オカルト・擬似科学

2025年03月22日



先日アップしたエントリ
『新藤加菜さん「橋本琴絵は科学ベース」「竹内久美子先生のファン」…それは科学ちゃうやろ』
ですが、めたくそ加筆したので再掲。

なお、旧版エントリに直接加筆しちゃったので、旧版そのままのバージョンは現存しません。
なので「新旧比較したろ!」とかやってもあまり違わないです、すみません!







何かとアレな港区議の新藤加菜。
新作はXにおける↓こちらでーす。


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高学歴左翼女は』『ポカホンタスみたいな顔してる人が多いそうです。

この「ポカホンタス」は実在した人物の方ではなく、それをモデルにしたディズニーアニメ版のことでしょう。
そちらのキャラクターデザインはネイティブ・アメリカン固有の美しさを表現したもので、ディズニープリンセスの1人にもなっています。


【ディズニー公式】
『ディズニープリンセス』

https://www.disney.co.jp/fc/princess

それをあられもないルッキズムの具にするとか、その時点で差別的だしネイティブ・アメリカンに失礼やろ。
そもそもネイティブ・アメリカンって、人種で言うとモンゴロイドやで…?
氷河期の海退を利用してユーラシア大陸からベーリング海峡を渡って北米に移住した人らやし。
そら日本人と似てるっちゅーねん。
まぁ人種という概念自体にあまり意味がないですが。


【FNの高校物理】
『人類のアメリカ大陸への進出』

http://fnorio.com/0080evolution_theory1/Advance_to_the_north-south_America1/Advance_to_the_north-south_America1.htm



5年くらい前にネットで「ポカホンタス女」という蔑称が流行しました。
コレは「海外に行ってかぶれて帰ってきて海外age・日本sageする女性」を揶揄したもので、「彼女らの見た目がポカホンタスみたいになりがち」という点に由来します。


【ニコニコ大百科(仮)】
『ポカホンタス女』

https://dic.nicovideo.jp/t/a/ポカホンタス女


新藤加菜のポカホンタス発言もコレの影響下にあるのでしょうが、何故か批判対象は「海外出羽守」から「高学歴左翼女」にシフト。
まぁ新藤加菜から見れば「どっちも日本批判をしてくる鬱陶しいやつら」という点で似たもの、ということなんかな〜(はからずもダジャレで不本意)。

こちらの「ポカホンタス女」もコレといった根拠はなく、割と偏見の産物。
そもそも海外と日本ではメイクの流行も違えば個性の捉え方や自己実現の目指すところも違います。
和をもって尊しとなす、量産型バンザイ、出る杭絶対殺すマンな同調圧力の国・日本と、その窮屈さからの脱却を謳う「ポカホンタス女」とではそら価値観合わへんやろ。

コレは同じ上京者でも、「方言は恥ずかしいもの」として一刻も早く首都圏方言に染まろうとしがちな東北人と、最初から方言を捨てる気がない関西人とで、意識が全く違うみたいなモン。

そんなこんなで、別に「ポカホンタス女・即・悪」という訳ではないよね。


なお、新藤加菜は差別だと言われない様に↓こんな予防線を張る、という実に格好悪いムーブをしてるのですが…


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はい、出たー!
「コレを差別だと理解できるのは、お前自身に差別意識があるからだ」
「差別差別と騒ぐ奴こそが差別者」

というネトウヨさんお得意の珍論法。
「差別だと理解する」のと「差別する」のは全く別のコトやろ…

ほな何ですか?
もし誰かが新藤加菜に「アホ」とか言って「それは誹謗中傷だ」と返されても、
「ソレが誹謗中傷だと理解できるのは、新藤加菜自身に誹謗中傷する意識があるからだ」
とか言えば無罪放免なんですか?

それに「差別を指摘すること」こそが差別だと言うなら、「差別の指摘を差別だと指摘すること」もまた「差別の指摘」の一種、ということに。
なら結局、新藤加菜のやってることは差別ですよね?
コレ私が言ってるんじゃないんよ。
新藤加菜自身がそう言ってるんよ。

そんなことにも気付かない新藤加菜って真性のアレなん?
あ、もし新藤加菜がコレ読んで、「真性のアレ」というのがアレのことだと理解できたなら、その時点で新藤加菜こそが真性のアレってことですからね?
コレ私が言ってるんじゃないんよ。
新藤加菜自身がそう言ってるんよ。(天丼)

こんなんアリなら、いかなる差別の指摘も「それはむしろお前こそが差別者だからだ」という呪文さえ唱えれば全て無効となり、そもそも差別の指摘自体が成立しなくなるんですけど。異世界転生チートスキルか?
この人、この世に差別などというものは存在しない、とでも言うのでしょうか…?


その割にご本人は
「ポカホンタス」を容姿差別だと解釈する人がいるのであれば
と言ってますが…
その可能性に思いが至る、ということは新藤加菜自身のロジックに従えば
「それこそが新藤加菜に内在する差別意識の現れ」
というコトになる筈なんですが。
そんな自己矛盾にも気付かなかったんですかね…?


同様に、ネトウヨさんお得意の
「差別差別と騒ぐ奴こそが差別者」
も、そう主張する側こそ「お前こそが差別者だ!」と騒いでる訳で。
そうなると
「『差別差別と騒ぐ奴こそが差別者』と騒ぐ奴こそが差別者」
となっちゃう筈なんですが、ソレに気付いたネトウヨさんって一度も見たことない。

まぁネトウヨさんは論理ではリベラルには敵わないので、一点突破を図ってきがち。
そのためか「ソレはブーメランだ!」というカウンター狙いで論理を逆立ちさせてこようとします。
でもその「ブーメラン」が自分の後頭部にスココーンと刺さってるのにはお気付きでないご様子。
頭からブーメラン生やし、どっくどく出血しながら「ブーメランガー!」言うのが得意技。


さらに新藤加菜は自分が科学の側に立ってるつもりの様ですが…
例えばがウエストがくびれて乳と尻の大きい女に惹かれるのは、生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです
の部分。

って科学畑ではしない表現よね。
むしろバイオレンスな漫画でよく見るやつ。
遺伝子レベルで判断もやけに素人っぽい、通俗的な表現ですね。

その辺を突っ込まれた新藤加菜の返答↓がまたふるってまして。


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橋本琴絵も新藤加菜も科学ベース
というパワーワード。
どこの世界線の話ですかそりゃ。
橋本琴絵を支持してる科学者とか見たことない。
批判してる研究者はもごっそ見てきましたけど。


では先ほどの新藤加菜の↓この発言のどの辺が科学的なのか検証してみましょう。


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顔の話は余計だなどと言いますが、見た目は大切ですよ。

反ルッキズムを掲げる人々も根本は科学を否定しています。
例えば漢がウエストがくびれて乳と尻の大きい女に惹かれるのは、生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです。

美人は1日にして成らず。
小さな努力を日々積み重ね、細かな気遣いができる証拠です。

ポカホンタスたちは、自分が日本社会において自信を持てなかったことを、自責ではなく社会のせいにしている他責思考の持ち主が多い。

きめ細かな気遣いすらできない、怠惰なデブを「ボディポジティブだ」と過剰にもてはやすような多様性ポリコレは、科学の否定。
少子化を引き起こす大きな理由のひとつです。

イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です。
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男性がウェストの細い女性を好むのは事実です。
ヒトの異性に対する好みは時代や地域や文化によって様ざま…ぽっちゃりプランパーBBWがモテモテな国もありますが、それでもウェストのくびれた女性がモテる傾向にあることは変わらず、WHR(ウェスト・ヒップ比:ウェスト÷ヒップ)は0.7あたりが最もモテるあたりも共通。
コレはヒトが普遍的に持つ特徴、ヒューマン・ユニヴァーサルの様です。

では何故ウェストがくびれてるとモテるのか…?
女性ホルモンが多いとウェストがくびれやすいので、くびれを女性ホルモン濃度、ひいては繁殖力の指標にしている、という説もあります。

しかしそれではそもそも「なぜ女性ホルモンが多いとくびれるのか」が説明されてないやん。
生物学には「4つのなぜ」があり、

①至近要因

②究極要因

③個体発生でどの様に獲得されるのか

④系統発生でどの様に獲得されるのか

に分かれています。
例えば「なぜ目は見えるのか」については、

①「視細胞が脳に情報を伝達し〜」
という直接の仕組み

②「視覚を獲得することで周囲の環境についての情報を得、餌などの資源を探したり危険を回避することで〜」
という生存や繁殖上の有利さ

③「このホルモンがこの細胞の形成を誘導し〜」
という発生上のルート

④「祖先の種が表皮に持っていた光感受細胞が世代を重ねるにつれ〜」
という系統発生上のルート

といった風に、4つそれぞれ別のレベルの疑問と答があるのですね。
ちなみに言い出しっぺはノーベル賞学者のニコ・ティンバーゲン。
ドーキンスのお師匠さんです。
この「4つのなぜ」はどれも間違ってないし大切ですが、特定の場面に於いてはどの「なぜ」が重要なのかの区別が大事。
進化において特に重要なのは究極要因…つまり「何のために出来たのか」です。

雌雄で性差のある形質は性選択の結果と考えられるため、女性のウェストのくびれも性選択…
つまりは繁殖における競争で有利になる要因があったのでしょう。

例えばドーキンスはコレを

◉骨盤が広い女性の方が安産なので多産になる
   ↓
◉腰が広い女性がモテる様になる
   ↓
◉それだと骨盤は狭いのに太ってるだけの女性もモテちゃうコトになる
   ↓
◉男性は骨盤自体が広い女性を見分ける様になる。
そういう女性は腰が広いが、脂肪でかさ増ししていないのでウェストは細い筈
   ↓
◉腰が広くてウェストが細い女性がモテる様になる
   ↓
◉その結果、ヒップが豊かでウェストがくびれた女性が繁殖上で有利になり、その様な女性が増える
   ↓
◉くびれたウェストの完成 ←今ここ


…といった風に説明しています。
なるほど、コレは究極要因に沿った説明になってますね。
ただしコレは「例えばこういう風にも説明できるよ」程度の提案で、ガチの主張ではない模様。


しかしヒトの性選択は一筋縄ではいきません
通常、有性生殖する動物は雄がきらびやかに着飾ったり闘争用の武器を持ち、雌は地味なもの。
そして派手な雄が「選ばれる側」、地味な雌が「選ぶ側」です。
(コレには例外もあるのですが、「潜在的繁殖速度」とかややこしい話になるのでココでは割愛)

ところがヒトではしばしば、「女性が選ぶ側」というのはセオリー通りなのに、「着飾るのは女性側」という逸脱が見られるのです。ふっしぎ〜。
コレに対する完全な説明は今のところありません。


という訳で、新藤加菜の説明は肝心の究極要因を全く説明してない上に、通常は女性が選ぶ側の性であることをガン無視
意味のない説明だよ。

が、くびれの至近要因や個体発生上の説明としては間違ってはいません。
また、見た目が繁殖力の指標になるのは生物の世界ではよくあること。

じゃあ新藤加菜の主張は科学的にOKか?というと、さにあらーず。
めがっさギルティーなやらかしをしちゃってます。

仮に、ヒトの見た目がそのまんま繁殖力の指標であるとしましょう。
でもソコからどう逆さに振っても、
「だから我々は見た目重視の価値観で行くべきだ」
というコトにはなりません。

「どうであるか」という事実命題から、
「どうであるべきか」という価値命題を引き出すことは出来ないからです。
ソレは「自然主義的誤謬」(「ヒュームの法則」違反)という論理的な誤りです。

「ヒトは進化の過程で、見た目重視で生きてきたのだから、ソレは自然なコトなのだ。だからそれでいいのだ」
とか言い出すなら、
「ヒトは進化の過程で、重い病気やケガをしたらそのまま死んでいたのだから、ソレは自然なコトなのだ。だからそれでいいのだ。反対の反対は賛成なのだ(古い)」
というコトになり、近代医療は全否定されてしまいます。

科学は事実のみを扱い、価値観にはたずさわりません。
科学も社会のいとなみである以上、「科学者の社会的責任」は発生しますが、ソレはコレとはまたレイヤーの違う話です。

科学は価値観にノータッチ。
新藤加菜がいくら望んだところで、科学は「ルッキズムが正しい」というお墨付きなど与えてくれません
それはカテゴリー・エラーというもの。
イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です​』
とか超絶おまゆう。

ちなみにピクサー映画『インサイド・ヘッド』に記憶の中の情報を取り出して「コレって事実? それとも意見?」と悩む、という小ギャグがあるのですが…
両者の区別は映画のターゲット層である子供にすら期待されてる、ってコトやぞ。

なので
多様性ポリコレは、科学の否定​』
​『イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々​』
というのは全くの的外れ。
むしろ科学の守備範囲を超えてそのご威光をイデオロギーに利用しようとしてるのが新藤加菜やん。


反ルッキズムを掲げる人々も根本は科学を否定しています』
というのも無茶くちゃ。
反ルッキズム派は、いかなる科学的事実も否定していません。
ヒトを含む動物がしばしば見た目を指標にパートナーを選ぶという事実を否定し、「そんなことはない!」などと主張している人がいるというなら教えて下さい。
反ルッキズム派は単に「我々はそうするべきではない」と言ってるだけです。

例えば、ヒトは簡単にギャンブルにハマりますよね。
コレは単なる事実です。
しかし我々は「ギャンブルに手を出すべきではない」と主張することもできます。
でもそれは多くの人がギャンブルにハマっているという事実を否定している訳では全くありませんよね?
ソレと同じ。


そして
​『美人は1日にして成らず。
小さな努力を日々積み重ね、細かな気遣いができる証拠です』
の下りですが…

ええっ!?
ついさっきは
​『生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです​』
言うてたやん。
つまりくびれ等の形質はごまかしの効かない、遺伝子の質を伝える正直な信号だってコトですよね?

それが次の行ではもう「努力次第で美人になれる」、つまり「遺伝子の質はいくらでもごまかせる」みたいな扱いに。
どっちやねん。

まぁ実際には
「遺伝子の質の差はいかんともくつがえしがたい」
という側面もあり、同時に
「努力(整形やメイクも含む)によってかなりフォローできる」
という部分もあり…
といったところで、特に矛盾はしないのでしょうが…
どうも新藤加菜はこの美人は1日にして成らず​』云々が、何故か自説の補強になると思ってるっぽいトコが痛々しいよね。
逆や逆ー!
自分から持ち出した「遺伝子の質」の話を自分で否定していく斬新なスタイル。


あと
少子化を引き起こす大きな理由のひとつです』
というのはよく分かりませんが、これまたネトウヨさんがよく持ち出す
「多様性を認めるとセクマイが結婚しなくなって少子化につながる」
みたいなやつのコトでしょうか?
セクマイは「多様性が認められたから、結婚やめとこかー!」となる訳ではありません。
多様性が認められても認められなくても結局はほぼ結婚しないので特に影響はない、と何度リベラル側が説明すれば…。


という訳で今回もトンデモ度が高めでしたね。
ところで新藤加菜のこれらと主張が丸カブリな人物、どこかで見覚えありませんか?

「高学歴左翼女はポカホンタス」に似た主張…
リベラル男性やフェミニスト女性の容姿を貶めたり、「保守女性は美人が多い」と言い出したりする。
進化論を持ち出してウヨい主張を正当化
事実と価値観の区別が出来てない

もうお分かりですね…?
そう、竹内久美子です。親の顔よりよく見るやつ。

という訳で、「新藤加菜 竹内久美子」でググってみましょう。


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最初に引っかかったのが↓コレ。


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私は動物行動学の竹内久美子先生のファンで、著書全て読んでいるんです。
過激フェミニストたちの行動原理を、動物行動学という立場から推察している対談、最高でした。
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うわぁやっぱりー!
隠しきれない竹内久美子臭。
芸風が完全に同じやったよね。

あと竹内久美子は動物行動学者ちゃうよ。
自称「動物行動学研究やで?
Wikipedia「竹内久美子」の項にも

なお産経紙上コラムでは、竹内はあくまで「私が長年学んできている、動物行動学、進化生物学の分野」と書いており、「研究してきている」とは書いていない

とあるですよ?
ファンを自称するならそれくらい知っておきましょうね。
ちなみに私は自称「竹内久美子研究家」です。


なお、竹内久美子には↓こんな著作も。


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(※書影は当該書籍より引用)


あと竹内久美子は著書『賭博と国家と男と女』において
「脚が長い男性やウェストのくびれた女性は、内臓に寄生虫がいる可能性が低いから異性にモテるのだ」
的な珍説を披露してます。
へー…じゃあ女性の脚が長くなったり、男性のウェストがくびれないのはどうしてですか?
普通に考えて、性的二形が見られるのは性選択の結果やろ…
ていうか「寄生虫がいると脚が短くなったりウェストが太くなる」と考える理由、あります?

まぁ
「寄生虫にやられた雄は装飾の色彩などがショボくなる、装飾は寄生虫がいないことの指標として発達したのだ」
という有力な説があるので、自分も似た様なコト言うて新発見をした気になりたかったんですかねぇ…
竹内久美子の珍説は大体こんな感じで、元ネタが透けて見えるよーなんばっかりなんよね。
ソレを本人は
「私がブッ飛びすぎた斬新な説を唱えるから、頭の堅い学界のお偉方に睨まれてる!
科学ってこういう自由な発想が大事じゃないの?」

くらいに美化してるっぽいことが発言の端々から読み取れます。
そういう検証抜きのデタラメは科学ではないし、竹内久美子の発想は珍奇ではあってもちっとも斬新ではないんですけどね〜…。


という訳で、竹内久美子に私淑する新藤加菜は見事に師の芸風を受け継ぎ、さらに発展させてはります。
スバラシイことですね!

それにしても日本を代表するトンデモさんの影響下にある癖に、よく他者に向かって科学の否定とか言えたもんだな〜…科学を否定してんのはあんたらだっちゅーの。


そして新藤加菜はこのわずか10日後に、地球平面説信者と同じ論理に訴えちゃうことに…


『新藤加菜さん、地球平面説信者と同じロジックを持ち出してしまう』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26838902.html



で、その地球平面説信者は↓こんなん言い出してたり。

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…うわぁ。
科学のために立ち上がろうですか…。
現代科学を完全否定してる癖に、まるで自分たちが科学の体現者であるかの様な謎発言。

コレってトンデモさんあるあるムーブよね。
そして新藤加菜や竹内久美子がやってることがまさにコレ。
トンデモさんが科学を標榜しようなんておこがましいとは思わんかね…………………

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(※画像は手塚治虫『ブラック・ジャック』「ときには真珠のように」より引用)


新藤加菜と竹内久美子はもはや↓コレに出られる…というか是非とも出ていただきたいレベル。


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(※画像は https://x.com/omocoro/status/1537722841436758017?s=46 より引用)


さて、新藤加菜が竹内久美子のファンとなると、ひとつ分からないことが出てきます。

ルッキズム側の視点に立てば、竹内久美子って『ポカホンタス』と同じ側にいるよね?

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(※画像は https://www.zakzak.co.jp/article/20221204-UMFI6EXKYZLM5HP5QBZK7FZQTE/ より引用)

ルッキズムの恩恵からは縁遠そう(まぁ私もですが…)。
そんな竹内久美子が左翼の見た目を嘲笑してる謎。

ルッキズムの権化である新藤加菜が橋本琴絵を慕うのはまぁ理解できるとして。
竹内久美子のことはどう思ってるんだろう…

「きめ細かな気遣いすらできない、怠惰な竹内久美子を『ファンです』と過剰にもてはやすようなネトウヨさんは科学の否定
「イデオロギーを科学より優先させるのが、ネトウヨさんに洗脳された人々であり、好んでポカホンタス側になる竹内久美子の実態です」
とは思わないんですかね?

あ、コレ私が言ってるんじゃないんよ。
新藤加菜自身が言ってることに代入しただけですからね?





(※記事内の画像は特記がなければXの当該アカウントより引用)

(00:06)

2025年03月17日



小中学生の自殺者が過去最多となり、港区議の新藤加菜がそれを自虐史観教育のせいにしています。


【ゆあチァンネル】

『【牽強付会】新藤加菜・港区議、小中高生の自殺者が過去最多となったニュースを引用して「自虐史観教育の影響も非常に大きい」と我田引水💢』


https://yourchannel.blog.jp/archives/27918470.html



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アレ?
最近、コレにそっくりの論法をみたぞ…?

当ブログは先日、地球平面説の信者にツッコむエントリを2本書きました。


『陰謀論・デマ…何でもありの時代に突入。あの地球平面説まで復活してしまう』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26269168.html



『フラットアーサーさん、あらゆる陰謀論をごった煮にした闇鍋へ。お前らが思う4.2倍ヤバい』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26135805.html



で、何でこの人がそこまでして必死に地球を平らにしておきたがるのかというと…


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↑ソースが聖書。
アレ? これって…


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「地動説が正しかったら、地球は宇宙の中心ではなくなっちゃう!
イヤだイヤだ!
地球は神様が作った特別な場所で、宇宙の中心でなきゃヤダー!」


子供か?
コレと同様のイヤイヤ論法として、

「進化論が正しかったら、人間は神の特別な被造物ではなくて偶然の産物ということになり、人生は意味を失っちゃう!
そんなん子供に教えたら、捨てばちになって非行にはしっちゃう!
イヤだイヤだ!
人間は神様のお気に入りで、特別な存在でなきゃヤダー!
進化論は諸悪の根源よ!」

というのもあったり。
ヴェルタースオリジナルか?
コレは「生物は進化したのではなく神によって作られたのだ」とガチ信じしてる創造論者のお得意パターン。

しかし「新無神論の四騎士」の1人、進化生物学者のリチャード・ドーキンスはこう指摘しています。

私たちが道徳的であるために神を必要とするというのが、たとえ真実であったとしても、それで神が存在する可能性がより高くなるわけではなく、単により望ましくなるだけのことにすぎない

…たとえ全ての無神論者は容赦なくつづく苦悩によって神経症に苛まれ自殺に追い込まれるとしても、宗教上の信念が正しいと言うことを証拠立てる上で毛ほどの役にも立つまい


…まぁそらそうですわな。

『自虐史観』とやらも全く同じです。
歴史上、どの様なことがあったかは純粋に事実の問題でしかありません。
自慰史観がいかに好ましかろうが望ましかろうが、それによって自慰史観が事実に変わることはありません

自分の国やルーツに誇りをもてない、それは自分自身に自信を持てないことにつながります
…コレは自慰史観のウヨちゃんが毎度持ち出す論法ですが、それって
「歴史教育で日本人があんなコトをしでかした、なんて教えたら、自国に誇りを持てなくなる…
そうだ、子供たちが誇りを持てる様に、ヤバい歴史は全部なかったことにしよう!」

という歴史修正主義ですよね。

「日本は良いことばかりして、悪いことは何一つしてこなかったやろが!」
というウヨちゃん大本営発表。
「事実が気に喰わないから、事実の方を捻じ曲げたろ!」

の精神。


ところが先日のエントリでも取り上げましたが、新藤加菜はこんなことも言ってます。


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イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です
超絶おまゆう。

イデオロギーを歴史的事実より優先させるのが、自慰史観に洗脳された人々であり、好んでウヨちゃんになる女の実態です。


さらにこれまた先日のエントリで批判しましたが、新藤加菜はこうも言ってます。


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とっとと一夫多妻を認めたらいいのだ。
強いオスがたくさんのメスを養い、子孫を繁栄させることはいたって自然なこと

…つまり一夫多妻は自然だからやるべきだ、という訳ですね。
しかし「どうであるか」という事実命題から「どうであるべきか」という価値命題は導出できません。
それは「自然主義的誤謬」(「ヒュームの法則」違反)です。

そして「自然主義的誤謬」の逆パターンとして「道徳主義的誤謬」というのもあります。
コレは「どうであるべきか」という価値命題から「どうであるか」という事実命題を導出しちゃうやつ。

例えば
「男女は平等であるべきである。
したがって男女に差などある筈がない

とかがそうですね。
体格や身体機能、脳の特性など違いはあちこちにあります(個人差の方がはるかに大きいものではありますが)。
しかしソレはソレとして、権利は同等であるべき。
それでええやん。


新藤加菜も同じで、
「日本の歴史は誇れるものであるべきである。したがって誇りが持てない自虐史観教育は間違っている」
という道徳主義的誤謬を犯しています。
論理が倒立してるんだよなぁ…
 理想に沿わすために現実の方を捻じ曲げるのダメ、絶対。
新藤加菜、この様に事実から価値観を、価値観から事実を、自由自在に引き出しておられる。
見事な手品…プリンセス天功か?【※註】


そしてウヨちゃんの自慰史観や陰謀論に塗れた、都合の良すぎる歴史認識には毎度驚かされます。
例えばあなたが地球の裏側に行ったら、現地の部族の1人が↓こう言ってたとしましょう。

「俺らはなーんにも悪いことしてないのに、隣の部族が全てをめちゃくちゃにしていった。
あいつらは悪魔だ。
おまけに不潔だし、
何でも人のせいにする。
昔のことをいつまでもねちねち持ち出してくるし。

あいつらは昔からそう。

それでも俺たちは人の悪口なんて言わない。
なのにあいつらは何でもかんでも俺たちのせいにして、悪口ばかりだ。
それにあいつらは頭も悪い。
いろんな方法で仕掛けてくるがいつも大失敗だ。
あいつらは何一つまともにやれない。
だけど狡賢くて、俺たちの部族はすでに裏からあいつらに支配されてるんだ。
俺たちは被害者だ、だからあいつらは憎まれて当然なんだ」


そして別の1人は↓こう言います。

「俺たちはお互いに憎い訳じゃない。
お互いの部族の長同士が始めたいさかいに巻き込まれただけなんだ。
それで隣の部族と抗争になった。
酷いことをされたが、俺たちも随分と酷いことをやってきたよ。
習慣は違えど同じ人間なのにな…。
もうこりごりだ、抗争は何も生まない。
隣人ってのはすぐ近くにいるからこそすぐにぶつかって揉めてしまうよな。
だけど隣人だからこそ理解し合ったり許し合うことが大事なのにな」



…さて普通に考えて、どっちを信じるかって話ですよ。

ちなみにウヨちゃん内には隣国を無駄に嫌いまくった挙句に誕生した「Kの法則」なる言葉まであったり。
コレは
「とにかく韓国には一切関わるな、関わっただけで不幸に襲われるぞ」
というもの。

この「Kの法則」、もちろん酷い偏見ではあるのですが、実は真理の一面を鋭く突いてもいたり。
何故か韓国に異常な関心を抱き、どんな話題も着地点は「韓国人が悪い」に着地するウヨちゃんたち…
あの人らってQOL(生活の質)がめちゃ低そうやないですか。
事実に背を向け、ずっと他人を呪詛し続ける生活って何だかツラそう。


話を戻しまして。
まぁ勿論、個別の問題はこういうざっくりした話ではなく、それぞれ証拠と論理によって証明していくべきですが…
自慰史観の人ら、それ全然せーへんがな。

異論があるなら、根拠に基づき学術論文を書いて定説を覆せばいいだけ。
それがどの学説も通ってきた学術のルールです。
でも自慰史観の人は全然ソレやらないよね、せいぜいWACとか青林堂とかから一般書を出すだけ。
学界からはまともに相手されてないやん。

それも当然で、研究者は一生の間に研究に使える時間が限られてるので、いちいちトンデモさんの相手なんてしてらんないんですよ。
あと「自虐史観 vs 自慰史観」という形で論争しちゃうと、
「お、学界内でも意見が分かれてるのか。
どっちもそれなりに説得力があるんだろうな」
というあらぬ誤解を生んじゃうし。


コレは「創造論 vs 進化論」とか「ホロコースト否定論者 vs 歴史学者」でも言われてまして。
進化生物学者のリチャード・ドーキンスと故スティーヴン・ジェイ・グールドは終生のライバルでバチバチでしたが、創造論に関しては
「相手にしたら向こうの思うツボやで。
あいつらは学者を引きずり出して同じ土俵に上がっただけで大勝利なんや」

的な共同声明を発表しようとしてました(グールドの死去によりかなわず)。
同じような話は、ホロコースト否定論との闘いを描いた実話ベースの映画『否定と肯定』にも出てきます。
アマプラ・Hulu・U-NEXT等で観られるっぽいので是非。


同じ理由で、「歴史認識の違い」とか「自慰史観」といった言葉すら本当は使いたくないです。
例えば、創造論や地球平面説を「科学認識の違い」とは言わへんでしょ普通は。
そんなん言うたら「認識に差こそあれ、科学の範疇には入ってるんだな」という誤ったイメージを与えちゃう。
ところが自慰史観に関しては何故か「歴史認識の違い」とかとか普通に報道されちゃうというミステリー。


「自慰史観」はウヨちゃんが標準的な歴史観を「自虐史観」と名付けて攻撃してきたため、
「そっちこそ『自慰史観』やろ」
と反撃するために作られた言葉。
その経過を考えると仕方ないとは言え、「史観」と付いてるのが良くない。
あんなん、歴史観でも何でもないただの妄想やん。
もう「自慰妄想」でええやろ。

なお、ウヨちゃん側は自慰史観を「自由史観」と呼んでるのですが…歴史観が「自由」って何やねん!?
学術って証拠が否応なしにひとつの答に導いていくモンやろ…
例えば
「分子の存在を前提にした既存の化学から解き放たれて自由に発想する『自由化学』を作ったろ!」
とかいう人がいたら、それはただのトンデモさん。

結局、「自由史観」って
「俺たちはイデオロギーの都合に合わせて自由に歴史を捻じ曲げるぞ!」
という宣言でしかないよね。

標準的な歴史観を「自虐史観」と呼んで攻撃している新藤加菜。
その主張の中身はこの様に空疎なトンデモなので、気をつけましょう。
ていうかこんなん当選させるて港区の有権者どうなってんの?








【※註:プリンセス天功】

この人も明らかなフカシの多いトンデモさんですが…
今、調べたらまたやらかしてましたー。


【Yahoo!ニュース】
『プリンセス天功 “埋蔵金”は国内に6カ所「20年前から埋めている」「堂本光一君が…」』

https://news.yahoo.co.jp/articles/51927929eb3885a07183b2eea83d2e57580200ca



「莫大な埋蔵金を埋めた」とか言い出してるー!「どこかに埋めたが場所は秘密」…こんな証明しようのない都合の良すぎる主張、どう信じろと…?
ちなみに昔、「ファミコンソフト100本持ってる」とか言っちゃう子って学年に1人くらいいたよね。そういう子は「じゃあ見せてよ」と詰められると何故かしばしば「埋めた」とか言い出しがち。
一体何のために埋めちゃったのか、納得のいく説明をお願いしたいです。
天功もやで!



(※画像はXの当該アカウントより引用)




(00:13)

2025年02月09日



何かとアレな港区議の新藤加菜。
新作はXにおける↓こちらでーす。


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高学歴左翼女は』『ポカホンタスみたいな顔してる人が多いそうです。

この「ポカホンタス」は実在した人物の方ではなく、それをモデルにしたディズニーアニメ版のことでしょう。
そちらのキャラクターデザインはネイティブ・アメリカン固有の美しさを表現したもので、ディズニープリンセスの1人にもなっています。


【ディズニー公式】
『ディズニープリンセス』

https://www.disney.co.jp/fc/princess

それをあられもないルッキズムの具にするとか、その時点で差別的だしネイティブ・アメリカンに失礼やろ。
そもそもネイティブ・アメリカンって、人種で言うとモンゴロイドやで…?
氷河期の海退を利用してユーラシア大陸からベーリング海峡を渡って北米に移住した人らやし。
そら日本人と似てるっちゅーねん。
まぁ人種という概念自体にあまり意味がないですが。


【FNの高校物理】
『人類のアメリカ大陸への進出』

http://fnorio.com/0080evolution_theory1/Advance_to_the_north-south_America1/Advance_to_the_north-south_America1.htm



5年くらい前にネットで「ポカホンタス女」という蔑称が流行しました。
コレは「海外に行ってかぶれて帰ってきて海外age・日本sageする女性」を揶揄したもので、「彼女らの見た目がポカホンタスみたいになりがち」という点に由来します。


【ニコニコ大百科(仮)】
『ポカホンタス女』

https://dic.nicovideo.jp/t/a/ポカホンタス女


新藤加菜のポカホンタス発言もコレの影響下にあるのでしょうが、何故か批判対象は「海外出羽守」から「高学歴左翼女」にシフト。
まぁ新藤加菜から見れば「どっちも日本批判をしてくる鬱陶しいやつら」という点で似たもの、ということなんかな〜(はからずもダジャレで不本意)。

こちらの「ポカホンタス女」もコレといった根拠はなく、割と偏見の産物。
そもそも海外と日本ではメイクの流行も違えば個性の捉え方や自己実現の目指すところも違います。
和をもって尊しとなす、量産型バンザイ、出る杭絶対殺すマンな同調圧力の国・日本と、その窮屈さからの脱却を謳う「ポカホンタス女」とではそら価値観合わへんやろ。

コレは同じ上京者でも、「方言は恥ずかしいもの」として一刻も早く首都圏方言に染まろうとしがちな東北人と、最初から方言を捨てる気がない関西人とで、意識が全く違うみたいなモン。

そんなこんなで、別に「ポカホンタス女・即・悪」という訳ではないよね。


なお、新藤加菜は差別だと言われない様に↓こんな予防線を張る、という実に格好悪いムーブをしてるのですが…


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はい、出たー!
「コレを差別だと理解できるのは、お前自身に差別意識があるからだ」
「差別差別と騒ぐ奴こそが差別者」

というネトウヨさんお得意の珍論法。
「差別だと理解する」のと「差別する」のは全く別のコトやろ…

ほな何ですか?
もし誰かが新藤加菜に「アホ」とか言って「それは誹謗中傷だ」と返されても、
「ソレが誹謗中傷だと理解できるのは、新藤加菜自身に誹謗中傷する意識があるからだ」
とか言えば無罪放免なんですか?

それにこんなんアリなら、いかなる差別の指摘も「それはむしろお前こそが差別者だからだ」という呪文さえ唱えれば全て無効となり、そもそも差別の指摘自体が成立しなくなるんですけど。異世界転生チートスキルか?
この人、この世に差別などというものは存在しない、とでも言うのでしょうか…?


その割にご本人は
「ポカホンタス」を容姿差別だと解釈する人がいるのであれば
と言ってますが…
その可能性に思いが至る、ということは新藤加菜自身のロジックに従えば
「それこそが新藤加菜に内在する差別意識の現れ」
というコトになる筈なんですが。
そんな自己矛盾にも気付かなかったんですかね…?


同様に、ネトウヨさんお得意の
「差別差別と騒ぐ奴こそが差別者」
も、そう主張する側こそ「お前こそが差別者だ!」と騒いでる訳で。
そうなると
「『差別差別と騒ぐ奴こそが差別者』と騒ぐ奴こそが差別者」
となっちゃう筈なんですが、ソレに気付いたネトウヨさんって一度も見たことない。

まぁネトウヨさんは論理ではリベラルには敵わないので、一点突破を図ってきがち。
そのためか「ソレはブーメランだ!」というカウンター狙いで論理を逆立ちさせてこようとします。
でもその「ブーメラン」が自分の後頭部にスココーンと刺さってるのにはお気付きでないご様子。
頭からブーメラン生やし、どっくどく出血しながら「ブーメランガー!」言うのが得意技。


さらに新藤加菜は自分が科学の側に立ってるつもりの様ですが…
例えばがウエストがくびれて乳と尻の大きい女に惹かれるのは、生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです
の部分。

って科学畑ではしない表現よね。
むしろバイオレンスな漫画でよく見るやつ。
遺伝子レベルで判断もやけに素人っぽい、通俗的な表現ですね。

その辺を突っ込まれた新藤加菜の返答↓がまたふるってまして。


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橋本琴絵も新藤加菜も科学ベース
というパワーワード。
どこの世界線の話ですかそりゃ。
橋本琴絵を支持してる科学者とか見たことない。
批判してる研究者はもごっそ見てきましたけど。


では先ほどの新藤加菜の↓この発言のどの辺が科学的なのか検証してみましょう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
顔の話は余計だなどと言いますが、見た目は大切ですよ。

反ルッキズムを掲げる人々も根本は科学を否定しています。
例えば漢がウエストがくびれて乳と尻の大きい女に惹かれるのは、生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです。

美人は1日にして成らず。
小さな努力を日々積み重ね、細かな気遣いができる証拠です。

ポカホンタスたちは、自分が日本社会において自信を持てなかったことを、自責ではなく社会のせいにしている他責思考の持ち主が多い。

きめ細かな気遣いすらできない、怠惰なデブを「ボディポジティブだ」と過剰にもてはやすような多様性ポリコレは、科学の否定。
少子化を引き起こす大きな理由のひとつです。

イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


男性がウェストの細い女性を好むのは事実です。
ヒトの異性に対する好みは時代や地域や文化によって様ざま…ぽっちゃりプランパーBBWがモテモテな国もありますが、それでもウェストのくびれた女性がモテる傾向にあることは変わらず、WHR(ウェスト・ヒップ比:ウェスト÷ヒップ)は0.7あたりが最もモテるあたりも共通。
コレはヒトが普遍的に持つ特徴、ヒューマン・ユニヴァーサルの様です。

では何故ウェストがくびれてるとモテるのか…?
女性ホルモンが多いとウェストがくびれやすいので、くびれを女性ホルモン濃度、ひいては繁殖力の指標にしている、という説もあります。

しかしそれではそもそも「なぜ女性ホルモンが多いとくびれるのか」が説明されてないやん。
生物学には「4つのなぜ」があり、

①至近要因

②究極要因

③個体発生でどの様に獲得されるのか

④系統発生でどの様に獲得されるのか

に分かれています。
例えば「なぜ目は見えるのか」については、

①「視細胞が脳に情報を伝達し〜」
という直接の仕組み

②「視覚を獲得することで周囲の環境についての情報を得、餌などの資源を探したり危険を回避することで〜」
という生存や繁殖上の有利さ

③「このホルモンがこの細胞の形成を誘導し〜」
という発生上のルート

④「祖先の種が表皮に持っていた光感受細胞が世代を重ねるにつれ〜」
という系統発生上のルート

といった風に、4つそれぞれ別のレベルの疑問と答があるのですね。
ちなみに言い出しっぺはノーベル賞学者のニコ・ティンバーゲン。
ドーキンスのお師匠さんです。
この「4つのなぜ」はどれも間違ってないし大切ですが、特定の場面に於いてはどの「なぜ」が重要なのかの区別が大事。
進化において特に重要なのは究極要因…つまり「何のために出来たのか」です。

雌雄で性差のある形質は性選択の結果と考えられるため、女性のウェストのくびれも性選択…
つまりは繁殖における競争で有利になる要因があったのでしょう。

例えばドーキンスはコレを

◉骨盤が広い女性の方が安産なので多産になる
   ↓
◉腰が広い女性がモテる様になる
   ↓
◉それだと骨盤は狭いのに太ってるだけの女性もモテちゃうコトになる
   ↓
◉男性は骨盤自体が広い女性を見分ける様になる。
そういう女性は腰が広いが、脂肪でかさ増ししていないのでウェストは細い筈
   ↓
◉腰が広くてウェストが細い女性がモテる様になる
   ↓
◉その結果、ヒップが豊かでウェストがくびれた女性が繁殖上で有利になり、その様な女性が増える
   ↓
◉くびれたウェストの完成 ←今ここ


…といった風に説明しています。
なるほど、コレは究極要因に沿った説明になってますね。
ただしコレは「例えばこういう風にも説明できるよ」程度の提案で、ガチの主張ではない模様。


しかしヒトの性選択は一筋縄ではいきません
通常、有性生殖する動物は雄がきらびやかに着飾ったり闘争用の武器を持ち、雌は地味なもの。
そして派手な雄が「選ばれる側」、地味な雌が「選ぶ側」です。
(コレには例外もあるのですが、「潜在的繁殖速度」とかややこしい話になるのでココでは割愛)

ところがヒトではしばしば、「女性が選ぶ側」というのはセオリー通りなのに、「着飾るのは女性側」という逸脱が見られるのです。ふっしぎ〜。
コレに対する完全な説明は今のところありません。


という訳で、新藤加菜の説明は肝心の究極要因を全く説明してない上に、通常は女性が選ぶ側の性であることをガン無視
意味のない説明だよ。

が、くびれの至近要因や個体発生上の説明としては間違ってはいません。
また、見た目が繁殖力の指標になるのは生物学ではよくあること。

じゃあ新藤加菜の主張は科学的にOKか?というと、さにあらーず。
めがっさギルティーなやらかしをしちゃってます。

仮に、ヒトの見た目がそのまんま繁殖力の指標であるとしましょう。
でもソコからどう逆さに振っても、
「だから我々は見た目重視の価値観で行くべきだ」
というコトにはなりません。

「どうであるか」という事実命題から、
「どうであるべきか」という価値命題を引き出すことは出来ないからです。
ソレは「自然主義的誤謬」(「ヒュームの法則」違反)という論理的な誤りです。

「ヒトは進化の過程で、見た目重視で生きてきたのだから、ソレは自然なコトなのだ。だからそれでいいのだ」
とか言い出すなら、
「ヒトは進化の過程で、重い病気やケガをしたらそのまま死んでいたのだから、ソレは自然なコトなのだ。だからそれでいいのだ。反対の反対は賛成なのだ(古い)」
というコトになり、近代医療は全否定されてしまいます。

科学は事実のみを扱い、価値観にはたずさわりません。
科学も社会のいとなみである以上、「科学者の社会的責任」は発生しますが、ソレはコレとはまたレイヤーの違う話です。

科学は価値観にノータッチ。
新藤加菜がいくら望んだところで、科学は「ルッキズムが正しい」というお墨付きなど与えてくれません
それはカテゴリー・エラーというもの。
イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です​』
とか超絶おまゆう。

ちなみにピクサー映画『インサイド・ヘッド』に記憶の中の情報を取り出して「コレって事実? それとも意見?」と悩む、という小ギャグがあるのですが…
両者の区別は映画のターゲット層である子供にすら期待されてる、ってコトやぞ。

なので
多様性ポリコレは、科学の否定​』
​『イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々​』
というのは全くの的外れ。
むしろ科学の守備範囲を超えてその威光をイデオロギーに利用しようとしてるのが新藤加菜やん。


反ルッキズムを掲げる人々も根本は科学を否定しています』
というのも無茶くちゃ。
反ルッキズム派は、いかなる科学的事実も否定していません。
ヒトを含む動物がしばしば見た目を指標にパートナーを選ぶという事実を否定し、「そんなことはない!」などと主張している人がいるというなら教えて下さい。
反ルッキズム派は単に「我々はそうするべきではない」と言っているだけです。

例えば、ヒトは簡単にギャンブルにハマりますよね。
コレは単なる事実です。
しかし我々は「ギャンブルに手を出すべきではない」と主張することもできます。
しかしそれは多くの人がギャンブルにハマっているという事実を否定している訳では全くありませんよね?
ソレと同じ。


そして
​『美人は1日にして成らず。
小さな努力を日々積み重ね、細かな気遣いができる証拠です』
の下りですが…

ええっ!?
ついさっきは
​『生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです​』
言うてたやん。
つまりくびれ等の形質はごまかしの効かない、遺伝子の質を伝える正直な信号だってコトですよね?

それが次の行ではもう「努力次第で何とかなる」、つまり「遺伝子の質はいくらでもごまかせる」みたいな扱いに。
どっちやねん。

まぁ実際には
「遺伝子の質の差はいかんともくつがえしがたい」
という側面もあり、同時に
「努力(整形やメイクも含む)によってかなりフォローできる」
という部分もあり…
といったところで、特に矛盾はしないのでしょうが…
どうも新藤加菜はこの美人は1日にして成らず​』云々が、何故か自説の補強になると思ってるっぽいトコのが痛々しいよね。
それはちゃうやろ、と言っておきます。


あと
少子化を引き起こす大きな理由のひとつです』
というのはよく分かりませんが、これまたネトウヨさんがよく持ち出す
「多様性を認めるとセクマイが結婚しなくなって少子化につながる」
みたいなやつのコトでしょうか?
セクマイは「多様性が認められたから、結婚やめとこかー!」となる訳ではありません。
多様性が認められても認められなくても結局はほぼ結婚しないので特に影響はない、と何度リベラル側が説明すれば…。


という訳で今回もトンデモ度が高めでしたね。
ところで新藤加菜のこれらと主張が丸カブリな人物、どこかで見覚えありませんか?

「高学歴左翼女はポカホンタス」に似た主張…
リベラル男性やフェミニスト女性の容姿を貶めたり、「保守女性は美人が多い」と言い出したりする。
進化論を持ち出してウヨい主張を正当化
事実と価値観の区別が出来てない

もうお分かりですね…?
そう、竹内久美子です。親の顔よりよく見るやつ。

という訳で、「新藤加菜 竹内久美子」でググってみましょう。


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最初に引っかかったのが↓コレ。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私は動物行動学の竹内久美子先生のファンで、著書全て読んでいるんです。
過激フェミニストたちの行動原理を、動物行動学という立場から推察している対談、最高でした。
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うわぁやっぱりー!
隠しきれない竹内久美子臭。
芸風が完全に同じやったよね。

あと竹内久美子は動物行動学者ちゃうよ。
自称「動物行動学研究やで?
Wikipedia「竹内久美子」の項にも

なお産経紙上コラムでは、竹内はあくまで「私が長年学んできている、動物行動学、進化生物学の分野」と書いており、「研究してきている」とは書いていない

とあるですよ?
ちなみに私は自称「竹内久美子研究家」です。


なお、竹内久美子には↓こんな著作も。


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(※書影は当該書籍より引用)


あと竹内久美子は著書『賭博と国家と男と女』において
「脚が長い男性やウェストのくびれた女性は、内臓に寄生虫がいる可能性が低いから異性にモテるのだ」
的な珍説を披露してます。
へー…じゃあ女性の脚が長くなったり、男性のウェストがくびれないのはどうしてですか?
普通に考えて、性的二形が見られるのは性選択の結果やろ…
ていうか「寄生虫がいると脚が短くなったりウェストが太くなる」と考える理由、あります?

まぁ
「寄生虫にやられた雄は装飾の色彩などがショボくなる、装飾は寄生虫がいないことの指標として発達したのだ」
という有力な説があるので、自分も似た様なコト言うて新発見をした気になりたかったんですかねぇ…
竹内久美子の珍説は大体こんな感じで、元ネタが透けて見えるよーなんばっかりなんよね。
ソレを本人は
「私がブッ飛びすぎた斬新な説を唱えるから、頭の堅い学界のお偉方に睨まれてる!
科学ってこういう自由な発想が大事じゃないの?」

くらいに美化してるっぽいことが発言の端々から読み取れます。
そういう検証抜きのデタラメは科学ではないし、竹内久美子の発想は珍奇ではあってもちっとも斬新ではないんですけどね〜…。


という訳で、竹内久美子に私淑する新藤加菜は見事に師の芸風を受け継ぎ、さらに発展させてはります。
スバラシイことですね!





(※画像は特記がなければXより引用)

(23:57)

2025年01月06日



詩人はとある小島に流れ着いた
犬と猫とコウモリとピエロが彼を迎えた
「私はこの世の全てを憎む
憎んでも憎んでもまだ余るこの世の全てを
言葉で燃やし尽くして見せよう
力を貸してくれ」
しかし怯えたピエロの密告により
男は警官隊の銃弾に倒れた
その夜
犬はワンワンと吠え
猫はニャーニャーと鳴き
そしてコウモリは黙して語ることがなかったのであった


   『大槻ケンヂ詩集 花火』所収
    「詩人オウムの世界」より




皆さまご存じの通り、当ブログは竹内久美子批判にむちゃんぽ力を入れています。
そして著書、特に自伝本やらインタビューやら読んでると竹内久美子がなぜあんな感じの残念な仕上がりなのか、何となく見えてくるものが。
という訳で今回はその辺の話を掘り下げていきます。


竹内久美子は性的な話はゲッスいゴシップに至るまでしまくる割に、不思議なくらい自分のパートナーや性的経験の話は全くしません
芸風からして真っ先にしそうなモンなのに。

そしてちょっと前まで「竹内久美子」でぐぐると、「竹内久美子 夫」とか「竹内久美子 独身」とかが検索ワードのサジェストに上がったものです。
やはり皆さんその辺が気になる様ですね。
しかし調べても竹内久美子さんにパートナーがいるという情報は出てきませんでした。
以上、竹内久美子さんに関する情報をまとめてみましたがいかがでしたか?


そしてお得意の性愛について書く時、普通は読者の「常識」に迎合して
「愛やセックスは素晴らしいものですね。
しかしそれらも動物行動学の視点で見ると少しばかり違って見えます」

みたいな、ベタな前口上くらい付けそうなモンじゃないですか。
でも竹内久美子がそういう風に書いたの、見たことない。

一方で、
「私も女性同士のエロ画像でも性的に興奮するので不思議に思ってた」
とか
「秋篠宮様の指がたまんねぇ、むほ〜!」
みたいな話は平気でしてはります。
なので「恥ずかしいから」とかではなさげ。

個人的な「性的興奮」については平然と語る、あけっぴろげもおっぴろげな人物が、パートナーや性的経験については不自然なほど頑なに語らない…
となるとパートナーはそもそもいないとか、経験値がごく低いのではないか、という推測が成り立ちそうですね。

あと竹内久美子はセックスだけでなく、ヒトを含む動物の利他行動についても礼賛しません。

例えば、南米に棲むチスイコウモリは空腹の仲間に餌(ウシなどの血液)を吐き戻して分け与えるのですが…
コレは利他行動の鮮やかな例として有名です。
しかし誰にでも分け与えると、「自分は貰うが人には与えない」というフリーライダーにいいようにしてやられてしまいます。
そこでチスイコウモリは「過去に吐き戻しをしてくれた個体の顔を覚え、そういう個体には恩返しするけど、くれなかった相手には自分も与えない」という方法でフリーライダーを排除します。
コレには高度な個体識別能力と記憶力が必要なので、げらっぱ凄いことですよね。
特にネトウヨさんはフリーライダー絶対殺すマンなので、ココにはいたく心を動かされそうなもの。

しかし竹内久美子は児童書『悪のいきもの図鑑』で、チスイコウモリを「吐き戻ししてくれなかった個体には自分も吐き戻しをしないイジワル動物」として描きます。
えっ何で!?

まぁ動物に善だの悪だのといった倫理を当て嵌めることが既に間違ってるのですが。
そういう意味ではこの本のコンセプト自体がアウト。
しかも普段、「人間に置き換えて考えると無茶に思えることも、動物行動学的にはこの様に説明がつくのである」とかいう話がお得意なのに、なぜ急にチスイコウモリの適応戦略をディスるという奇行に!?

この本はざんねん系動物本ブームに当て込んだものなので、悪く言うしかないという事情はあるにせよ、チスイコウモリに関しては通常の真逆です。
普通は仲間に厚いぐう聖扱いやろ。

※この件について詳しくは↓下記のエントリを参照。


『【またかよ】竹内久美子2018「リベラルは睾丸が小さく浮気などできない」→竹内久美子2020「睾丸の大きい男は行動も怪しい」…小さくても大きくても何か言われる模様』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/14117080.html



この様に、竹内久美子は利他行動に妙に冷淡なのですよね…
いや、まともな研究者なら妙な擬人化は避けるのでそうなるのも理解できるのですが、竹内久美子は上記の様にその辺ガバガバなのに。

そして竹内久美子最大の悪癖、「近代以降の話まで全部進化で説明しちゃう安易な態度」は何なのか…
自然選択が働くほどの時間ないやん。
「この形質は進化的に有利だから保存されてきた」といった説明を「適応主義」と呼び、その切れ味の良さは自然選択説の威力を見せつけてくれますが…
竹内久美子のは適用範囲を超えた「行き過ぎた適応主義」です。ダメ、絶対。

自伝本やインタビューを読むと、竹内久美子は発達障害で人間関係に苦労してきたことがうかがえます。
そして周囲への恨み節がすごい。
それを大体「あいつらは左翼だから」ということにして片付けます。
「自分ではなく周りのせいにする」は左翼の悪癖だと思われがちですが、右翼もしてるやん。
その左翼嫌いは、幼い頃からの「何となくの権威的なものへの反感・逆張り」によるものの様です。
根は深いが理由は浅い。


…コレって社会に適応できず、愛を知ることもなかったディスコミっ子が世を拗ねて動物行動学を振りかざし、
「どう?
あんたたちが崇めてる愛だの人間性だのとかいう御大層な代物は、動物行動学で分析すれば全て『遺伝子のコピーのため』、たったコレだけで説明できちゃうのよ!」

とブチ上げて知識の高みから周囲を見下ろしてるだけなんじゃ…?


何故そんなことが分かるのか? というと…
私自身が全く同じコトやってたからだよ!
まぁ私は趣味レベルで本を読んでただけですが、竹内久美子は京大で日高敏隆門下としてガチ研究しといてコレ。

しかし動機はどうあれ、動物行動学という学問そのものには価値があります。
…なんだからそこでやめときゃいいのに、何でも嘲笑してやりたいので適用範囲外にまで当て嵌めてトンデモ化。
にも関わらずそのトンデモ大風呂敷が世間に受けちゃった結果、「コレもう何言っても信者が付いてくるやん」状態になり、皇室ネタやら陰謀論やらあらゆる方向に新規出店することになったのでは?

同じ轍を踏んだとはいえ、私はそうはなりませんでしたからね!

そもそも私は高校生の頃に竹内久美子を読んで大ハマりしてました。
あ、ここからウゼェ自分語り始まるよ〜!
当時の私は集団に馴染めず、いじめられたりするストレスフルな日々。あ、今も馴染めてないですよ?
今から思えば普通にハッタショ。
しかしバカなので「不登校」とか「引きこもる」という発想がなく、毎日元気に通学してました。

そして善良な両親に育てられた「良い子ちゃん」でもあったのでいじめてくる奴らの気持ちがビタイチ分からず、
「あんなことをしていったいなにがたのしいんだろう、ぼくにはさっぱりわからないなあ」
と(平仮名で)思ってました。
いじめられっ子と言っても空気が読めない私は「いじめられる側」としての自覚が薄く、
「お前、自分の立場分かってんのか?」
などと言われても
「対等やろ、お互い人権があるねんから」
とか言い返してました。(ノ∀`)アチャー

しかしいじめの中である日、少年は覚醒します。
「モラルは自分を守ってなどくれへんのや。
いじめる側の気持ちが分からん…?
良識とやらを捨て去って考えればそんなことないで。
圧倒的な力の高みから他人を見下ろすなんて、楽しいに決まってるやろー!」
闇堕ちデビルボーン。
私は問題が解決しなくても、理由が分かればわりと納得できちゃうタイプの子でした。

それからの私は社会に背を向け、常識を疑い、モラルに唾を吐き、世界を憎悪しました。
今だったら大規模掲示板群によくいるタイプ。

この頃、ラヴクラフトの小説にハマります。
いわゆるクトゥルー神話は
「人間の存在に意味などない。強大な力を持つ神々は人間など意に介さない。ヒトがアリを踏んでも気付かない様に」
という宇宙的恐怖を描いてたからです。
今思えばめちゃめちゃ地味でつまんないのに。

江戸川乱歩にもハマります。
乱歩作品は、まだ何もせぬ内からこの世の全てに飽き果てちゃったダメ人間が猟奇殺人を犯す、みたいな話ばかりで、荒んだ私の心にそっと寄り添ってくれました。
焼き魚の上のはじかみの様に。

大槻ケンヂの鬱屈した小説『グミ・チョコレート・パイン』の如き暗き青春。
グミチョコではのっけから大槻ケンヂ(をモデルにした主人公)が1日3回規則正しくオナヌーしてたことが赤裸々に描かれていますが、私もご多分に漏れず、過剰な性欲に悶々とする日々…おまけにわりと恋愛体質。
おかしいよね、一生DT確定顔なのに(Cバージン)。
「少し喋っただけの女子をすぐ好きになっちゃう弱男」とかありがちな上に迷惑すぎる。

そして男子校育ちというDTエリート教育を受け、DT貴族に属していた当時の私にとって女子とは「こちらを見て何ごとか笑いさざめく謎の上位存在」…あまりに遠い、蜃気楼の様なものだったのです。ほぼ土地の精霊。

理解できなかったのは女子だけではありません。
いじめっ子たちは「コイツら悪魔の申し子か?」というくらい嫌なやつらでしたが、常にそうという訳ではないことにも気付きました。
彼らは仲間同士では仲良くやってるし、クラスメイトたちもいじめの黙認という形で彼らに協力しています。
何ならいじめという共同作業や共犯関係を通じて、お仲間同士の絆を強めてるまである。

イルカのオスは一頭のメスを集団で追い回し、押さえつけてレイプすることがあります。
メスから見ればレイプ魔ですが、オス同士で言えば利他行動。
ヒトも仕事の後、上司の奢りでフーゾクに行き、帰りにラーメン食べながら「さっきの娘、ちちショボかったっすね〜」とか感想を述べ合う、みたいなことするじゃないですか。
女性をモチーフとして介在させながらその実、ホモソーシャルが目的で、何ならミソジニー混入。
もうお前らがセックスしろよ、ボノボはそうしてますよ?

話がズレましたが、いじめっ子たちは私の様に社会性がない訳ではなく、むしろ世渡り上手で情に厚い一面も持っているのです。
何かボタンのかけ違いがあっただけで、出会い方が違ってたら私と親友になる未来もあったのかも。
などとこちらは夢想したりもするのですが、あちらはそうではない模様で無邪気にチェーンでしばいてきたりするのでした。
♪せーつーなーい片想い、あなたは気付か〜ない〜(古い)。

そんなある日、私は人生を変える本に出会います。
竹内久美子の『そんなバカな! あるいは神について』です。
そこにはヒトが時に利己的に、時に利他的にふるまう理由が書いてありました。
全ては遺伝子の戦略なのだ、と。

そうだったのか…!
やはり世間様が大事だ大事だと騒ぐ人間関係だの社会だのには何の意味もなかったんだ!
そして私には一生手に入らないであろう、愛とやらにも。
竹内久美子は私が社会を、人間関係を、他者を、唾棄すべきものだとすることに正当性を与えてくれたのです。
アホの高校生だったので、あちこちに論理の飛躍があることには全く気付きませんでした。オデ、ニンゲン、キライ。

数年後、元ネタであるドーキンスの『利己的な遺伝子』を読んだら、竹内久美子の様なトンデモには絶対に陥らない様な予防線が何重にも貼ってある良書で驚愕。
竹内久美子、アレ全部ぶっちぎってトンデモ方向に行ったんか…逆に器用やな。

そして私は竹内久美子のことなどすっかり忘れ、進化生物学の本を貪る様に読み漁りました。
社会に適応できなくてアイデンティティーを確立出来なかった私は、その代わりに自らの来し方・依って立つところを生物学に求めたのです。

ここでヒトの心に興味がある人は心理学、
心の源泉に興味を抱く人は大脳生理学、
ヒトの起源に興味を持つ人は古人類学などに向かうでしょう。
さらにもっと根源的なところ…
なぜ「何もない」のではなく「何かが存在する」のか、とかに興味のある人は理論物理学とか哲学とかに行くのもアリ。
しかし私の心を捉えたのは、
「ヒトは何故かくも我儘だったり、かと思えば優しかったりするのか?」
というテーマでした。
コレは進化生物学では「利他行動」をめぐる問題として盛んに研究されています。

もう一つ、強く興味を持ったことがあります。
持ち前の惚れっぽさを発揮した私はある女子とええ感じになったのですが、その後 数年間に渡り「燕の子安貝を取ってきて、あと火鼠の皮衣も〜」レベルのえぐい搾取を受けることに。
お金で解決できない分、タチの悪いやつ。
ぼったくりバーや結婚詐欺師が天使に見える。
皆さんにお伝えしておきますが、自分の裁量で動かせる範囲内のお金で片付くトラブルなんて、全然トラブルちゃうよ。

ここでもまた「ヒトの利己性」に直面した訳ですね。
そして何故にヒトは(というか私は)かくも異性に弱いのか。
コレまた進化生物学では「性選択」をめぐる問題として熱い議論が続いてます。

ちなみにドーキンスはこう言ってます。

我々は、たとえその相手との関係が長期的に見て誰の利益にもならないことを良心の正しい判断が告げる場合でさえ、特定の異性の魅力に抗しがたいことがある

…どうしたドーキンス!?
何か苦労してるなぁ…

そして竹内久美子による俗流のやつではない、ちゃんとした進化生物学を理解した結果、
「竹内久美子ヤバすぎるやろ…
コレは誰かがちゃんと批判しないと!
でも研究者はそんなことに時間を使ってられないよなぁ…
じゃあ私がやるか」
となった訳です。

まぁ一般人より拗らせた元ファンの方が敵に回すと恐ろしいよね。
ちなみにオカルト批判にも熱心な私ですが、もちろん元ムー民
小学5年生の頃にガチハマりしてました。

という訳で、私が進化論に興味を持ったり竹内久美子批判に異常に熱心だったりするのには個人的な動機があるのですね。
「シンジくんがアスカではなくマリとくっついたのは、庵野監督がみやむーにフラれた後で安野モヨコに救われたから」みたいな話やな…

そんなこんなで竹内久美子の気持ちが分かりすぎる(まぁ単なる自己投影かもしれませんが)。
実際、世を拗ねてた高校時代を知る友人に久しぶりに会ったら「ネトウヨになってるかも、と思ってた」と言われました。
あっぶなー!
私も竹内久美子みたいになるトコでしたわ。

そんなんしているうちに何とか世界と仲直りした私でしたが、性愛は相変わらずの謎。
ドーキンス先生も
「遺伝子がちょい書き替わったくらいで複雑な行動が変化する、というのが信じられへん?
ほな性行為について考えてみなはれ、納得やろ」

みたいなコト言うてはります。
それくらいセックスというのは奇妙な行為。

大体、「君の排泄器官と排泄器官の間に僕の排泄器官を入れてみないか」とか交渉するの、頭おかしいやん。
そんなんに合意する女性はおらんやろ…
ところがソフィスティケートされた方法でお願いされると、結局のところ多くの女性は同意し、しばしば悦びさえもって、男性の奇妙キテレツ摩訶不思議な望みを叶えてくれるのです。(※ただし以下略
♪みんなっみんなっみっんな〜 叶えてくれる〜
ふっしぎっなポッケで 叶えてくれる〜。

いやホントふしぎ。

そんな私なので、ほとんどの世界線では今なおバキバキDTライフをエンジョイしてるのですが…
この世界ではおそらくは何らかのバグにより、謎の分岐が発生。
さらにはぐれメタルばかり追いかけた結果、妙な方向の経験値が無駄に高まりました。

非モテの癖に生意気な、と思われるでしょうが…
これまた何らかのバグにより、表示されるグラフィックは何故かはぐれメタルではなく、しびれだんびらやボストロールだったのでご安心下さい。

しかし私はちょっぴり相貌失認のケがあり、人の顔を認識するのがやや苦手で、特徴というかアクの強い顔の方が好きなので無問題。
美人さんはみな同じ顔に見えるので、アイドルとかは全く見分けが付きません。
♪アイドルより〜普通に〜女芸人がっ好っき〜(永野)。
美人とは、目が離れてるとか顎がしゃくれてるといった、極端な特徴のない平均顔のことなので、把握するとっかかりがなくて困るです。

あとプレイヤーキャラクターもぜんぜん格好いい勇者とかではなく、デスピサロ(変型後)みたいなグラフィックなことも申し添えておきますね。
このゲーム、バグが多すぎないですか?

それと経験値の大半は皆さんがほぼ興味を持つことのない特殊プレイによって得たもの…いわば変態行為手当。
客観的に見ると全然羨ましくないやつなので重ねてご安心下さい。
バニラはあんま知らねぇ。

※バニラ:無難なセクロス。バニラ味は万人好みであることに由来し、元々はゲイ界隈の用語らしいですが、近年は異性愛でも使うっぽい。

ちなみに「バニラ」という言葉の由来はスペイン語で「鞘」を表す「vaina」(バイナ)に縮小辞をつけた「vainilla」(バイニーリャ)。
コレが英語の「vanilla」になった模様。
バニラビーンズは耳かきみたいな形の細長い鞘に入ってますからね。

そして「baina」と綴りが似た「vagina」(膣)も原義は「鞘」で、関係の深い単語だったり。
実際「vagina」という名称は膣だけでなく、関節の腱鞘にも使われます。
例えば前脛骨筋腱鞘はラテン語(学術用語は大体コレ)で「vagina tendinis musculi tibialis anterioris」。

vanillaとvaginaの語源が同じだと思うと、バニラが「普通のセックス」を表すのは愉快な偶然ですね。
そう考えると、フーゾク産業への入口となるのが
「♪バ〜ニラ・バニラ・高収入♡」
なのもさもありなん。

ついでに、うちの地元には「grains de vanille」(グラン・ヴァニーユ)という、どちゃくそ美味しくてお洒落な洋菓子店があるのですが…コレはフランス語で「バニラの種」という意味。
このお店、裏路地にひっそりとあるのですが、すぐ横が大きな産婦人科という鋭い地形なのでそこの見舞客でめちゃめちゃ賑わってたり。
「鞘」のおかげで大繁盛。

なお、バニラには媚薬・催淫剤としての歴史もあったりして奥が深い(鞘だけに)。

ちなみに京都のバニラカーは景観条例の関係で薄墨仕様。侘び&寂び。

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↑バニ子の瞳が「¥」になってないという。
キャラのアイデンティティーが大ピンチ。
音量も控えめ。


さらについでに、学術用語は大体ラテン語、という話ですが…
例えば生物の学名はギリシャ風ラテン語で付けるナスになってるヌス。
なので「下品なエロ用語も、格調高いラテン語で言うたら許されるやろ」という風潮があります。
逆に言えばわざわざラテン語を使う言葉はエロワード率高し。
森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』なんて英語で言えば「セックスライフ」やろ。(超訳)

例えばチャップリンは16歳の妻に口腔性交させてたのがバレちゃって大ピンチになったのですが、コレは当時はド変態行為。
なので難解なラテン語を使って
「すんません、『フェラチオ』させてましたー!」
と公表。
コレに対して当時のアメリカ人は
「フェラ…チオ…? 何ソレ」
となった模様。

コレについてはさらに興味深い話があるので、↓ココ参照。


【映画評論家町山智浩アメリカ日記】
『チャップリン フェラチオ ロリータ』

https://tomomachi.hatenadiary.org/entry/20040527


なお、現代日本ではすっかり市民権を得たフェラチオですが、一般化したのはせいぜい80年代のAVブーム以降で、それまでは日本でもとんだ鬼畜行為でした。
普及しすぎたかもしれません。

何故か日本ではフェラチオという言葉の方も浸透していますが、アメリカではその後忘れられ、今では「blow job」が一般的。
コチラは「吹く作業」的な意味ですね。
火吹き棒的なイメージなのかアメリカ人。

ちなみにかまどで火吹き棒を吹く「火男」がなまって「ひょっとこ」になった、という説があるのですが…
息を吹くために口をすぼめ、煙がしみて片目を閉じ気味にしてる訳ですね。
だとすると、「ひょっとこフェラ」という薄い本界隈の造語…
アレは、「blow job」(吹く作業)をする人を「ひょっとこ」に例えるという、思わぬ角度で正鵠を射ていたのでは…。

なお、正鵠は「射る」でも「得る」でも問題ない模様。


ついでに、山の中に出る妖怪は一つ目に一本足が多いのですが…「呼子」とか「一本ダタラ」とかそうよね。一本ダタラ土俵入り。
コレは山の中でタタラ製鉄を行なっていた民が、タタラ(ふいご)を踏み続けるために片足が発達し、火を見続けるために片目を失うことが多かったコトに由来する、という説が。
コレも「ひょっとこ」みたいな話で興味深い。


などというフェラチオ大脱線ついでに、もうちょいフェラチオトリビアを。
…フェラチオトリビアって何?


【トリビア】

◉フェラには上位互換があり、「フェラ」「フェラミ」「フェラゾーマ」と威力が増していく。

◉バイストン・ウェルではミ・フェラチオが成長したのがエ・フェラチオ。

※当ブログは基本的には正確な情報を載せることを目指していますが、一般的なサイトとのバランスを取るため、時おり意図的な嘘をそれと分かる形で混入させています。


さらについでにvagina周りの話をすると…
医療業界では産婦人科を「ギネ」と呼ぶです。
由来は「Gynakologie」、ドイツ語で「婦人科」。
まぁ本来は産科は含まない様ですが。
あと女性型ヒューマノイドを「ガイノイド」(gynoid)と呼びますよな。
この辺はギリシャ語に由来する「女性の・女性器の」という意味の接頭辞「gyno-」(母音の前ではgyn-)から来ているのですが…
この「gyn」のあたり、「vagina」とつながってそうな綴り。

一方、男性型ヒューマノイドはアンドロイド。
「andro-」は「男性の・人間の」を意味する接頭辞…
男性ホルモンのアンドロゲンとかにも使われてます。
なので両性具有はアンドロギュノス(androgynos)…
ふたなり系の薄い本で100万回くらい見たやつ〜。
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(※画像は桜玉吉『しあわせのかたち』より引用)

男性に人間全般を代表させちゃうのは英語でも割とそうで、「man」は「mankind」(人類)とか「human
」に使われてますよな。
なお、「woman」は「wif」+ 「man」で「妻になる人」が語源。
男性に「人間」全般の意味があるのに、女性は「女性器」て酷ない? ほぼ「まんさん」呼び。

なので女性型も含めてヒューマノイド全般をアンドロイドと呼ぶことあるよね。
「-oid」は「〜の様な・もどき」という意味の接尾辞。

一方、「gyno」に「人類全般」的な意味はないどころか女性器の意味合いが付与されており、ガイノイドはいわば「膣もどき」(超訳)。
この辺、女性への偏見や扱いの酷さが言語に残っている気が。


いつも通りに脱線につぐ脱線でしたが、人様の性的経験にツッコむ以上、自らの話も開示しなければ失礼なので今回は心のパンツを脱ぎました。
むしろ脱ぎすぎたかもしれません(微妙に古い)。
他者との距離感がバグってるので適切な脱ぎ具合が分からない。


なお、世を儚んでいた大槻ケンヂはその後、不安神経症などでメンがヘルに。
後を追う様に私も同じルートを辿ります。
しかしその後、オーケンは逆ギレ的に世界を肯定する詩を書く様になっていくのでした。
私がどうなったかは皆さんご存知の通り。

…で、竹内久美子はいつまでソコにいるつもりなんでしょうか?



この世界を 憎しむだけの想いは
忘れたよ 今はもう 静かにさあ


   『大槻ケンヂ詩集 花火』所収
    「小さな恋のメロディ」より


(00:05)

2024年12月30日



「僕は都市伝説を紹介してるだけ、信じる信じないはあなた次第です」という体で責任転嫁を図り、陰謀論を垂れ流し続ける困ったちゃん、関暁夫。
そのインタビュー記事がFRYDAYデジタルに載ってます。


【FRYDAY DIGITAL】
『「Mr.都市伝説」関暁夫が緊急提言! ″真偽不明のネット情報″との賢い向き合い方』

https://friday.kodansha.co.jp/article/405165

超絶おまゆう。

ソレを陰謀論批判のホープ、雨宮純がチクリと批判。


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いや〜なんか知の巨人・ほんこんさんのコレ↓思い出しちゃうな〜…

【WANI BOOKS NEWS CRUNCH】
『ほんこん氏が教えるフェイクに騙されないツイッターの使い方』

https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/1191

お笑い芸人の筈なのにお笑いやらずにデマや陰謀論にはしる点では、西のほんこんさん・東の関暁夫にかなう者はいないですよな。ホンマかなわんわ〜、かなんかなん(京都風)。

そんな関暁夫のWikipediaにある小見出し「出来事、評価」が秀逸。

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出来事、評価

・著書『Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説』の第1巻では「9・11
陰謀論」、第2巻では、「新世界秩序」という陰謀論とマヤ暦に由来する「2012年大変動説」などを結合した説を主張[7]。3・4巻では、イルミナティ、フリーメイソンといった陰謀論界隈で馴染みのある秘密結社ネタや、「東日本大震災は人工地震」「アメリカはロズウェルで得た技術を兵器開発に転用している」などの陰謀論を展開[7]。2012年11月2日放送の『やりすぎ都市伝説』にて、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団がワクチン普及活動に取り組んでいるのは、世界人口調整のための陰謀」という反ワクチン陰謀論を紹介し[24]、マイクロソフト社からテレビ東京へ協議が申し入れられた[7][25]。

・2024年1月、関の経営する「セキルバーグカフェ」にミュージシャンのASKAが来訪。ASKAは「いま、起こってる出来事を現実と受け止め合った。大事なことは『日本国で生きる日本人が日本を守らなくてはならない』という結論に達した」とX(旧Twitter)に投稿した[17][26]。

・と学会元会長で作家の山本弘は、『トンデモ本の世界X』において、関の創作や虚偽を「都市伝説」と偽っている例があるとした上で、
「実際には100%嘘である話を「信じるか信じないか」という二者択一を読者に押し付けることで半分くらい信憑性があるかのように錯覚させている」として、「信じるか信じないかはあなた次第」というフレーズを「卑劣」であると批判した[9]。また、「世界各地の大地震は地震兵器による攻撃だ」として被災者救援のためのチャリティーがフリーメイソンの資金源になっていると匂わせている著書の記述を引用し、「悪質なデマであり、これが元で募金額が減り、失われる命があるのではないか」と批判した[9][24]。

・陰謀論や悪徳商法、オカルトなどを取材するライターの雨宮純は、
「『やりすぎ』は、芸人が都市伝説を紹介するというスタイルで、最後は『信じるか信じないかはあなた次第』と無責任に締める」「『お笑い文化の中で語られるオカルト』という構図にすることで怪しさの軽減に成功した」「『都市伝説系YouTuber』が、都市伝説と銘打ってオカルトや陰謀論を語るスタイルは、関の影響と批評した[7]。

・音楽家のロマン優光は、関のアプローチを「陰謀論ビジネス」と捉え、その影響力と商業的側面に批判的な見方を示している[27]。ロマンは、関が完全に自説を信じているわけではなく、
ビジネスとして陰謀論を展開している可能性を指摘した[27]。また、関の田母神俊雄への接近などは、新たな顧客獲得を目的とした戦略的なものだと見ている[27]。

・2022年4月28日、『マツコ&有吉 かりそめ天国』へ出演した有吉弘行は、関の名前を挙げ
「宇宙人はいてもいいし、雪男もいてもいいけど、嘘ついて金儲けしているヤツが許せない」と語った[28]。

・2024年4月3日、鬼越トマホーク坂井は、『水曜日のダウンタウン』で
「最初は芸人がお金を稼ぐために、心霊とかMr.都市伝説とか言い出すけど、結局最後取り込まれちゃうんですよね」と語った[29]。
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(色による強調はブログ主による)


いやー日本の懐疑主義界隈を代表する錚々たるメンバーから注目されてて羨ましい限りですね。

そんな関暁夫の著書を見てみると…


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↑「メディア洗脳から目覚めた」というのは要するに「マスゴミガー!」ってコトですよね。
陰謀論者ってこのルートを通らないと死ぬ病気にでも罹ってんのか!?
それを書籍というオールドメディアで説く、という矛盾に気付かない層だけが引っかかる特殊詐欺。
星新一は「目のウロコが落ちたのと、飛びこんだのとはどこで見分けるんだ?」みたいなコト言ってましたが、「メディア洗脳から目覚める」というのは「関暁夫に洗脳される」のとどう違うのか。


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↑チャネラー、つまりは宇宙イタコとも仲良くしちゃう節操のない関暁夫。


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漫画も出してる〜!
しかし
「ぼさぼさロン毛にキャップ被ってサングラスした芸人がキメ顔でこっちを指差した絵が表紙。
オカルト・陰謀論をおもくそ垂れ流しといて、最終的には読者に責任を丸ぶりする漫画」

って昔からあるんだよなぁ…

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ちなみにあすかあきお(元・飛鳥昭雄)は「サイエンスエンターテイナー」を自称してます。
エンターテイナーってコトは芸人やん
しかし自説がサイエンス…つまりはガチ主張なのか、それともエンターテイメント…つまりはただのネタなのか、どっちとも取れる様にしてるあたりが卑怯。
このやり口といい、何から何まで誰かさんは飛鳥昭雄にそっくりですね。


飛鳥昭雄のあれやこれやについては↓下記のエントリを参照。


【山口敏太郎、政治的にもヤバい。お前らが思ってる3倍はヤバい】
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/14365782.html



そして田母神俊雄を熱く支持する関暁夫。

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(※画像はYouTubeより引用)

いや〜こうして見ると「自衛隊を正規軍に」とか「核兵器を持つ意味」とかの景気のイイ薄っぺらなパワーワード、陰謀論系動画に異常に似合ってるよね!


ところでこの人、「スティーブン・セキルバーグ」とも名乗ってはるのですが…
さんざんユダヤ陰謀論を垂れ流しといてユダヤ風の名前を名乗る(重言)のすごくないですか?
そして芸人なのに一文字もかかってない、意味不明な名前を名乗る(重言)という勇気。
何考えてんだか全然わかんねー!





(※書影はいずれも該当書より、それ以外は特記がなければXより引用)


(00:29)