2025年10月08日
2014年に↓こんなmixiニュースがあってですね。
■ディズニーランド、疲弊する現場にキャストらが会社と争い 突然解雇や偽装請負疑惑も
(Business Journal - 06月22日 14:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=175&from=diary&id=2935528
(現在はリンク切れ)
当時、↑コレについてmixiに書いた日記が↓コレ。
ちょっぴり加筆しましたが、まぁ10年以上前のものなので今見るといろいろアレ。
薄目で見てやっていただけるとナニです。
くれぐれも薄目で(義務)。
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今日はたこぶえの話をします。

たこぶえとその眷属が嫌い、と公言してきた私だが、その理由についてはあまりつまびらかにはしてこなかった。
というのはその理由というのがあまりに多岐に渡りすぎて、この余白はそれを書くには狭すぎる(フェルマー)。
また私はこれまで差別的な言辞を強く戒めてきたが、ネズミーとそのファンに関してははっきりとした嫌悪と偏見を抱いている。
今回、mixiニュースでネズミーの労働問題を扱ったものがあったので、この機会にそのあたりの話をしたいと思う。
偏見まるだしで。
ネズミーランドと言えばとにかく楽しい・サービスが凄い・夢がある感動があると大人気の施設である。
「キャストのホスピタリティーが凄い」などと言う小洒落た言い回しをするファンもいるが、「キャスト」とか言い出してる時点で魔法解けてもうてるやん…。
何より気持ち悪いのが、彼らがネズミーキャラクターたちを本気で可愛いと思い込んでいるらしいことだ。
「可愛さ」とは個人的な主観によるところが大きいが、おおまかな傾向としては動物行動学者コンラート・ローレンツの提唱した「幼児図式」(ベビーシェマ、ベビースキーマ)によって説明することができる。
つまり
「身体に比して大きな頭」
「前に張り出た額をともなう高い上頭部」
「顔の中央よりやや下に位置する大きな眼」
「短くて太い四肢」
「全体に丸みのある体型」
「やわらかい体表面」
「丸みをもつ豊頬」
である。
加えて
「眼が大きい」
「黒目がち」
「垂れ目」
「シンプルな色遣い」
も挙げられるだろう。

野生動物ではパンダが模様のせいもあって、まさにこれに当てはまる様に見え(私はあまり好きではないのだが)、パンダに一定の人気がある事はこれでよく説明できる。
それに対してネズミーのキャラクターたちにはこれが全く当てはまらない。
モッキーゴウスからして、目は白目がちで頭には巨大な鼻や耳などの突出部が多く、四肢は末端肥大でこれらの要件を満たしていない。
いや、ヒトという醜悪な生物に比べればまだしも可愛いのかもしれないが、ミッフィーキティリラックマといった他の有名どころの洗練された可愛さに比べてしまうと、それはおそろしく泥臭い。
スティーヴン・ジェイ・グールドは科学エッセイ『モッキーゴウスに生物学的敬意を』(『パンダの親指』所収)の中でモッキーが少しづつ「幼児図形」に即したフォルムへ進化していると説いているのだが…え、そうぉ?
まぁ確かに少しづつずんぐり体型になってはいるのだが、そう大きくは変わらない。
モッキーのデビュー作『蒸気船ウィリー』からしてこんな感じ。

同作は著作権が切れているのでいろいろ安心。
…黒目がちな分、まだしもこっちの方がマシですやん…。
テディベアが誕生当初はかなりリアルなクマだったのが、その後 急速にずんぐりむっくりの可愛い姿に進化したことに比べれば、この洗練のなさは一体どういうことなのか…?
ついでに言えば、くまのポーさんのデザインも問題にしたい。
ダーシー・トムソン(トンプソン)の古典的な「変形の理論」によれば、多くの動物はその祖先のフォルムを一定の数学的変換によって変形させたものとして説明できるという。
これはビジュアルで見た方がすぐに理解できるだろう。
【魚類】

【甲殻類】

【哺乳類】

そう、同じカタチを平行四辺形や扇形に「引っ張って」モディファイすれば、別の動物になるのだ。
おそらく胚発生の特定のタイミングでホルモン濃度などの変数をちょいといじれば良いのだろう。
かつて国立遺伝学研究所の公式サイトには子供向けにこの理論を体感することができるコーナーがあったのだが、現在ではなくなってしまった様で惜しまれる。
【国立遺伝学研究所 遺伝学電子博物館】
『ダーシートムソンの館』
http://www.nig.ac.jp/museum/tomson/body.html
(現在はリンク切れ)
ちなみに人名を冠した思考実験や慣用句の類はおおむねどれも名前がカッコいい。
「マックスウェルの悪魔」
「ラプラスの魔」
「ダモクレスの剣」
「ゴルディアスの結び目」
「カルネアデスの船板」
「テセウスの船」
で、この概念にも名前があり、それは…
「ダーシー・トムソンのゴム板」
え、めためたカッコ悪くない!?
ここでヒトとチンパンジーそれぞれの赤ちゃんと大人の成長による変形の図を見てみよう。

ヒトでは子供と大人であまりフォルムに差がなく、しかもそれらはチンパンジーの赤ん坊と相似であることに気がつくだろう。
「子供の頃の性質を残したまま性的に成熟すること」を「ネオテニー」(幼形成熟)と呼ぶが、ヒトはネオテニーを起こすことで進化した動物であるらしい。
そう考えればヒトが相対的に巨大な頭を持ち、好奇心が強い理由も納得がいく。
可愛いということはベビーシェマの話で説明した様に、幼児的であるということと同義なのだが…
くまのポーさんって、眼窩上隆起(眉の突出部分)が発達しすぎじゃね?

(※↑上の画像は https://store.disney.co.jp/special/pooh-content.html より引用)
眼窩上隆起の発達は、先程の図形で言えば大人のチンパンジーに顕著だ。
ヒトでは成人男性でやや発達する。
飯野賢治。

ー
幼児図式の対極にある、全く可愛くない特徴をなぜ盛り込む…!?
しかも斜めから描いたポーさんはしばしばデッサンが崩れているというか、顔の輪郭と鼻などのパーツの位置関係が不安定で、見ていて不安な気持ちになる〜…。

(※↑上の画像は https://www.bellemaison.jp/cpg/disney/pooh/pooh_index.html より引用)
さて、話が(いつもにも増して)長くなってきたのでちょっと休憩。
ブレイク前のケンコバのネタ『人のプーさん』をお楽しみください。
https://youtube.com/watch?v=WIyzwVSd09o&pp=ygUS5Lq644Gu44OX44O844GV44KT
話を戻しまして。
しかしネズミーマニアたちはなぜかそんなネズミーキャラクターたちが大好き。
震災後わずか一ヶ月でネズミーランドが営業を再開したときには恐ろしい数のファンたちがネズミーランドに押し寄せた。
再オープン当日、ゲートに集まったのはおよそ一万人。
カタストロフにより閉鎖した遊園地。
そのフェンスを何重にも囲むのは…
わずかに残された「楽しかったあの頃の記憶」に導かれて、ふらふらとした足取りで集まってきた老若男女。
…これもう半分ゾンビ映画やろ。
オタキング岡田斗司夫は「ネズミーランドは宗教である」としている。
「恋人の1人もできたら、一度はネズミーランドに行かなきゃね」と誰もが根拠なく考える…
それは江戸時代の人が「人生、一度はお伊勢さんにお参りにいかなければならない」と考えていたのと同じで、一種の宗教なのだと。
震災直後にどうしても行かなければならない場所がネズミーランド…!
確かにこれは宗教以外の何物でもない。
ところがメディアでの扱いは全く違っていた。
例えばバラエティー番組『やりすぎコージー』の名物企画「やりすぎ都市伝説」においては
「某夢の国は震災当日ですらキャストが一丸となってゲストのためにできることを行い、神対応だった」
というエピソードが語られていたのだが…
これのどこが都市伝説なんだよ!?
都市伝説というのは本来、「のび太植物人間説」や「サザエさん一家離散説」など、一見無害に思えるものの裏に潜む死や破滅を思わせる噂が主体であった。
それなのに一企業の美談を都市伝説に仕立て上げるとは一体どういうことなのか?
しかも「あくまでも都市伝説」ということで裏も取っておらず、脚色されたり、そもそも実話ではない可能性すらあるやんけ。
事実に基づかないヨイショを可能にするために匿名にしてるのか…?
だがそれも無理からぬことではある。
ネズミーはジョニーズ事務所と並んで日本のメディアに対する圧力団体として知られている。
彼らはメディアを厳しく検閲しており、例えば雑誌の記事などにネズミ―キャラのグッズが映り込んだだけで抗議が来るという。
メディアは人気コンテンツであるネズミーの協力が得られないとマズいので、これらの干渉を受け入れてしまっている。
このような過干渉は本国のアメリカですら行われていない(自由の国アメリカで一企業が検閲など許されるはずもない)。
さらにネズミーは驚異的な利益を上げていることからビジネスの世界でももてはやされることが多い。
『9割がバイトでも最高の成果を生み出す ディズニーのリーダー』みたいな本が売れているが、それって大きな裁量権を持たせた労働者でさえ非正規雇用ってコトよね…完全なブラック企業やん。
かつて吉野家が「バイトでも店長になれる」みたいなコトを謳っていたが、店長クラスですら非常勤とか地獄にしか思えない。
ちなみに私がmixiに参加した当初、都市伝説系のコミュに「ネズミーランドの伝説を扱ったトピック」があった。
そこでは都市伝説好きの人たちが
「ネズミーランドは入場者数と出場者数が合わない。これは外国人の犯罪集団が暗躍していて、毎日数十人の子供が誘拐されているのだ」
だの
「スペースマウンテンでは月に1人は死者が出る」
だのといった、ご無体な噂話で盛り上がっていたものだ。
そこで私も今回のmixiニュース記事にあるようなネズミーの労働問題について書き込んでみたことがある。
それは
「厚生年金の加入漏れが発覚した際に、過去に遡って労働者から徴収したため、手取りが5万円になってしまった人がいる」
といった、ネズミーが好きで集まってきた労働者を会社が使い潰す、やりがい搾取の実態に関するものだったが…
残念ながら当時はネット上にはネズミーの労働問題についてのソースが見当たらなかったため、ガチ糾弾というよりは「あくまでも噂ですよー」というごくマイルドな形で投稿。
だがこの投稿についたレスには驚愕した。
それはこういうものだったのだ。
「それって都市伝説じゃなくてただの悪口ですよね?」
工工エエエエエェェ(´д`)ェェエエエエエ工工
ほな「月イチで死人が出てる」っちゅーのは悪口ちゃうんかい!?
私は勘違いしていた。
そこはてっきりネズミー批判派が黒い噂を囁き合う場所だと思っていたのだが…
そうではなく、時には黒い噂を楽しみつつも、ネズミーを愛してやまない信者たちが集まる場所だったのだ。
ついでに言えば、ネズミーについては良しにつけ悪しきにつけ様々な噂があるが、その多くは裏付けが取れない。
だが『封印されたモッキーゴウス―美少女ゲームから核兵器まで抹殺された12のエピソード』という本によれば、「小学校のプールの底に児童たちがモッキーを描いたところ、ネズミーがクレームをつけてこれを削らせた」という有名な噂は実際にあったことらしい。
一方でこの事件の顛末としてよく語られる「ネズミー側が小学校の全員をネズミーランドに招待した」という美談はガセだったという。
また現在はなくなっているが、2000年代にはネット上に「ネズミーランドで子供に蹴りを入れられたグーフィーが、近くにいた大人を犯人だと思い込み、殴った」という事件に対するネズミーからの謝罪文を画像で掲載したサイトがあった。
この謝罪文の中でネズミー側はグーフィーによる暴行を謝罪。
だが加害者はあくまでもグーフィーであって、「中の人などいない」というスタンスを崩さなかった。
こんな謝罪文ってある…?
これがいい大人のする対応なのか…?
さらに脱線すると、ネズミーは単に人気のあるキャラクタービジネスであるというだけでなく、政治利用されてたりしていろいろ厄介なのである。
例えば…
ネズミーといえばマクドナルドと並んで資本主義とグローバリズムの象徴である。
冷戦時代の初期、東側からの亡命者はまずネズミーランドに連れて行かれ、資本主義の圧倒的な凄さを見せつけられたという。
スタンリー・キューブリックの映画『フルメタルジャケット』では、前半でアメリカ海兵隊の壮絶な訓練が描かれる。
そこで新兵たちは頭髪を刈られ、罵倒され、人格を剥奪されて殺人マシーンとなる様、徹底的に洗脳される。
そして物語の後半、彼らはベトナムに送られ、ゲリラとの血みどろの死闘を繰り広げることになる。
だが捕まえてみれば、ゲリラの正体は年端もいかない少女であった。
しかし海兵隊は彼女を射殺する。
ベトコンはアメリカの敵だからだ。
そしてラストシーンで一人前のアメリカ兵へと「成長」した彼らは歌う。
アメリカの歌を。
幼いころから親しんできた歌を。
彼らが忠誠を誓う国家を象徴する歌を、彼らの歌を。
それは『モッキーゴウス・クラブ・マーチ』だった。
…そんなネズミーが大嫌いな私であるので、ネズミーランドに行きたいと思ったことはない。
だが四半世紀ほど前になるが、当時仲の良かった女子がネズミーランドに行ってきて、
「すごく良かったよ。
もうね、向こうでずっとあなたのこと考えてたの。
この光景を見せてあげたいって。
行ってみれば絶対楽しめるのに…」
とか言ってきよったわけですよ。

…そんな頑なな私だったが、何年か前についに東京ネズミ城に行ってみた。
めちゃめちゃ楽しかったです。
これが東京ネズミ城だ!

東京ネズミ城に集まる人々。

所在地は上野動物園内。
透明なアクリルパイプをハダカデバネズミが次々に駆け抜ける、通称「えれぇクリスタルパレード」。

デバのミルフィーユ。お部屋全体がピンクで夢いっぱい。

ネズミと目が合ったぁ!(感動のあまり号泣)

デカい耳とか突出部がなくって可愛い。
ああん、ネズミってホントにいいよね~(うっとり)。
…まぁハダカデバネズミのキャラなんて、ネズニー製作のTVアニメ『キム・ポッシブル』にも普通にいよるし。
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…などといろいろこじらせましたが…
最近、「弱者男性はネズミーを嫌う」という話を知って愕然。
例えばXで↓こんなん発見。

↓リンク先に貼ってあった画像①

②

↓リンク先(5ちゃんねる)

↑コレ私やん。
…生まれてすみません!
(05:18)
この記事へのコメント
1. Posted by 2025年10月08日 06:15
弱男キッツ
キラキラした物や人を妬みながら生きてるん?
他者を見下しながらもその人達にコンプレックスを感じてる歪な存在なんやろな
キラキラした物や人を妬みながら生きてるん?
他者を見下しながらもその人達にコンプレックスを感じてる歪な存在なんやろな
2. Posted by ハム太郎 2025年10月08日 08:58
覇権を握れなかったのだ
3. Posted by キョン 2025年10月08日 12:30
ネズミー絡みのジョークで思い出すのが、「船が難破して無人島に漂着したが、いつまでも救助が来ず、暇だったので砂浜に○ッキーの絵を描いたら、ネズミーの法務部が飛んできた」というやつw
本文にもありますが、私はネズミー社の余裕のなさ、抗議好きの姿勢が嫌いです。
だかしかし!ランドは超楽しいですよ!
もう何回も行きました。
最近では、推しと一緒のオフ会でランドに行って、その日たまたま誕生日だったので、出会うキャストたちからは、みんなに「おめでとう」とか言ってもらえて、ほんとに良い一日でした。
結論。
ネズミーは嫌いだけど、ランドは好き。
長文失礼しました!
本文にもありますが、私はネズミー社の余裕のなさ、抗議好きの姿勢が嫌いです。
だかしかし!ランドは超楽しいですよ!
もう何回も行きました。
最近では、推しと一緒のオフ会でランドに行って、その日たまたま誕生日だったので、出会うキャストたちからは、みんなに「おめでとう」とか言ってもらえて、ほんとに良い一日でした。
結論。
ネズミーは嫌いだけど、ランドは好き。
長文失礼しました!
4. Posted by 無免 2025年10月08日 15:02
ふたばはガチで平均年齢アラフォーらしいしインターネット限界集落というか老人ホームみたいなもんだからな……
5. Posted by 名無し 2025年10月08日 17:18
ディズニーが胡散臭い金の亡者なのは事実だと思うんですが、「金にならないポリコレを押し付けてる」っていう弱者男性の人たちの非難もピントがズレてるんですよねえ。
6. Posted by 無名 2025年10月08日 19:33
このまとめの目的はなんですか??
7. Posted by ランゲニック 2025年10月09日 15:41
面白かったですよ
8. Posted by ヤンターリ 2025年10月10日 18:53
テメーが弱者だと思うのなら、なぜ境遇に置かれている他の弱者やマイノリティ、例えば女性や障害者やLGBTQや在日外国人(特にアフリカ系やイスラム系がそう)や貧困層と連帯しないのか考えられないのが救いようのない度し難い馬鹿であることをテメーで自己紹介していますね。
そうやって弱者やマイノリティ同士で分断して啀み合って対立して、甘い汁を吸うのが誰であるのか、考えられないから弱者男性は嫌われるのです。
これは、決して差別でも何でもありませんからね。
そうやって弱者やマイノリティ同士で分断して啀み合って対立して、甘い汁を吸うのが誰であるのか、考えられないから弱者男性は嫌われるのです。
これは、決して差別でも何でもありませんからね。








