのでSiriにイライザについて質問すると面白い答が返ってくる。
これは明らかにアップルが仕込んだネタだ。
要するに「Googleマップで月面を拡大していくとチーズになる」とかのお遊びと同じ類(西洋には「月はチーズでできている」という言い伝えがある。日本で言うと「月にはウサギがいる」みたいなもん)。
それに人工無能に「人工無能って知ってる?」などのメタな質問をするとはぐらかすのは昔からよくある。
人工知能のプログラマーは「相手は人工無能ではなく人間だと思って喋って欲しい」と思っているのだから当然だ。
それにそういう意地悪な質問をしてくるユーザーとはまともに会話せず、はぐらかすのが良い手でもある。
ただそれだけのことなのに、都市伝説ネタで飯喰ってる関暁夫が「不気味な謎」「背後に何かある?」と煽った結果、こうなったらしい。
イライザはネタにされるほど有名な存在だし、よしんば知らなかったとしてもぐぐったら一発で判るやん…。
もちろん、ネットに精通した関暁夫がこれを知らない筈がない。
彼はわざとやっているのだ。
●わざとやっていると言えば、山口敏太郎もそうだ。
彼はそもそもUFO画像等の権利管理を収入源にしており、商売上オカルトを否定できない立場にある。
で、その怪しいオカルト屋・山口敏太郎は在特会の元会長・桜井誠との対談本『超嫌韓論』を出版している。
その前書きが大変面白い。
気になる部分を要約すると
「あちこちからから『桜井誠なんかと対談すんな』と言われた。
でもね、桜井さんの言ってることはごくマトモなんですよ。
朝鮮人を一括りにするのはダメだけど。
桜井さんの話もちゃんと聞こうよ。
僕は在特会のデモスタイルには反対だけど。
対談しただけで『山口敏太郎は桜井誠と同じ差別主義者だ』とか言われちゃうし」
ということらしい。
いちいち「差別には反対だけど」という但し書きが必要な正論、って何だよ…。
あと山口敏太郎は「桜井誠と対談しただけで自分の看板に不当に傷が入った」と思ってるらしいが…
それ逆じゃね?
むしろ『山口敏太郎なんかと対談するなんて、桜井誠も同じ様なトンデモさんだ』という形で、桜井誠の看板に傷が入ったんじゃ…(もともと傷だらけの看板だけど)。
まぁ両者は「意図的に嘘を撒き散らす」という意味ではとても似つかわしい組み合わせではあるけどね。
(23:12)