2025年09月15日



Xで↓こんなん発見。


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↑この字幕付き動画は↓コチラでどうぞ。


https://x.com/kbymscotland/status/1966798924468851007



   ↓

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「聖書には◯◯とも書いてあるんだけど、それはええんか?」的な話をもっと知りたいなら、↓こちらの本がお薦め。


A.J.ジェイコブズ
『聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記』
(邦訳2011年)

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(※↑上の画像は当該書籍の書影より引用)



↑ 作者は体当たり系の体験記ライター。
本書は「聖書に書かれた戒律を全部守る」という無茶な挑戦をしてます。
例えば「着る服のすみっちょには房がついてなければならん」とかそういう、どうでもいい上に意味不明なやつまでオール厳守。
ちなみにコレを1年間やった結果、作者の信仰心は爆上がりしたそうです。
ご本人は「そらそうやろ!」言うてはりました〜。



そして体当たり系といえば…
『スーパーサイズ・ミー』というドキュメンタリー映画があったのを覚えてはりますやろか〜?
30日間、3食マクドナルドで食事をし続けたらどうなるか、という実験的な体当たり企画。

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(※↑上の画像は当該作品のDVDパッケージより引用)
途中でドクターストップがかかっちゃって30日持たなかったという。

アレの監督、モーガン・スパーロックはその後『モーガンスパーロックの30デイズ』というTVシリーズを作り、日本でもDVD化されてます。
コレは「刑務所で30日間過ごす」とか「自給自足で30日間過ごす」とかの体当たり企画を若者にやらせる、という番組。

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(※↑上の画像は当該作品のDVDパッケージより引用)
自分がやるんとちゃうんかスパーロック。

スパーロックは民主党支持のリベラルで、その融和的な姿勢がこの番組にもダダ漏れ。
大抵の企画では、相容れない筈の人たちが共同生活を送るうちに仲良くなる様が描かれています。

日本でも…
保育園や幼稚園に「子供の叫び声がうるせぇ」とクレームを入れてくる近所のジッジやバッバ。
彼らを園のイベントに招待し、園児と顔なじみの関係を作ると、騒音への反応が「ガキどもうるせー!」から「あらサッちゃん、今日も元気で可愛いわね」とかに変わったりする、という取り組みあるよね。

結局、実際に知りもしない人々を勝手なイメージで嫌ってるだけで、大抵の人は付き合ってみれば良い人なモンですよ。
同性愛嫌いが同性愛者と一緒に生活して仲良くなる回とか、もげらっちょ感動的でしたー。
その回では同性愛者女性の牧師だかがいる教会にも行くのですが、彼女は
「聖書に同性愛はダメって書いてあるのでは?」
という疑問に
「聖書には戦争もダメって書いてあるわよ?」
(でもそれは別に禁止されてないよね、的な意味)
とか返してましたー。
チャーリー・カークのディベートと同じ流れ。

ちなみに無神論者のお姐さんは宗教信者の集団に放り込まれ、自分側だけ仲間がいないのに業を煮やして、地元の無神論者グループに連絡取って集会開いてはりました。戦闘的ー!
ソレはソレで面白れーな…。

そんなスパーロックですが、昨年亡くなった模様。
また面白い企画をやってほしかったのに…。



それから「聖書にはこんなヘンな話が満載でっせ」という話なら↓この本。

ケン・スミス
『誰も教えてくれない聖書の読み方』
(邦訳2001年)

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(※↑上の画像は当該書籍の書影より引用)



↓訳者の山形浩生による後書き。
山形浩生の常で、後書きだけでも面白いです。

【YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page】
《ケン・スミス『誰も教えてくれない聖書の読み方』訳者あとがき》

https://cruel.org/books/bibleguide/biblenote.html




それから聖書に書いてあるアレコレのうち、信者が都合の良いトコだけつまみ喰いする様子は、↓以下のエントリで扱ってます。


『トランプ&共和党の票田・キリスト教福音派がなぜ異教徒であるイスラエルを支持するのかをNHKが解説→トンデモすぎて笑えない』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/27783563.html




ちなみに先ほど紹介した『聖書男』ですが、アレは作者の邦訳2冊目で、他に↓こんなんがあります。


『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』
(邦訳2005年)

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(※↑上の画像は当該書籍の書影より引用)

↑邦訳1冊目。
百科事典の金字塔、『エンサイクロペディア・ブリタニカ』を全ページ読み通しはります。
邦訳タイトルに前年に出た『電車男』の影響が。


『健康男 体にいいこと、全部試しました!』
(邦訳2013年)

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(※↑上の画像は当該書籍の書影より引用)

↑邦訳3冊目。
こんなん出てるん知らんかったー。


『驚異の百科事典男』と『聖書男』は発売当時に読んだのですが、百科事典男の方にたまたま↓こんな言葉が載ってました。
コレは私が出くわした言葉の中でもベスト3に入るフェイバリット。


『われわれは堕ちた天使ではなく進化した猿である。猿は武器を使って殺しをする。してみれば何を驚くことがあろう?殺人や、虐殺や、ミサイルや、和解を知らない敵軍同士のことで。一方、効果のほどはともかく、われわれは条約を結ぶ。まれであるにしても調和の賛歌を歌う。しばしば戦場に変わるとしても穏やかな田畑を持つ。めったに実現しないけど夢を抱く。人間が奇跡であるのは深く堕ちたからではなく、高くのぼってきたからだ。われわれが星々の間で知られるのは屍によってではなく、詩によってである』       ロバート・アードリー


アードリーは生物学者。
古い世代の人なので、当ブログでしつこく批判し続けている「群選択」論者だったりもしますが…
この言葉は素晴らしい!

チャーリー・カークが、自分や大事な人たちが『殺人や、虐殺や、ミサイルや、和解を知らない敵軍』の犠牲になることを心配するあまり、あらゆる手段を講じようとした心情は理解できなくはありません。
しかし彼はそのあまり、他者が『殺人や、虐殺や、ミサイルや、和解を知らない敵軍』の犠牲になることにあまりにも無関心になってしまった。
怪物を退治しようとする内に、自らが怪物となってしまったのです。
我々はそうなってはならない。
条約を結び、調和の賛歌を歌い、穏やかな田畑を持ち、夢を抱くべきです。
我々は深く堕ちた天使ではなく、高くのぼってきた猿なのだから。


ついでに同様のメッセージに満ちた、私の好きな言葉ベスト2もご紹介。
※個人的趣味により、オール生物学者の言葉。


「ある生物種の歴史や、混沌とした世界で途切れずに続いてゆくことが必要なあらゆる自然の現象は安打の連続記録のように進んでいる。全ては限られた賭金で無限の資産を持つ親に立ち向かうギャンブラーの賭なのである。このギャンブラーは結局は破産してしまう。彼の目的はただ、できる限り長くその場にいて、そこにいる間くらいは楽しく過ごすことであり、もしその上、偶然にも道徳の行使者となったなら、威厳をもって最後まで頑張ろうと努力することなのである」
   スティーヴン・ジェイ・グールド



↑アードリーの言葉と似てる似てる。


そしてベスト1は↓コレ。
リチャード・ドーキンスがインタビューに答えての以下のやりとり。


インタビュアー:私が博士の著書『利己的な遺伝子(The Selfish Gene)』をはじめて読んだ時、その第1章は私をひどく混乱させました。われわれ生物とそれをとりまくこの素晴らしい世界が、結局は、単なる分子の塊が自己複製を行って生き延びたいがために存在するのだということを、どうしても受け入れがたかったからです。こんな疑問がわいてくるのです。こうした努力は全て何の役に立つのか? もしわれわれが遺伝子が利用する“生存機械”にすぎないのなら、われわれ自身の生にどんな意味があるのか? 

ドーキンス:究極的には意味などありません。ある意味では我々はみな、とうにそのことを知っているのです。それでもわれわれは、生に対して積極的な姿勢をもっている。
なぜなら、この世界は非常に美しい世界であり、そこにいるだけで多くの喜びが得られるからです。自然を研究したり、丘や林を散歩したり、人を愛し人に愛され、子どもをかわいがる、あるいは本を読むとか音楽を聴くことなど、さまざまな喜びがあります。しかもそれらは小さな快楽の喜びではなく、なかにわれわれを非常に勇気づけ高めてくれるものもある。
われわれ人間がこのような経験をもてるのは、大きな脳を持っているためです。しかし、その大きな脳はもともとは、生き延びるという実用的な目的のために自然選択が作り上げてきたものなのです。にもかかわらずそれは、ものを書いたり詩を読んだり、音楽を聴くといった別の種類のことができるようになった。 
だから私は、人生を非常に前向きにとらえている。われわれがいまここに存在することはとてつもなくラッキーなことなのです。あなたがここに存在しないことの統計的確率の方がはるかに大きい。あなたがここにいること自体が成功のあかしなのです。
あなたには生まれてから死ぬまでさほど長い時間が与えられていない。そして、われわれはこの世界を楽しんだり理解したりすることのできる特権を与えられている。われわれは死ぬ前に、なぜわれわれがここで生まれたのかを理解する特権さえ与えられている。私はそれを知ろうとする私の仕事はとても価値のあるものだと思っている。たとえそれが一時的で限りがあるとしてもです



…これら生物学者の言葉に共通するのは、「ヒトの能力はひどく限られている」という後ろ向きな認識と、「それでも我々は諦めることなく高みを目指すべきである」という希望です。
この「限界づけられた希望」が個人的に刺さりまくり。

アードリーについては知りませんが、グールドとドーキンスは共に懐疑主義者であり、政治的にはリベラルであり、無神論者。
一方、チャーリー・カークは極右でしかも聖書原理主義者でした。
その信仰心ゆえに彼は神の無謬性を疑わず、それを信じる自らの無謬性も疑わなかったことでしょう。
その傲慢さが彼を差別主義に導いた一面もあるのでは?
ドグマ・保守・有神論…グールド & ドーキンスの真逆やん。
ヒトは謙虚に自らの限界を認識すべきであり、同時にそれでも希望を持つべきだと思います。

実を言うと保守主義の根底には
「ヒトの理性には限界があるから、社会を急進的・革新的・設計主義的に変更しても上手くいきっこない。歴史の中で有効性が証明されたやり方をベースに、ゆっくり変更していくべきである」
という考え方があります。
保守の基本であるバークがそんな感じのコト言ってるよね。

悲観的でいて、それでも改善を目指す…この「限界と希望」が共存する考え方は私の大好物。
なので保守主義とは本来、めためた素晴らしいものの筈なのですが…
現実を見るととても尊敬できない人、多すぎ。
チャーリー・カークはその筆頭。

チャーリーが正しき保守主義者として人々を導く姿が見たかったです。
差別と分断を煽るのではなく、ね。









(※画像は特記がなければXの各当該アカウントより引用)


(00:34)

この記事へのコメント

1. Posted by ランゲニック   2025年09月21日 01:58
この相手の学生は論戦に勝つために敢えてそういう言い方をしているんだろうけど、「聖書」とは言っても旧約聖書と新約聖書で扱いが異なるものもあるし、ユダヤ教とキリスト教でそれぞれの解釈が違ったりするので一概に「これにこうも書いてあるから」という理屈は正しいとも言えない。ただカーク氏が反論できないでいるからその方面でも見識は不足していたのだろう。

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