オタク業界のウヨちゃんシリーズ第3弾です。
第1弾・第2弾は↓こちら。


『右翼パロディー映像『愛國戦隊大日本』のスタッフ、本当にネトウヨ化してしまう』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/27375451.html


『まだいる! オタク業界のウヨちゃんたち②』

https://wsogmm.livedoor.blog/archives/27657329.html




まだまだいる、オタク業界人のウヨちゃん。

漫画家だと田丸浩史がmixi時代からリビジョニスト(歴史修正主義者)を自称してましたー。
この人のギャグ漫画めちゃ好きなのに残念。
『アルプス伝説』にはエルバッキーまで出てくるし。

エルバッキーとは…
『異星人からのメッセージ』というトンデモ本がありまして、その中で実在が主張されてる宇宙生物です。
フルネームはアルターゴゾ・エルバッキー・ムニューダー
ネコに似ているけど尻尾がデカくて目が異様に光る模様
同書には著者のエリザベート(光本富美子)が撮影したというエルバッキーの写真が載っているのですが、その写真は飼い犬にネガを噛みちゃちゃくられたとかで尻尾部分が欠損しており、どう見ても普通にネコ。

なお、エリザベート(光本富美子)はナガンダ・ムーとピーガ・パゴイラという宇宙人からエルバッキーについて教えられたそうです。ネーミングセンスが独特〜。

ちなみにうちのヨッメ、父親(故人)がガチめのオカルト好きだったらしく、本棚ひとつ分くらいのオカルト本が残されてるのですが、その中にこの本も混じってました。嫁入り道具がエルバッキー。

↓コレがその本。
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何故かこちらにも犬に噛みちゃちゃくられた様な傷が!

せっかくなので本書に収められた画像をいくつかご紹介。


↓エリザベート(光本富美子)が描いたエルバッキー。

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↓コレが宇宙動物エルバッキーの写真だ!
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どう見ても普通にネコ。

↓バッキーの絵。
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↓コイツがおそらくバッキー写真を噛みちゃちゃくった犬。
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↓宇宙人が描いたマリア。
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いろいろ絶句…。

(※以上6枚の画像は当該書籍より引用)


田丸浩史、エルバッキーをネタにするくらい懐疑主義精神を持っていた筈なのに何故…
まぁエルバッキーを世間に広めたと学会も唐沢俊一や「新しい歴史教科書をつくる会」会員だった故•志水一夫&原田実などウヨちゃんを豊富に輩出してる訳ですが。



あと『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』の久米田康治
この人はネットやオタク界を俯瞰し、冷静に分析してネタにする、というスタンスだった筈なのに…
ネットに触れすぎると雰囲気に流されて、ミイラ取りがミイラになるんですかね…?
どんどんネトウヨ化していく様が見るに堪えんかったー。
移民差別ネタとか平気であるし。

私がうるさめ左翼だから過剰に気になっちゃうのかな〜、と思ったりもしたのですが…
「アニメ版ならマイルドやろ」と思って観てみたら、割と原作そのままでウヨかったです。

アニメシリーズの監督は超名作『魔法少女まどかマギカ』の新房昭之。
この人がウヨいとまでは言いませんが、地上波であそこまで原作のウヨ臭を引きずっちゃう、という判断能力には疑問。

久米田康治の右傾化は↓他の人も感じている模様。


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↑コレは私も思ってましたー。
近代史をちゃんと教えたら、都合が悪くなるのは右側やろ…
ちなみに私が通ってた高校は
「日本史を年代順に教えると、一番大事な筈の近現代史が授業の遅れにより省略されがち。なのでまず近現代史を教えてから、石器時代に戻って進めていきます」
という方針でしたー。


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ちなみにアニメ『懺・さよなら絶望先生』のオープニング曲は『林檎もぎれビーム!』


【YouTube:KING AMUSEMENT CREATIVE公式チャンネル】
『【OP】懺・さよなら絶望先生/「林檎もぎれビーム!」』

https://youtube.com/watch?v=WkM3UA_Cyug



このタイトル、元々は『リンゴ送れ、C』だった模様。
コレ実は闇が異様に深くてですね。
最近、↓こんなエントリを書きましたが…


『世界のおもしろ陰謀論』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/26694866.html


その中で終末論を唱えるUFOカルトの話を紹介しました。
UFOカルトが
「もうすぐ地球は破滅するが、我々だけは宇宙人が助けてくれる」
とか言い出すのは珍しくありません。
上記エントリで取り上げた例では、幸いなことに結局何も起こらず、信者たちは奇妙な理由を付けて自分を納得させましたが…

1997年のヘヴンズ・ゲート事件ではUFOカルト「ヘヴンズ・ゲート」の教祖がヘール・ボップ彗星の接近に合わせ
「彗星が近づいてきたで!
アレと一緒にUFOも来るんや。
その時に肉体を捨てて魂を乗せてもらう、それ以外に助かる道はあらへん!」

と言い出し、集団自殺。
38名が犠牲になりました。

やはりUFOに「引き上げてもらう」という、キリスト教の「ラプチャー」(空中携挙)の影響が見られますね。やキ糞。
この様に、終末カルトは危険なものです。

しかしコレ一歩手前まで行った事件が日本にもあったという。
それが「リンゴ送れ、C」事件です。


1957年に「宇宙友好協会」(CBA:Cosmic Brotherhood Association)というUFO団体が設立。
他団体が
「UFOが実在するか調べようぜ!」
とか言ってる間にCBAは
「宇宙人と仲良くなるにはどうしたらええんやろ」
と「宇宙人はいる」前提でやけに実践的な活動を展開。

昭和の頃はUFO呼びの儀式として、皆で輪になり空に向かって「ベントラ、ベントラ、スペースピープル」と(何故か英語混じりで)呼びかける、という古式ゆかしいお作法がありましたが…コレを普及させたのがCBA。

まぁ集団催眠的にちょろりと何か見えた気になっちゃった人も多かったのでは。
オウム真理教が「超能力はあるかないか」を超え、一足跳びに「ある。ていうか体感させたげる」と言い出し、LSDを一服盛ってスゲー体験を演出してみせたのに通じる先進性ですね。

話はズレますが野村亮馬のSF漫画『ベントラー・ベントラー』、めちゃ面白いので超絶お薦め。

で、このCBAなのですが、その後カルト化。
「地球はもうだめぽ。でも信じる者だけUFOに救われるんだぽ」的な、よくある終末論を唱えだします。
「もうだめぽ」は古いやろ、とお思いでしょうが、コレは昭和の話なのでむしろ新しすぎです。オーパーツ。

で、このCBA会員に終末到来を知らせる合言葉が「リンゴ送れ、C」だったという。
CはカタストロフィのC(レイ・ブラッドベリ調)。
しかしこの話がリークされ、マスコミから大バッシング…という事件があったのですね。

 CBAはその後、北海道に「ハヨピラ」なる神殿を作ったのですが、会員の完全手作りだったため大変だったそうな。
しかしやがて衰退し消滅。
ハヨピラの廃墟は後に『探偵!ナイトスクープ』に取り上げられたり、廃墟マニアの間で語られる存在になったりします。


【ナチュマグ】
『北海道にあったピラミッド ハヨピラを訪ねて』

https://gian1969.naturum.ne.jp/a3327652.html



【Hi−MAG】
『日高のUFO特集!「世界の何だこれ!?ミステリー」』

https://www.hi-mag.jp/articles/1160/



在りし日のハヨピラについては↓ココを参照。


【m's Academe】
『平取「ハヨピラ」』

http://m-ac.jp/ainu/_tourism/site/biratori_nibutani/hayopira/index_j.phtml



で、『林檎もぎれビーム!』ですが…
作詞はUFOマニアの大槻ケンヂ。
当初は「リンゴ送れ、C」だったのが、
「アレ? もしかして元関係者のお爺ちゃんとかがコレ聞いたら、『遂に終末じゃあ〜!』ってなって大変なコトになるのでは…?」
となって、このタイトルと歌詞に変更されたそうです。

まぁ昔はこの終末論をガチ信じし、財産を処分したり、学校行かなかったりする人が続出したらしいしなぁ…ノストラダムスの大予言に翻弄されるちびまる子ちゃんか?


ついでに言えば大槻ケンヂはエルバッキーの方にも関係が。
エルバッキーをモデルにした
『暴いておやりよドルバッキー』
『遺言動物ドルバッキー』
という歌も作詞。

この様に、大槻ケンヂの歌詞は何かともじったり変更したりが多いのです。
「モッキーゴウス」や象の「ゴンボ」が登場する『埼玉ゴズニーランド』とか。
『オレンヂ・エビス』はインディーズ時代は『オレンヂ・ペニス』だったし。そら変更になりますわ。
あとジョニー・デップとウィノナ・ライダーの恋と別れを描いた『ワインライダー・フォーエバー』は、
「ウィノナさんとは所属する事務所が違うから名前そのまま出すのはNGです」
とか言われて変えることになった模様。

で、『林檎もぎれビーム!』は何を歌っているかというと…↓コレが歌詞。


【Uta−Net】
『林檎もぎれビーム!』

https://www.uta-net.com/song/82995/



簡単に言うと、
「しょぼくれた人生もコレで一発逆転だ、でも甘い話にはご用心。それでも信じたくなっちゃうよね…」
という、ウマい話に乗せられそうになる気持ちと警戒する気持ちのせめぎ合いを歌ったもの。

コレは終末カルトや陰謀論の魅力と危険性を見事に突いてますね。

「私は凡人で空っぽの人生を送っていたけど、今やネットde真実に目覚めた。
このクソみたいな世界はもうすぐ終わる。
だけど真実を知る、選ばれた私たちは救われるだろう。
私を見下し、足蹴にした者たちは天罰を受けるのだ」

といった都合の良すぎる、歪んだ選民思想。
しかしそれ故に、この手のメッセージはあまりにも蠱惑的でもあります。

しかもコレは何十年か前のUFOカルトだけの問題ではありません。
例えば、同様の主張をしているQアノンの皆さんは全米に3千万人いるとも言われています。
これはまさに、「今そこにある危機」なのです。



さて、「リンゴ送れ、C」事件について詳述している本といえば、ネトウヨ化したまま亡くなった唐沢俊一の『新・UFO入門』だったりするのですが…
この本、唐沢俊一盗作騒動の舞台になったやつやん。

盗作の元ネタとして騒がれたのは『漫棚通信』というブログでしたが、『新・UFO入門』は他にもいろいろパクってたという指摘があり…
このCBAについての記述は新戸雅章『歴史を変えた偽書』の「六〇年代のハルマゲドン ーUFO教団CBAの興亡ー」という章が元ネタらしいです。

↓ネット上で読める模様。


『六〇年代のハルマゲドン ーUFO教団CBAの興亡ー』
http://nikola-tesla.sakura.ne.jp/shindo/essay/cba.html


なお、唐沢俊一にパクられた『漫棚通信』の中の人は唐沢死後も全然許しておらず


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商売でもないのに、ネット上に大量の情報を集積させちゃう様なガチオタなんて大抵、粘着気質なんだからさぁ…(インクルーディング私)
極力、敵に回しちゃいかんのよ。


ソレをやっちゃったのが新藤加菜
ウヨちゃん批判に労を惜しまない、リベラル界随一の影響力を持つ相手にうっかり裁判起こしたせいで、専用の批判サイトまで立ち上げられてるやん。
完全にヤブヘビ…というか、藪をつついてヤマタノオロチ。


【港区の恥! 人権侵害レイシストデマ区議・新藤加菜(元「反社会的カルト集団」党員)の本性】
https://kanashindo.blog.jp/



そしてソレきっかけで新藤加菜について調べてみたら、結構なトンデモさん。
しかももともと当ブログが批判している竹内久美子や橋本琴絵と同じ流派やん。日本三大トンデモ系ウヨちゃん女子。
なので当ブログでもちょいちょい取り上げる様に…

ウチは「竹内久美子批判では日本一」を目指しており、その目標は既に達成したと思うのですが…
まぁソレは私の能力ゆえではなく、そもそも竹内久美子批判などという不毛な作業をする人がほぼいない、という事情によるもの。

そして新藤加菜批判では…ちっちっち、日本じゃあ2番目だ!(古い)
1番目には全く敵いませんが、今後もトンデモ発言があれば適宜取り上げていく所存。




(※画像は特記がなければXの当該アカウントより引用)