オカルト・擬似科学
2025年03月22日
先日アップしたエントリ
『新藤加菜さん「橋本琴絵は科学ベース」「竹内久美子先生のファン」…それは科学ちゃうやろ』
ですが、めたくそ加筆したので再掲。
なお、旧版エントリに直接加筆しちゃったので、旧版そのままのバージョンは現存しません。
なので「新旧比較したろ!」とかやってもあまり違わないです、すみません!
何かとアレな港区議の新藤加菜。
新作はXにおける↓こちらでーす。



『高学歴左翼女は』『ポカホンタスみたいな顔してる人が多い』そうです。
この「ポカホンタス」は実在した人物の方ではなく、それをモデルにしたディズニーアニメ版のことでしょう。
そちらのキャラクターデザインはネイティブ・アメリカン固有の美しさを表現したもので、ディズニープリンセスの1人にもなっています。
【ディズニー公式】
『ディズニープリンセス』
https://www.disney.co.jp/fc/princess
それをあられもないルッキズムの具にするとか、その時点で差別的だしネイティブ・アメリカンに失礼やろ。
そもそもネイティブ・アメリカンって、人種で言うとモンゴロイドやで…?
氷河期の海退を利用してユーラシア大陸からベーリング海峡を渡って北米に移住した人らやし。
そら日本人と似てるっちゅーねん。
まぁ人種という概念自体にあまり意味がないですが。
【FNの高校物理】
『人類のアメリカ大陸への進出』
http://fnorio.com/0080evolution_theory1/Advance_to_the_north-south_America1/Advance_to_the_north-south_America1.htm
5年くらい前にネットで「ポカホンタス女」という蔑称が流行しました。
コレは「海外に行ってかぶれて帰ってきて海外age・日本sageする女性」を揶揄したもので、「彼女らの見た目がポカホンタスみたいになりがち」という点に由来します。
【ニコニコ大百科(仮)】
『ポカホンタス女』
https://dic.nicovideo.jp/t/a/ポカホンタス女
新藤加菜のポカホンタス発言もコレの影響下にあるのでしょうが、何故か批判対象は「海外出羽守」から「高学歴左翼女」にシフト。
まぁ新藤加菜から見れば「どっちも日本批判をしてくる鬱陶しいやつら」という点で似たもの、ということなんかな〜(はからずもダジャレで不本意)。
こちらの「ポカホンタス女」もコレといった根拠はなく、割と偏見の産物。
そもそも海外と日本ではメイクの流行も違えば個性の捉え方や自己実現の目指すところも違います。
和をもって尊しとなす、量産型バンザイ、出る杭絶対殺すマンな同調圧力の国・日本と、その窮屈さからの脱却を謳う「ポカホンタス女」とではそら価値観合わへんやろ。
コレは同じ上京者でも、「方言は恥ずかしいもの」として一刻も早く首都圏方言に染まろうとしがちな東北人と、最初から方言を捨てる気がない関西人とで、意識が全く違うみたいなモン。
そんなこんなで、別に「ポカホンタス女・即・悪」という訳ではないよね。
なお、新藤加菜は差別だと言われない様に↓こんな予防線を張る、という実に格好悪いムーブをしてるのですが…

はい、出たー!
「コレを差別だと理解できるのは、お前自身に差別意識があるからだ」
「差別差別と騒ぐ奴こそが差別者」
というネトウヨさんお得意の珍論法。
「差別だと理解する」のと「差別する」のは全く別のコトやろ…
ほな何ですか?
もし誰かが新藤加菜に「アホ」とか言って「それは誹謗中傷だ」と返されても、
「ソレが誹謗中傷だと理解できるのは、新藤加菜自身に誹謗中傷する意識があるからだ」
とか言えば無罪放免なんですか?
それに「差別を指摘すること」こそが差別だと言うなら、「差別の指摘を差別だと指摘すること」もまた「差別の指摘」の一種、ということに。
なら結局、新藤加菜のやってることは差別ですよね?
コレ私が言ってるんじゃないんよ。
新藤加菜自身がそう言ってるんよ。
そんなことにも気付かない新藤加菜って真性のアレなん?
あ、もし新藤加菜がコレ読んで、「真性のアレ」というのがアレのことだと理解できたなら、その時点で新藤加菜こそが真性のアレってことですからね?
コレ私が言ってるんじゃないんよ。
新藤加菜自身がそう言ってるんよ。(天丼)
こんなんアリなら、いかなる差別の指摘も「それはむしろお前こそが差別者だからだ」という呪文さえ唱えれば全て無効となり、そもそも差別の指摘自体が成立しなくなるんですけど。異世界転生チートスキルか?
この人、この世に差別などというものは存在しない、とでも言うのでしょうか…?
その割にご本人は
『「ポカホンタス」を容姿差別だと解釈する人がいるのであれば』
と言ってますが…
その可能性に思いが至る、ということは新藤加菜自身のロジックに従えば
「それこそが新藤加菜に内在する差別意識の現れ」
というコトになる筈なんですが。
そんな自己矛盾にも気付かなかったんですかね…?
同様に、ネトウヨさんお得意の
「差別差別と騒ぐ奴こそが差別者」
も、そう主張する側こそ「お前こそが差別者だ!」と騒いでる訳で。
そうなると
「『差別差別と騒ぐ奴こそが差別者』と騒ぐ奴こそが差別者」
となっちゃう筈なんですが、ソレに気付いたネトウヨさんって一度も見たことない。
まぁネトウヨさんは論理ではリベラルには敵わないので、一点突破を図ってきがち。
そのためか「ソレはブーメランだ!」というカウンター狙いで論理を逆立ちさせてこようとします。
でもその「ブーメラン」が自分の後頭部にスココーンと刺さってるのにはお気付きでないご様子。
頭からブーメラン生やし、どっくどく出血しながら「ブーメランガー!」言うのが得意技。
さらに新藤加菜は自分が科学の側に立ってるつもりの様ですが…
『例えば漢がウエストがくびれて乳と尻の大きい女に惹かれるのは、生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです』
の部分。
『漢』って科学畑ではしない表現よね。
むしろバイオレンスな漫画でよく見るやつ。
『遺伝子レベルで判断』もやけに素人っぽい、通俗的な表現ですね。
その辺を突っ込まれた新藤加菜の返答↓がまたふるってまして。

『橋本琴絵も新藤加菜も科学ベース』
というパワーワード。
どこの世界線の話ですかそりゃ。
橋本琴絵を支持してる科学者とか見たことない。
批判してる研究者はもごっそ見てきましたけど。
では先ほどの新藤加菜の↓この発言のどの辺が科学的なのか検証してみましょう。
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顔の話は余計だなどと言いますが、見た目は大切ですよ。
反ルッキズムを掲げる人々も根本は科学を否定しています。
例えば漢がウエストがくびれて乳と尻の大きい女に惹かれるのは、生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです。
美人は1日にして成らず。
小さな努力を日々積み重ね、細かな気遣いができる証拠です。
ポカホンタスたちは、自分が日本社会において自信を持てなかったことを、自責ではなく社会のせいにしている他責思考の持ち主が多い。
きめ細かな気遣いすらできない、怠惰なデブを「ボディポジティブだ」と過剰にもてはやすような多様性ポリコレは、科学の否定。
少子化を引き起こす大きな理由のひとつです。
イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です。
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男性がウェストの細い女性を好むのは事実です。
ヒトの異性に対する好みは時代や地域や文化によって様ざま…ぽっちゃりプランパーBBWがモテモテな国もありますが、それでもウェストのくびれた女性がモテる傾向にあることは変わらず、WHR(ウェスト・ヒップ比:ウェスト÷ヒップ)は0.7あたりが最もモテるあたりも共通。
コレはヒトが普遍的に持つ特徴、ヒューマン・ユニヴァーサルの様です。
では何故ウェストがくびれてるとモテるのか…?
女性ホルモンが多いとウェストがくびれやすいので、くびれを女性ホルモン濃度、ひいては繁殖力の指標にしている、という説もあります。
しかしそれではそもそも「なぜ女性ホルモンが多いとくびれるのか」が説明されてないやん。
生物学には「4つのなぜ」があり、
①至近要因
②究極要因
③個体発生でどの様に獲得されるのか
④系統発生でどの様に獲得されるのか
に分かれています。
例えば「なぜ目は見えるのか」については、
①「視細胞が脳に情報を伝達し〜」
という直接の仕組み
②「視覚を獲得することで周囲の環境についての情報を得、餌などの資源を探したり危険を回避することで〜」
という生存や繁殖上の有利さ
③「このホルモンがこの細胞の形成を誘導し〜」
という発生上のルート
④「祖先の種が表皮に持っていた光感受細胞が世代を重ねるにつれ〜」
という系統発生上のルート
といった風に、4つそれぞれ別のレベルの疑問と答があるのですね。
ちなみに言い出しっぺはノーベル賞学者のニコ・ティンバーゲン。
ドーキンスのお師匠さんです。
この「4つのなぜ」はどれも間違ってないし大切ですが、特定の場面に於いてはどの「なぜ」が重要なのかの区別が大事。
進化において特に重要なのは究極要因…つまり「何のために出来たのか」です。
雌雄で性差のある形質は性選択の結果と考えられるため、女性のウェストのくびれも性選択…
つまりは繁殖における競争で有利になる要因があったのでしょう。
例えばドーキンスはコレを
◉骨盤が広い女性の方が安産なので多産になる
↓
◉腰が広い女性がモテる様になる
↓
◉それだと骨盤は狭いのに太ってるだけの女性もモテちゃうコトになる
↓
◉男性は骨盤自体が広い女性を見分ける様になる。
そういう女性は腰が広いが、脂肪でかさ増ししていないのでウェストは細い筈
↓
◉腰が広くてウェストが細い女性がモテる様になる
↓
◉その結果、ヒップが豊かでウェストがくびれた女性が繁殖上で有利になり、その様な女性が増える
↓
◉くびれたウェストの完成 ←今ここ
…といった風に説明しています。
なるほど、コレは究極要因に沿った説明になってますね。
ただしコレは「例えばこういう風にも説明できるよ」程度の提案で、ガチの主張ではない模様。
しかしヒトの性選択は一筋縄ではいきません。
通常、有性生殖する動物は雄がきらびやかに着飾ったり闘争用の武器を持ち、雌は地味なもの。
そして派手な雄が「選ばれる側」、地味な雌が「選ぶ側」です。
(コレには例外もあるのですが、「潜在的繁殖速度」とかややこしい話になるのでココでは割愛)
ところがヒトではしばしば、「女性が選ぶ側」というのはセオリー通りなのに、「着飾るのは女性側」という逸脱が見られるのです。ふっしぎ〜。
コレに対する完全な説明は今のところありません。
という訳で、新藤加菜の説明は肝心の究極要因を全く説明してない上に、通常は女性が選ぶ側の性であることをガン無視。
意味のない説明だよ。
が、くびれの至近要因や個体発生上の説明としては間違ってはいません。
また、見た目が繁殖力の指標になるのは生物の世界ではよくあること。
じゃあ新藤加菜の主張は科学的にOKか?というと、さにあらーず。
めがっさギルティーなやらかしをしちゃってます。
仮に、ヒトの見た目がそのまんま繁殖力の指標であるとしましょう。
でもソコからどう逆さに振っても、
「だから我々は見た目重視の価値観で行くべきだ」
というコトにはなりません。
「どうであるか」という事実命題から、
「どうであるべきか」という価値命題を引き出すことは出来ないからです。
ソレは「自然主義的誤謬」(「ヒュームの法則」違反)という論理的な誤りです。
「ヒトは進化の過程で、見た目重視で生きてきたのだから、ソレは自然なコトなのだ。だからそれでいいのだ」
とか言い出すなら、
「ヒトは進化の過程で、重い病気やケガをしたらそのまま死んでいたのだから、ソレは自然なコトなのだ。だからそれでいいのだ。反対の反対は賛成なのだ(古い)」
というコトになり、近代医療は全否定されてしまいます。
科学は事実のみを扱い、価値観にはたずさわりません。
科学も社会のいとなみである以上、「科学者の社会的責任」は発生しますが、ソレはコレとはまたレイヤーの違う話です。
科学は価値観にノータッチ。
新藤加菜がいくら望んだところで、科学は「ルッキズムが正しい」というお墨付きなど与えてくれません。
それはカテゴリー・エラーというもの。
『イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です』
とか超絶おまゆう。
ちなみにピクサー映画『インサイド・ヘッド』に記憶の中の情報を取り出して「コレって事実? それとも意見?」と悩む、という小ギャグがあるのですが…
両者の区別は映画のターゲット層である子供にすら期待されてる、ってコトやぞ。
なので
『多様性ポリコレは、科学の否定』
『イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々』
というのは全くの的外れ。
むしろ科学の守備範囲を超えてそのご威光をイデオロギーに利用しようとしてるのが新藤加菜やん。
『反ルッキズムを掲げる人々も根本は科学を否定しています』
というのも無茶くちゃ。
反ルッキズム派は、いかなる科学的事実も否定していません。
ヒトを含む動物がしばしば見た目を指標にパートナーを選ぶという事実を否定し、「そんなことはない!」などと主張している人がいるというなら教えて下さい。
反ルッキズム派は単に「我々はそうするべきではない」と言ってるだけです。
例えば、ヒトは簡単にギャンブルにハマりますよね。
コレは単なる事実です。
しかし我々は「ギャンブルに手を出すべきではない」と主張することもできます。
でもそれは多くの人がギャンブルにハマっているという事実を否定している訳では全くありませんよね?
ソレと同じ。
そして
『美人は1日にして成らず。
小さな努力を日々積み重ね、細かな気遣いができる証拠です』
の下りですが…
ええっ!?
ついさっきは
『生殖能力が高いと遺伝子レベルで判断しているからです』
言うてたやん。
つまりくびれ等の形質はごまかしの効かない、遺伝子の質を伝える正直な信号だってコトですよね?
それが次の行ではもう「努力次第で美人になれる」、つまり「遺伝子の質はいくらでもごまかせる」みたいな扱いに。
どっちやねん。
まぁ実際には
「遺伝子の質の差はいかんともくつがえしがたい」
という側面もあり、同時に
「努力(整形やメイクも含む)によってかなりフォローできる」
という部分もあり…
といったところで、特に矛盾はしないのでしょうが…
どうも新藤加菜はこの『美人は1日にして成らず』云々が、何故か自説の補強になると思ってるっぽいトコが痛々しいよね。
逆や逆ー!
自分から持ち出した「遺伝子の質」の話を自分で否定していく斬新なスタイル。
あと
『少子化を引き起こす大きな理由のひとつです』
というのはよく分かりませんが、これまたネトウヨさんがよく持ち出す
「多様性を認めるとセクマイが結婚しなくなって少子化につながる」
みたいなやつのコトでしょうか?
セクマイは「多様性が認められたから、結婚やめとこかー!」となる訳ではありません。
多様性が認められても認められなくても結局はほぼ結婚しないので特に影響はない、と何度リベラル側が説明すれば…。
という訳で今回もトンデモ度が高めでしたね。
ところで新藤加菜のこれらと主張が丸カブリな人物、どこかで見覚えありませんか?
「高学歴左翼女はポカホンタス」に似た主張…
リベラル男性やフェミニスト女性の容姿を貶めたり、「保守女性は美人が多い」と言い出したりする。
進化論を持ち出してウヨい主張を正当化。
事実と価値観の区別が出来てない…
もうお分かりですね…?
そう、竹内久美子です。親の顔よりよく見るやつ。
という訳で、「新藤加菜 竹内久美子」でググってみましょう。

最初に引っかかったのが↓コレ。


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私は動物行動学者の竹内久美子先生のファンで、著書全て読んでいるんです。
過激フェミニストたちの行動原理を、動物行動学という立場から推察している対談、最高でした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うわぁやっぱりー!
隠しきれない竹内久美子臭。
芸風が完全に同じやったよね。
あと竹内久美子は動物行動学者ちゃうよ。
自称「動物行動学研究家」やで?
Wikipedia「竹内久美子」の項にも
『なお産経紙上コラムでは、竹内はあくまで「私が長年学んできている、動物行動学、進化生物学の分野」と書いており、「研究してきている」とは書いていない』
とあるですよ?
ファンを自称するならそれくらい知っておきましょうね。
ちなみに私は自称「竹内久美子研究家」です。
なお、竹内久美子には↓こんな著作も。

(※書影は当該書籍より引用)
あと竹内久美子は著書『賭博と国家と男と女』において
「脚が長い男性やウェストのくびれた女性は、内臓に寄生虫がいる可能性が低いから異性にモテるのだ」
的な珍説を披露してます。
へー…じゃあ女性の脚が長くなったり、男性のウェストがくびれないのはどうしてですか?
普通に考えて、性的二形が見られるのは性選択の結果やろ…
ていうか「寄生虫がいると脚が短くなったりウェストが太くなる」と考える理由、あります?
まぁ
「寄生虫にやられた雄は装飾の色彩などがショボくなる、装飾は寄生虫がいないことの指標として発達したのだ」
という有力な説があるので、自分も似た様なコト言うて新発見をした気になりたかったんですかねぇ…
竹内久美子の珍説は大体こんな感じで、元ネタが透けて見えるよーなんばっかりなんよね。
ソレを本人は
「私がブッ飛びすぎた斬新な説を唱えるから、頭の堅い学界のお偉方に睨まれてる!
科学ってこういう自由な発想が大事じゃないの?」
くらいに美化してるっぽいことが発言の端々から読み取れます。
そういう検証抜きのデタラメは科学ではないし、竹内久美子の発想は珍奇ではあってもちっとも斬新ではないんですけどね〜…。
という訳で、竹内久美子に私淑する新藤加菜は見事に師の芸風を受け継ぎ、さらに発展させてはります。
スバラシイことですね!
それにしても日本を代表するトンデモさんの影響下にある癖に、よく他者に向かって『科学の否定』とか言えたもんだな〜…科学を否定してんのはあんたらだっちゅーの。
そして新藤加菜はこのわずか10日後に、地球平面説信者と同じ論理に訴えちゃうことに…
『新藤加菜さん、地球平面説信者と同じロジックを持ち出してしまう』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26838902.html
で、その地球平面説信者は↓こんなん言い出してたり。


…うわぁ。
『科学のために立ち上がろう』ですか…。
現代科学を完全否定してる癖に、まるで自分たちが科学の体現者であるかの様な謎発言。
コレってトンデモさんあるあるムーブよね。
そして新藤加菜や竹内久美子がやってることがまさにコレ。
トンデモさんが科学を標榜しようなんておこがましいとは思わんかね…………………

(※画像は手塚治虫『ブラック・ジャック』「ときには真珠のように」より引用)
新藤加菜と竹内久美子はもはや↓コレに出られる…というか是非とも出ていただきたいレベル。

(※画像は https://x.com/omocoro/status/1537722841436758017?s=46 より引用)
さて、新藤加菜が竹内久美子のファンとなると、ひとつ分からないことが出てきます。
ルッキズム側の視点に立てば、竹内久美子って『ポカホンタス』と同じ側にいるよね?

(※画像は https://www.zakzak.co.jp/article/20221204-UMFI6EXKYZLM5HP5QBZK7FZQTE/ より引用)
ルッキズムの恩恵からは縁遠そう(まぁ私もですが…)。
そんな竹内久美子が左翼の見た目を嘲笑してる謎。
ルッキズムの権化である新藤加菜が橋本琴絵を慕うのはまぁ理解できるとして。
竹内久美子のことはどう思ってるんだろう…
「きめ細かな気遣いすらできない、怠惰な竹内久美子を『ファンです』と過剰にもてはやすようなネトウヨさんは科学の否定」
「イデオロギーを科学より優先させるのが、ネトウヨさんに洗脳された人々であり、好んでポカホンタス側になる竹内久美子の実態です」
とは思わないんですかね?
あ、コレ私が言ってるんじゃないんよ。
新藤加菜自身が言ってることに代入しただけですからね?
(※記事内の画像は特記がなければXの当該アカウントより引用)
(00:06)
2025年03月17日
小中学生の自殺者が過去最多となり、港区議の新藤加菜がそれを自虐史観教育のせいにしています。
【ゆあチァンネル】
『【牽強付会】新藤加菜・港区議、小中高生の自殺者が過去最多となったニュースを引用して「自虐史観教育の影響も非常に大きい」と我田引水💢』
https://yourchannel.blog.jp/archives/27918470.html

アレ?
最近、コレにそっくりの論法をみたぞ…?
当ブログは先日、地球平面説の信者にツッコむエントリを2本書きました。
『陰謀論・デマ…何でもありの時代に突入。あの地球平面説まで復活してしまう』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26269168.html
『フラットアーサーさん、あらゆる陰謀論をごった煮にした闇鍋へ。お前らが思う4.2倍ヤバい』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26135805.html
で、何でこの人がそこまでして必死に地球を平らにしておきたがるのかというと…

↑ソースが聖書。
アレ? これって…

「地動説が正しかったら、地球は宇宙の中心ではなくなっちゃう!
イヤだイヤだ!
地球は神様が作った特別な場所で、宇宙の中心でなきゃヤダー!」
子供か?
コレと同様のイヤイヤ論法として、
「進化論が正しかったら、人間は神の特別な被造物ではなくて偶然の産物ということになり、人生は意味を失っちゃう!
そんなん子供に教えたら、捨てばちになって非行にはしっちゃう!
イヤだイヤだ!
人間は神様のお気に入りで、特別な存在でなきゃヤダー!
進化論は諸悪の根源よ!」
というのもあったり。
ヴェルタースオリジナルか?
コレは「生物は進化したのではなく神によって作られたのだ」とガチ信じしてる創造論者のお得意パターン。
しかし「新無神論の四騎士」の1人、進化生物学者のリチャード・ドーキンスはこう指摘しています。
『私たちが道徳的であるために神を必要とするというのが、たとえ真実であったとしても、それで神が存在する可能性がより高くなるわけではなく、単により望ましくなるだけのことにすぎない』
『…たとえ全ての無神論者は容赦なくつづく苦悩によって神経症に苛まれ自殺に追い込まれるとしても、宗教上の信念が正しいと言うことを証拠立てる上で毛ほどの役にも立つまい』
…まぁそらそうですわな。
『自虐史観』とやらも全く同じです。
歴史上、どの様なことがあったかは純粋に事実の問題でしかありません。
自慰史観がいかに好ましかろうが望ましかろうが、それによって自慰史観が事実に変わることはありません。
『自分の国やルーツに誇りをもてない、それは自分自身に自信を持てないことにつながります』
…コレは自慰史観のウヨちゃんが毎度持ち出す論法ですが、それって
「歴史教育で日本人があんなコトをしでかした、なんて教えたら、自国に誇りを持てなくなる…
そうだ、子供たちが誇りを持てる様に、ヤバい歴史は全部なかったことにしよう!」
という歴史修正主義ですよね。
「日本は良いことばかりして、悪いことは何一つしてこなかったやろが!」
というウヨちゃん大本営発表。
「事実が気に喰わないから、事実の方を捻じ曲げたろ!」
の精神。
ところが先日のエントリでも取り上げましたが、新藤加菜はこんなことも言ってます。



『イデオロギーを科学より優先させるのが、ポリコレに洗脳された人々であり、好んでポカホンタスになる女の実態です』
超絶おまゆう。
イデオロギーを歴史的事実より優先させるのが、自慰史観に洗脳された人々であり、好んでウヨちゃんになる女の実態です。
さらにこれまた先日のエントリで批判しましたが、新藤加菜はこうも言ってます。

『とっとと一夫多妻を認めたらいいのだ。
強いオスがたくさんのメスを養い、子孫を繁栄させることはいたって自然なこと』
…つまり一夫多妻は自然だからやるべきだ、という訳ですね。
しかし「どうであるか」という事実命題から「どうであるべきか」という価値命題は導出できません。
それは「自然主義的誤謬」(「ヒュームの法則」違反)です。
そして「自然主義的誤謬」の逆パターンとして「道徳主義的誤謬」というのもあります。
コレは「どうであるべきか」という価値命題から「どうであるか」という事実命題を導出しちゃうやつ。
例えば
「男女は平等であるべきである。
したがって男女に差などある筈がない」
とかがそうですね。
体格や身体機能、脳の特性など違いはあちこちにあります(個人差の方がはるかに大きいものではありますが)。
しかしソレはソレとして、権利は同等であるべき。
それでええやん。
新藤加菜も同じで、
「日本の歴史は誇れるものであるべきである。したがって誇りが持てない自虐史観教育は間違っている」
という道徳主義的誤謬を犯しています。
論理が倒立してるんだよなぁ…
理想に沿わすために現実の方を捻じ曲げるのダメ、絶対。
新藤加菜、この様に事実から価値観を、価値観から事実を、自由自在に引き出しておられる。
見事な手品…プリンセス天功か?【※註】
そしてウヨちゃんの自慰史観や陰謀論に塗れた、都合の良すぎる歴史認識には毎度驚かされます。
例えばあなたが地球の裏側に行ったら、現地の部族の1人が↓こう言ってたとしましょう。
「俺らはなーんにも悪いことしてないのに、隣の部族が全てをめちゃくちゃにしていった。
あいつらは悪魔だ。
おまけに不潔だし、何でも人のせいにする。
昔のことをいつまでもねちねち持ち出してくるし。
あいつらは昔からそう。
それでも俺たちは人の悪口なんて言わない。
なのにあいつらは何でもかんでも俺たちのせいにして、悪口ばかりだ。
それにあいつらは頭も悪い。
いろんな方法で仕掛けてくるがいつも大失敗だ。
あいつらは何一つまともにやれない。
だけど狡賢くて、俺たちの部族はすでに裏からあいつらに支配されてるんだ。
俺たちは被害者だ、だからあいつらは憎まれて当然なんだ」
そして別の1人は↓こう言います。
「俺たちはお互いに憎い訳じゃない。
お互いの部族の長同士が始めたいさかいに巻き込まれただけなんだ。
それで隣の部族と抗争になった。
酷いことをされたが、俺たちも随分と酷いことをやってきたよ。
習慣は違えど同じ人間なのにな…。
もうこりごりだ、抗争は何も生まない。
隣人ってのはすぐ近くにいるからこそすぐにぶつかって揉めてしまうよな。
だけど隣人だからこそ理解し合ったり許し合うことが大事なのにな」
…さて普通に考えて、どっちを信じるかって話ですよ。
ちなみにウヨちゃん内には隣国を無駄に嫌いまくった挙句に誕生した「Kの法則」