2024年05月22日


【ざっくり要約】

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竹内久美子さん、(またしても)トンデモ科学者の主張に基づき、珍説を展開。
今回はラシュトンという極右のトンデモ科学者が書いた本を鵜呑みにして
「黒人は『質より量』で知能が低く、雑な作りで子沢山になる様に進化した」
とか言い出す。
しかし学界では黒人のIQが統計的に低く出るのが遺伝のせいなのか環境のせいなのかは決着がついておらず、その主張はあまりにも乱暴。
しかも竹内久美子の主張は(いつも通り)あちこち矛盾しており、破綻している。
その元ネタ本は著者も訳者も引用する竹内久美子も揃って極右のトンデモさん。
ええかげんにしなはれや。

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『なぜモテ』その⑧



竹内久美子の
『なぜモテるのか、さっぱりわからない男がやたらモテるわけ 動物行動学で語る男と女”』
に迫るシリーズ8回目。


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これまで私も気付かなかったんですが、↑帯にある「繁殖戦力」ってナニよ?
繁殖戦略と書きたかったんやろなぁ…



さて本書p.172には
『なぜコーカソイドが最も人種差別に敏感なのか​』
という小見出しが。
本文にはこうあります。

(p.175)
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 三大人種のうち、最も不安定な条件下に暮らしてきたのがニグロイドだ。食料が豊富にあるかと思えば不足する。伝染病が常に流行しており特に子が死にやすい。
 このような不安定な条件下では、子は死ぬことを前提に多めに生む。かいがいしく世話をしても死んだら意味がないので、世話はあまりしない。教育についても同様。また人は早く繁殖を始めるとか、繁殖のサイクルを短くすべきである。そのために身体の発達や性成熟が早い。
 女は伝染病に強い相手を見つけるべく、多くの男を競争させ、その勝者との間に子を作る。同様の理由で、同じ相手と婚姻を続けるよりも、なるべく違う相手との間に子を作る(夫婦の絆が弱い)。
 男はいくら勤勉であっても伝染病に弱い性質を持っていれば意味なし。以上のことから、質より数の戦略となる。r戦略だ。
 他方、実はモンゴロイドが、現在は別として過去には最も安定した条件下に暮らしており、すべてニグロイドの逆となる。数より質の戦略、K戦略だ。
 コーカソイドはその中間となり、中間であるが故に両極端が気になる。ニグロイドとモンゴロイドを下に見ることもあれば、脅威に感じることもある。そのために両人種に対し、複雑な感情、つまりは差別を抱きやすいのではないか、と、私は考えるわけだ。
 旧約聖書が書かれた、いや、書かれるまでに口づたえに知識が受け継がれてきたのだろうが、その間に人種同士がどれほどの交流を持ったのかは定かではない。
しかし、その頃すでに三大人種のrK戦略の違いがあったことは確かで、その違いについての知識が蓄積されていただろう。
 それが旧約聖書に反映され、ユダヤ人は地球のすべての民族の上に立つ、と集約され、述べられたとしていても不思議はないと思うのだ。
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…「人種」という、恣意的かつ実態のない概念自体にあまり意味がない上、ヒトそのものが極端なK戦略者なんですけど。


あと「アジア人は成績優秀」というイメージはごく最近のものやろ…

白人は伝統的に自分たちを最上位に、アジア人をその次に、黒人を最下位に置いてきました。
進化論の登場以降も
「それは進化の段階を表すもので、白人は最も進化的なのであり、黒人は最も猿に近いのだ」
などという解釈がまかり通る始末。
ちなみに実際には「進化」という言葉に「進歩的」という意味あいはありません。


そもそもこの話、もしも白人の方がアジア人より成績優秀な傾向があれば、竹内久美子は
「だから白人は他の人種を下に見て差別的なのだ」
と解釈するでしょう。
しかしアジア人の方が成績優秀でも結論は変えず、
「コーカソイドは相手を下に見れば差別し、相手が優秀であれば脅威に感じて差別する」
と解釈する…
どっちに転んでも「白人は差別的」に着地。
こんなん結論ありきやん?
こういった原理的に反証可能性のない議論は俎上にのせるべきではありません。

むしろ「コーカソイドは差別的」という言説の方が差別的やろ…。
人権思想を生み出したのもポリコレを普及させたのも白人ですよ?

そもそもこの手の言説は何とでも言えるものです。
例えば「白人は残酷だ」と言いたければ
「やはり狩猟民族は残酷、日本人は農耕民族だから温厚」
とか言っとけばいい。
逆のことが言いたければ、
「田畑に縛り付けられ、土地を守らなければならない農耕民族は争いが多くて残酷」
とか言っとけばいい訳で。
都合のいい話だけをつまめばどんなことでも証明できてしまいます。


そして最後の旧約聖書とユダヤ人が云々の部分。

そもそも「三大人種は棲んでた環境が違うから戦略が違う」という主張でしたよね?
つまり地理的にほぼ隔絶して棲んでいたのに、そんなことあるかな〜?

この人、分からないことは全部「当時の人もどうにか知っていたのだろう」的な乱暴な推測で済ますトコあるよね。
こんなん、ユダヤ人も他の民族同様に「おらが村は日本一」的なマイサイドバイアスを持ってた、ってだけで説明できるやん。

あと「コーカソイド」は歴史的には長らくキリスト教徒をくくるために使われてきた概念で、ユダヤ教徒やイスラム教徒といった異教徒は差別され、そこから外されがちやったやん…
言うほどユダヤ人が差別意識持ってましたかね?
ほぼ常に差別され続けた側なんですが。
旧約聖書が成立した頃の話とはいえ、「コーカソイドは差別的」の例がユダヤ人ってアリなの…?




そしてこのrK戦略(r/K選択)の話は本書のあちこちで語られます。
しかも何度も同じ説明をしたり、後からした説明の方が詳しかったり。
本書は有料メールマガジンを再構成したものなのですが、書籍化の際に全体の構成にあまり気を配らなかった感じ。


例えば続くp.176からも『成績優秀なアジア系がハーバードに合格しにくい理由』という小見出しのもと、rK戦略の話アゲイン。

ここで竹内久美子は「欧米の理系や算数のカリキュラムは進みが遅い」という話をします。
が、そのソースはと言えば…

◉自分が大学の教養課程でカリフォルニア大学が出版した熱力学の教科書使ってたけど、書き方がクドくてイラつかされた
◉知り合いの娘さんが日本の小学校からアメリカの小学校に編入したら、3年生でまだ数の数え方を教わってた
◉ある日本人女性は欧米で出産後すぐに退院させられたと述べていた

…と、
個人的経験
•個人的伝聞
•メディアでの伝聞
という、あやふやジャンルのコンプリート。
まともなデータはひとつもなし。
そこにrK戦略の話をひとつまみ…
すると突然はじまる「黒人は知能が低い」。


(p.177)
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 このような人種ごとの特徴について、カナダのJ・フィリップ・ラシュトンは徹底的に調べ、六十を超える変数についてニグロイド(黒人)と、モンゴロイド(アジア人)が両極端。そしてコーカソイド(白人)は中庸であると述べている(『人種 進化 行動』J・フィリップ・ラシュトン/蔵卓也・蔵研也訳/博品社)。
 六十を超える変数とは、脳の大きさ、機能、生殖行動、遵法性、社会組織に分類される。たとえば、生殖行動の一例として最初の性体験の年齢がある。
​(中略)
 つまりニグロイドほど早く多くの子を産む戦略をとり、我々モンゴロイドは最もゆっくりと子を産む戦略をとっているのだ。当然のことながら生殖行動にも差が現れる。
​(中略)
 婚姻の安定性、つまり離婚率の低さ、私生児出産率の低さ、児童虐待の少なさ、飛行の少なさ等についても、モンゴロイド、コーカソイド、ニグロイドの順である。
 具体的な数字ではないが、各人種に対する評価もきれいに分かれる。
 モンゴロイドが一番なのは注意深さである。しかし活動性、攻撃性、優位性、興奮性、衝動性、自己イメージ、社交性の全てにおいて、ニグロイドが1番であり、コーカソイドは全てにおいて中庸である。
​(中略)
データとしてちゃんと存在するわけではないが、スポーツと音楽の分野での才能の高さや活躍ぶりが目立つのは、ニグロイド、コーカソイド、モンゴロイドの順だろう。
 なぜ、このように三大人種で違いがあるのか。ラシュトンは三大人種を受けてきた淘汰の歴史をrK戦略の違いとして説明している。
r戦略とは質より数の戦略
 不安定な条件下で効力を発揮する。不安定とは、食料があるかと思えばなくなってしまう。あるいは伝染病が蔓延しているということ。そのような条件下では子は死にやすい。よって子は死ぬことを前提に多く産む。また子に対し、よく世話をするとか、高い教育を施す、といった投資をしても、死んでしまえば報われないので、あまり投資をしない。
 一方、K戦略は数より質の戦略。
 安定した条件か、つまり食料が安定してあるとか、伝染病が流行っていないなどの条件下で効力を発揮する。子を産めば、まず間違いなく育つので多めに産む必要は無い。また子に対してよく世話をするとか高い教育を施したとしても、それらは報われるので投資のしがいがあるのだ。人類の歴史においてにニグロイドは最も不安定な条件下で生きてきた。だから最もr戦略的だ。性成熟が早いとか、二卵性双生児が多いとか、性的に活発であるとか、お産が軽いといったことだ。
 片や最も安定した条件下にいたのは、モンゴロイドだ。実はモンゴロイドの一派である新モンゴロイドは最後の氷河期にシベリアあたりにいて寒さの直撃を受けた。その代わりに伝染病の脅威にさらされることを免れたのだ。よって、最もK戦略的なのはモンゴロイドなのだ。性成熟が遅い、二卵性双生児が少ない、性的不活発、お産が重い……とかだ。
 ラシュトンの説明に、私は免疫力という観点を加えたいと思う。
 つまりニグロイドが一番伝染病の脅威にさらされてきたので、女が免疫力の高い男を選ばなくてはならなかった。そして免疫力が高いことを知る手がかりとなるのが男の魅力。つまり声の良さやルックスの良さ、筋肉質の体であること、喧嘩が強いことなどだ(これらは実際の研究でわかっている)。だからニグロイドは攻撃性や社交性が高くて、スタイルが良く、スポーツができて、声が低いのだろう。
 伝染病が蔓延している環境では相手を変えて繁殖し、ここに遺伝的バリエーションをつけることも重要だ。
 ニグロイドは離婚率が高く、私生児をよく産む。その結果としてシングルマザー家庭になりやすいと言うのはそういうことだろう。
 モンゴロイドが全般的に異性としての魅力に欠けるのは、伝声病(原文ママ)の脅威に一番さらされず、女が相手に免疫力、つまり男としての魅力をあまり追求しなかったからだろう。
そのかわり、父親としてちゃんとこの世話をするとか、しっかり働く、そして知能や学力とも関わる注意深さや、将来を見据えて慎重に考え、行動するといった性質を重視してきたに違いない(だから学力が高く、ハーバードの入学試験で四十三%も合格する)。
 このように三大人種はそれぞれ異なる遺伝的淘汰を受けてきた歴史があり、その結果が今日も存在しているのである。
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​さすがの竹内久美子もモロ出しの差別はやべぇと思ったのか、あからさまな書き方は避けた様ですが…
「あの、これさ…『黒人は知能が低い』ってことを言った…? もしかしたら…」
「ほぼそれに近い」
「とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?」

​あと『データとしてちゃんと存在するわけではない​』ことまで書くんかい!?
そして「データはないよ」のこの部分、ラシュトンの発言なのか、竹内久美子が付け加えたのか相変わらずよく分からない…。

そしてスポーツや音楽の才能が高いのは黒人なら、それもうr戦略ちゃうやん。
身体能力高いとかK戦略やろ…
音楽の能力が高いのは例えば性選択で有利になるからちゃうの?
自説に反すること言ってて、しっちゃかめっちゃかやな〜…。

肌の色や体格など、種内に違いがあるのはそれぞれの棲む環境の違いを反映したものでしょう。
つまりそれぞれの個体群はそれぞれの棲息環境に適応してる訳ですよね。
まぁその中にはrK戦略による部分もあるかもしれません。
しかし無理に何でもかんでも「黒人は作りが雑なr戦略!」とか言い出す必要はどこにもないっしょ…。
そんなんそれ自体が雑な議論でしかないし。


しかしラシュトンの説明だけでもアレなのに、ココの後半で竹内久美子は勝手に免疫系という観点を付け加え、
​『このように三大人種はそれぞれ異なる遺伝的淘汰を受けてきた歴史があり、その結果が今日も存在しているのである​』
断言しちゃってます。

この人、仮定に仮定を重ねた話をいつのまにか「事実」認定しちゃうんだよなぁ…
ガチの研究者がデータの積み重ねがあっても「〜と思われる」とか、断言を避けるのと対照的。


あと免疫系の話、強調しすぎ。
竹内久美子の話だと、女性は筋肉質の体​」「喧嘩が強い​」まで免疫系の指標だから好む、ということになっちゃいます。
しかしコレらは膂力の強さや戦闘力そのものが生存上有利だったり、それらを自分のために使ってくれることを期待して好む、と考える方が自然でしょ。
免疫系まで持ち出すのは過剰説明では…?


そして三大人種のデータのソースが毎回ラシュトン。
成績優秀なアジア系がハーバードに合格しにくい理由』​のトコではラシュトンの著書『人種 進化 行動』をソースとして挙げてましたね。

それ人種差別バリバリのトンデモ本として有名なやつやん。
この人、いつもロビン・ベイカーとかラシュトンとかトンデモ研究者のデータ持ってくるよね〜…。


そのラシュトンのダメっぷりについて。

ちょっと人種の知能差に関する研究史を紐解くと…
昔は「黒人の平均知能は知的発達障害レベル」とか平気で書いてあったりしたのですね。

偏見が科学を歪ませ、そこから生まれた誤った理論が差別に正当性を与える…という差別スパイラル。
まぁ現代でも

◉ネトウヨさんがネットデマを発信
   ↓
◉ネットデマがネトウヨメディアに載る
   ↓
◉ネトウヨさんが「メディアが報じた真実」と騒ぐ

といったデマスパイラルがある、みたいなモンでしょうか。



この様に歴史的には科学と政治はそないパッキリ分かれてませんでした。
科学も人の営みである以上、社会と無関係ではなく、社会から影響を受けるものです。

ちなみに竹内久美子は
「PC(ポリコレ:政治的正しさ)よりBC(生物学的正しさ)!」
とか言ってますが、自身が政治的目的のために科学をねじ曲げまくってますやんか?


それはともかく、近年ではさすがに人種間の知能差をめぐるご無体な言説はなりをひそめる様になりました。

…が、1994年に『ベル・カーブ』(The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life)という本が登場。
「黒人の知能は低い」と主張したことで「差別的だ」とバチクソ叱られます。
当時は逆に「差別あかん」が行き過ぎて、人種間の知能差については語ることがタブーになってたり。

しかし
「人種は公平であるべきである」
から
「人種間に知能差はある筈がない」
としてしまうのはマズい。
それは「どうであるべき」という価値命題から「どうである」という事実命題を導いてしまう、道徳的誤謬です。

ちなみにドーキンスは人種間の知能差について
「『ちょっぴり差はあるけど、権利は同等』ってすればいいのに、一部の学者は『差は無い』ことにしちゃってる」
みたいなコトを言ってます。

という訳で『ベル・カーブ』、近年になって
「あの時はちょっと批判し過ぎたかもしれん…」
ということで名誉を回復しつつあります。
まぁそもそも『ベル・カーブ』は「黒人の知能は低い」とは書いたものの、「それが遺伝のせいなのか環境のせいなのかはワカンネ」という立場で、言うほど差別的でも過激な主張でもなかったし。

そしてその『ベル・カーブ』と同じ1994年に刊行されたのがラシュトン『人種 進化 行動』の原書『Race, Evolution, and Behavior』でした。
こちらは「黒人は知能が低い。それはr戦略によって進化したから」…つまりは「遺伝的に知能が低い」と言っちゃってる訳で、当然の事ながらトンデモ扱いされ、現在に至るもその評価は覆っていません。
『ベル・カーブ』と対照的〜。


オマケにこの↓サイトによると…

【「人種」と知性をめぐる論争史】
https://navymule9.sakura.ne.jp/race_and_intelligence.html

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ラシュトンは1999年、一般読者を対象とした1995年の著書『人種、進化、行動』の特別要約版が、北米の大学の心理学者、社会学者、人類学者に大量に 郵送されたことで、別の論争の渦中に身を置くことになった。その結果、トランザクション・パブリッシャーズは、パイオニア・ファンドの出資によるこのパン フレットの出版を取りやめ、雑誌『ソサエティ』2000年1月号に謝罪文を掲載した。パンフレットの中でラシュトンは、アフリカの黒人が何世紀にもわたっ て、いかに裸で、不衛生で、貧しく、知性がないと外部の観察者から見られてきたかを語った。現代では、平均的な脳の大きさが小さいため、彼らの平均IQは 70で「これまで記録された中で最低である」と述べた。白人やアジア人へと進化するために北部の寒冷地に移住した人々は、より自制心が強く、性ホルモンの レベルが低く、知能が高く、より複雑な社会構造を持ち、より安定した家族を持つように遺伝的に適応したのである。彼は、白人とアジア人は「性的スリルの追 求よりも、子供に時間とエネルギーを投資する」傾向が強いと結論づけた。彼らは "カッズ "ではなく、"パパ "なのだ」。J.フィリップ・ラシュトンは、アメリカの極右グループと距離を置くことはなかった。彼はアメリカン・ルネッサンスのニュースレターに定期的 に寄稿し、隔年で開催される彼らの会議の多くで講演を行い、2006年にはイギリス国民党党首のニック・グリフィンと壇上を共にした[70][159] [160][161]。
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…だそうです。
なお、上記サイトは人種と知能の論争史を概説していますが、結局のところ

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第一次世界大戦 の頃にIQテストが始まって以来、さまざまな集団の平均点の間に差があることが観察され、それが主に環境的・文化的要因によるものなのか、それともまだ発 見されていない遺伝的要因によるものなのか、あるいは環境的要因と遺伝的要因という二分法が議論の枠組みとして適切なのかどうかが議論されてきた。今日、 遺伝は人種間のIQテストの成績の差を説明しないというのが科学的コンセンサスである(→「知能指数(IQ)」)。
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…としています。

また、以下のサイト↓にある


【社会臨床雑誌 1994年12月25日 第2巻第3号】
https://sharin.jp/srz/SRZ2-3.pdf


p.11〜(PDFのp.13〜)
『反撃する知能遺伝主義者たち 真田秀昭』
という論文のp.17(PDFのp.19)にラシュトン批判が載ってます。
さらにp.19(PDFのp.21)にはパイオニア・ファンドという優生学に出資する組織から多くの人種差別主義者が援助を受けており、ラシュトンも例に漏れないことが述べられていたり。

ただし、この論文自体は知能の遺伝まで否定しており、コレはコレで行き過ぎ感。
まぁ1994年のものなので〜。


という訳で、「人種間の知能差」というテーマはめちゃデリケートなので、触れるなら触れるでこれまでの歴史の中でこの問題がどの様に語られ、どの様な悲劇を生み、どの様な反省を踏まえて現在の様になったのか、ちゃんと説明した上で語られるべきなんじゃないですかね?

竹内久美子の様な、
◉科学的にはトンデモさん
◉政治的には『反日の外国勢力ガー』とか陰謀論を振りかざす排外主義
◉自分に都合の悪いことはカットする常習犯
という、この問題を扱うのに最も不向きな人には軽々しく触れてほしくないものです。


あと例え『人種 進化 行動』が科学的に問題のない本であったとしても、『あの子はトランスジェンダーになった』改め『トランスジェンダーになりたい少女たち』同様、極右に利用されやすい本であることには注意が必要です。

実際、『人種 進化 行動』邦訳版の翻訳者は竹内久美子の後輩、蔵拓也


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この人、八木秀次に自分から連絡して
「あなたの唱えるY染色体論は科学的に正しいっすよ」
などと妙なお墨付きを与えちゃってます。
さらに八木秀次が「つくる会」から分派して作った「日本再生機構」の代表委員・設立発起人も務めるアレな方向の逸材。

という訳でラシュトンの『人種 進化 行動』は極右が書き、極右が翻訳し、極右がデータを利用するという地獄本
ネトゥヨノミコンか!?


で、竹内久美子は「黒人は遺伝的に知能が低い」とか言い出してまで何がしたかったのかと言うと…
どうも
「黒人はr戦略だから一人一人の作りが雑だけど、我々アジア人はK戦略だからハイクオリティー!」
とネトウヨさんムーブでホルホルしたかっただけっぽい…

ちなみに本書には↓こんな部分まであったりします。


(p.122)
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日本人が世界一子どもをかわいがるワケ

 日本人は世界一子供をかわいがる人々だと言われる。
 この話の出所は十九世紀に世界各地を旅し、一八七八年からは日本各地を回ったギリス人女性の旅行家、イザベラ・バードの『日本奥地紀行』の記述にある。
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え、ソースが19世紀の本で、しかも個人の感想!?


(p.124)
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 イザベラ・バードは日本を巡ったあとに中国や朝鮮を旅しており、その体験を踏まえても依然として日本人が世界一子供をかわいがると考えたかどうかは不明だ。ただ私の印象からすると、それでも日本人は世界一だと思う。日頃の観察からそうであるし、YouTubeなどを通して見られる子供(あるいはペット)の動画がよほど長時間観察し、カメラを回していないと撮れないような映像がだんとつに日本人に多いと思うからである。
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しかもイザベラ・バードがそう考えてたかすら不明。
ついでに根拠はYouTube観た自分の感想にシフト。

あとイザベラ・バードは確かに偉人だし、当時の個人としては多くの国を訪れましたが、母国イギリス以外に訪問したのはアメリカ・カナダ・日本・朝鮮・清・インド・ペルシャ・チベット・モロッコくらいです。
ここから「日本人は世界一子どもを可愛がる」を引き出すのは無理くりすぎるやろ。

この部分、さらに↓こう続きます。


(p.126)
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 となれば、このようなことは睾丸の大きさに違いがある三大人種についても言えるはずで、最も睾丸サイズが小さい、我々モンゴロイドの男が最も子煩悩の傾向にあると言えるのである。
 日本人は母親も父親も子煩悩。そうした丁寧な子育ての結果、優しい心などのほかに知能や学力までもが発達するのではないだろうか。
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睾丸サイズまで持ち出して
「日本人は子煩悩で知能が高い!」
と磯自慢。

…となると先ほどの「白人は差別的」というのも「アジア人は差別なんかしないホルホル」の具でしかないっぽいですね。
しかし当の竹内久美子こそが差別的なネトウヨさんという。
ネトウヨさんってすぐに「俺は差別と黒人が嫌いだ」というアメリカンジョークを地でいく発言するよね。

しかもこの人、前に「左翼は睾丸が小さくて浮気とかできない」とか言ってたのに、一転して「睾丸が小さいモンゴロイドは子煩悩!」とか言い出すダブスタ。
まぁ以前から「左翼は浮気もできない」と言いつつ「左翼は浮気しやすい」と真逆の主張もしてましたが。
結局、どんな話もホルホルするか左翼をディスる、都合の良い道具でしかないんだよなぁ…。

まぁそもそもネトウヨさんは
「日本人は温厚で平和的!」
というのを誇りつつ、
「日本人は平和ボケ! 日本の常識は世界では通用しない」
とか言い出したりしがちなものなので〜。
その例に漏れず、竹内久美子も他著で平和主義を否定してましたね。



まぁこういう人物による無茶にも程がある主張だってことで、真剣に捉えちゃダメなやつ…というか、真剣に捉えるほどに馬脚があらわになっちゃうやつでしたー。




(23:58)

この記事へのコメント

1. Posted by ランゲニック   2024年05月23日 05:55
これの面白い点は竹内氏が○○人ではなく、モンゴロイド、コーカソイド、ネグロイドと言っていること。(日本人という言い方こそしているけども)
つまり氏が「日本人とは明確に違う遺伝子を持った」と必死で信じ込む中韓人と日本人を同列にしているんだよね
つまり心の奥底では「あんな奴らと我々は違う!我々のほうが優れている!そうであってほしい!」と願う中韓人との共通性、多人種に比しての優位性(それらが科学的事実かどうかはさておき)を暗に認めちゃったってことになりそうなもんだけど、違いますかね?
2. Posted by わわわ   2024年05月23日 07:08
出版社とか編集者の意義が分からん
仕事してんのかあいつら
3. Posted by Y   2024年05月27日 15:57
ウヨ系ファクトチェック?サイト、「事実を整える」、
食と農業のファクトチェックサイトですが執筆陣が偏向気味の「AGRI FACT」
も気になります
5. Posted by 秋本敏雄   2024年06月05日 11:24
リー・マッキンタイア著『エビデンスを嫌う人たち: 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』
第6章 リベラルによる科学否定?で進化心理学もとりあげられていました。
米国とEUにおけるGMO(Genetically Modified Organism(遺伝子組換え生物))への反科学活動最前線 https://foocom.net/column/gmo2/11499/ の内容に比べれば少ない分量ですが。
6. Posted by 管理人   2024年06月05日 21:06
>>5

武田邦彦もGMO反対派です。
環境問題は放っといても大丈夫だけど、GMOはダメな模様。

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