2025年09月
2025年09月30日
大きな事件が起きると、その直後の混乱の中には陰謀論めいた主張がちょこちょこ混じるものです。
そこからメジャーな陰謀論にのしあがるものもあり、さほど話題にならずに忘れ去られていくものもあり…
ここには「話題性があって人心を掴めるミームだけが生き残る」という、一種の淘汰があります。
今回はチャーリー・カーク銃撃事件のごく初期に発生し、そのまま消えた陰謀論の種を紹介しまーす。
↓コレはチャーリー・カークが射殺された翌日のポスト。


動画は↓こちらで。
https://x.com/jc1oaxgs4d6d3kc/status/1966059167292272978
動画は女性が喋ってばかりで、肝心の証拠はなかなか出てきません。
↓こんなんがめちゃ一瞬映るだけ。


まぁ一応、9/10時点でのニュースの見出しに何故か「19時間前」とある様ですが…
実はコレにそっくりの主張が安倍元首相銃撃事件の時にもあったんだよな〜…
当時書いた記事が↓こちら。
『安倍元首相銃撃事件、さっそく陰謀論とヘイトスピーチの餌食に』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/15532975.html
↑このエントリで私は↓こう書いてます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さてお馴染みの陰謀論。
なんか世間で不幸や大きな動きがあると、まず「これを何とか自分たちの利益にできないか」と一所懸命に知恵を絞り、逆境をチャンスに変えるのが詐欺師と自民党と陰謀論者ですよな。
注目したいのはコレ。
「YAHOOニュースで銃撃事件のニュース配信の日付が実際の2日前と表示される」というもの。

「2日前からニュースは用意されていた」と言いたい様ですが…
仮に事件が仕組まれたものだとして、私がその陰謀の責任者なら、前もってマスコミにニュースの用意なんてさせませんけど?
陰謀の難しいところ(そして陰謀論の無茶なところ)は、陰謀が巨大であればあるほど関係者が増えて口止めが難しくなる点にあります。
普通に考えて、事前にマスコミを抱き込むとその分、秘密の保持も困難になるやろ…
私なら陰謀を実行してから普通にマスコミにニュースを流しますけどね。
それで充分間に合うし。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
…そっくりですね。
どっちも定着することなく消えてったトコまで激似。
そしてこの時した私のツッコミ、まるっと今回も適用できるやん。
仮にチャリカク銃撃が事前に仕組まれた陰謀だったとして、首謀者たちがわざわざ事前にマスコミに情報流しとく理由がないやん。
その時点では銃撃が成功するかどうかも分からないし、こういうチョンボにつながってリスクが上がるだけやで?(※念のために断っておきますが、「成功」というのはあくまで首謀者目線での表現ですよ?)
「陰謀論はその動機が説明できない」の法則発動。
そもそもニュースの日付が間違って表示されるのって、そんなにおかしなことなんですか?
例えば
「そういうコトは日常的にしばしば起きてるけど、大抵は『大量のボラが川を遡上』みたいなどうでもいいニュースだから誰も気にしてないだけ」
みたいなコトかもしれへんやん?
頻度が分からない状態で「コレはおかしいぞ!」と騒いでも仕方ないのでは。
ところがですね…
「チャリカク銃撃の19時間前に云々」のポストへのリプライが↓コレです。
見に行った時に付いてた全て(表示順)。

…いろんな種類の陰謀論者がいる〜!
まず1人目、「意思表示をするのが常套手段」て…
つまり意思表示のためにわざと19時間ズラして表示したってコト?
わざわざ苦労してバレない様に陰謀を進めたのに、何でそれぶち壊しにしてまで「意思表示」しちゃうんですか?
あと「こっそり記事の時刻表示をズラしたろ!」というのが「意思表示」て…分かりにくすぎやろ。
しかも「記事の時刻がおかしい」というトコから「マスコミは事前に知ってたのでは?」的な陰謀論が生まれたのに、「何者かが記事の時刻表示を操作した」ってしちゃうと「じゃあ記事の時刻はそもそも信用できないコトになるし、ほなマスコミが事前に知ってたと考える根拠ないやん」ってなっちゃうけど、ソレでええんかあんたら。
こういう「元々の主張を否定しちゃう」妙な主張はちょこちょこあり、例えば…
「これまでのノストラダムスの大予言の読み解き方は全て間違い」と主張する人がいたのですが、もしそうならこれまで「当たった!」とされてた予言も全てハズレということになり、そもそもノストラ信じる理由無くなるやん。
2人目は「脳や心臓ではなく首に当たってるから不自然」ってコト?
首は人間のネックやぞ(ほぼ重言)。
弱点中の弱点。
あとスナイパーって必ず狙った場所に当てられるん?
そして3人目。
チャリカク死んでないの!?
「エルビスは生きている」系の都市伝説かよ。
死を偽装したのなら、陰謀を企んだのはチャリカク側ってコトか〜…
そして安倍さん銃撃の時のプチ陰謀論、ポスト主はJOSTARジョウスター…
たまたまタイムラインに↓こんなんが流れてきたのですが…


↓添付画像

↑ JOSTARジョウスターいる〜!
なおこのリスト、陰謀論批判の専門家・黒猫ドラネコお墨付き↓。


…で、このリストとほぼ同時に↓こんなんも流れてきましたー。
リプライは表示順。


↓添付画像①

↓添付画像②



↓添付画像①

↓添付画像②



…あちらさんも自分たちがやべーと思うものをリスト化してはる〜!
そしてポスト主がKasey、リスト作成者が橋広バロン幸之助、リプライでDS粛清リスト(何ソレ)を貼ってはるのがisawanin2…
陰謀論者リストに載ってるアカウントばっかりやないか!
デマゴーグがデマゴーグをソースにデマを広めるって…これナニ地獄?
あと「コミュノートが付いたら信憑性が増す」というのはいくらなんでもご都合主義が過ぎるのでは。
まぁ陰謀論者は「証拠がないのが陰謀が存在する証拠」とか言い出すのがセオリーなんですけどね。
この問題については↓このエントリで扱ってます。
そういやココで批判しといたかずみんも陰謀論者リストに入ってる〜!
『陰謀論者さん、「コミュノートは無視」から「ノートが付くのは本物の証」の新境地へ』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/25728286.html
それから、イーロン・マスクの声明というのは多分↓このへん。




↑この引用元が↓コレ。


↑コレの動画は↓こちら。
https://x.com/w2skwn3/status/1963547554425262263
人種差別、性差別、言論の自由を擁護し、抑圧に反対してはりますー。
それ全部、左翼的言説なんですけど。
そして極右の皆さんはチャリカク銃撃事件以降、チャリカク批判を抑圧し、言論の自由を奪い、政権批判を禁止しようとするトランプ界隈を支持してはりますよね。
極右と極左は意外と似ちゃう、とする「蹄鉄理論」というのがあります。

(※↑上の画像はWikipedia「蹄鉄理論」より引用)
極右も極左も権威主義とか中央集結とかに行き着くし、日本を見ても両者は反米だったり暴力的だったりでやけに似てるよね。
ソレとは別に、極右って急に左翼的言説を持ち出してきて、表明的にはウヨサヨの主張が似てくるパターンあるよね。
ウヨちゃんがよく「日本人へのヘイトスピーチだ!」とか言ってるっしょ。
ヘイトスピーチが悪だというコトは認めてしもてるやん…だったらやめときゃいいのに。
参政党だって、差別には反対だとか言い出してたし。
真逆の主張してた癖にそういうコト言い出すの、イーロン・マスクやその支持者とそっくりやん。
まぁそもそも極右にはまともな国民が支持できる様な理論的支柱が何もないので、とりあえず左翼から借りてくるしかないんよね。
その時点で決着付いちゃってるんだよなぁ…。
さて、先ほどの陰謀論者リストですが、その後、↓増補改訂版(?)も出回りましたー。
リプライは見に行った時点での全て(表示順)。


↓添付画像






ウヨちゃん議員・文化人がめためた追加されましたね。
安心のいつメン。
(※画像は特記がなければXの各当該アカウントより引用)
(02:21)
2025年09月29日
西麻布のママが↓こんな投稿をしてたのですが…

それに対して一色正春(sengoku38)が↓こう反応。

…いや、ママのは勿論ネタですし。
小泉陣営のやらせコメント問題、火元は「週刊文春」で9/25発売(電子版は9/24の12時に配信)。
まぁコレは有料なんで、話を無料のネットニュースに限っても、9/25には報道され…


(※↑上の画像2枚は https://mainichi.jp/articles/20250925/k00/00m/010/230000c より引用)
「24の例文」全リスト は9/26の13:25には報道されてます。

↑この記事より、↓24の例文。


(※↑上の3枚の画像は https://news.yahoo.co.jp/articles/7bf5a44137ddb743caad037362d10f0d429d7132 より引用)
ママが例のポストを投稿したのは9/26の15:31。
2時間の余裕がありますね。
フレッシュな最新ネタとしてぶっ込んだだけやろ。
ママのポストへのリプライも↓こんなん付いてて、「分かってる」感が。


これまでママはこれといった党派性を出してこなかったのに…
ソレが実は自民党の工作員で、報道の直後にわざわざあんな例文通りにポストして尻尾を出しちゃうなんてコト、ある…?
まぁ党派性が見えないが故に深読みされて、「よく見ると自民の悪口は言わない」だの「創価学会員としか思えない発言をしてた」(実際は池田大作をネタにしてただけ)だのと正体を詮索されてたので、そういうバイアスのかかった目で見ちゃう人が多いんですかね…。
実際、釣られたのは一色正春だけではなく。
↓こんなんあるのでご覧下さーい。
リプライは見に行った時点であったもの全て(表示順)。


↓添付画像①

↓添付画像②

↓添付画像③

↓添付画像④



…釣れた、言うてもママが「釣りやったろ!」と仕掛けたというよりは、「誰にでも分かる面白ネタを書いた筈が、それがネタだと分からない人たちが大量発生しちゃった」って感じよねコレ。
そしてママが↓こうポストするも、リプライは「分かってる人」と「分かっちゃいねぇ人」が呉越同舟。



釣れすぎて↓おかわりするママ。

さらに↓こうもポスト。
リプライは見に行った時点で付いてたもの全て(表示順)。




あと一色正春のポストへの↓リプライ、「分かってない人」も混ざってるけど「釣られてるやん」という意見が多め…
ご本人はコレどう思ってるんですかね?








ママは「ママの正体は滝沢ガレソ」と騒がれた時も正面から否定はせず、むしろソレに乗っかってネタにしてたからなぁ…(しかもガレソも一緒にのっかってたという)。
そのせいか、いまだにママとガレソを同一人物だと思ってる人がチラホラいはりますね。
(※画像は特記がなければXの各当該アカウントより引用)
(02:43)
2025年09月28日
さて前々回、竹田恒泰のお祖父ちゃんの話を取り上げましたが…
『竹田恒泰さんのひいひい祖父ちゃん→明治天皇、お祖父ちゃん→ぐう聖、お父さん→贈賄容疑、本人→裁判所認定差別主義者…劣化が激しすぎない?』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/28507664.html
ホンマにぐう聖なんか?
と思って一応チェック。
そしたらXで↓こんなん発見。



↓添付画像①

↓添付画像②

↓添付画像③


あれ?
731部隊の参謀って話が出てきたよ?
しかもこの話、↑活字にもなってるやん。
Wikipedia「竹田恒徳」の項にも載ってるし。
あと前々回のエントリにこの点を指摘するコメントを寄せて下さった方が。
結構有名な話なんですかね…?
しかし一方で…
↑先ほど紹介した最初のポストへのリプライが↓コレ。

同じポストの引用リポストが↓コレ。





↓

↓

…反論してる人々が陰謀論者やネトウヨさんなら話が変わってくるのですが、さらりとチェックした範囲では皆さん思想的に大きな偏りはなく。
戦史に詳しい人たちの模様。
故・山本弘が南京事件について調べる時、
「ウヨサヨの思想と関係なく淡々と膨大なデータを積み上げる戦史オタの方々にはスゲー助けられました」
みたいなコト言ってたー。
ではWikipediaの記述は何なのか?
というと…

(※↑上の画像はWikipedia「竹田恒徳」の項より引用)
↑ソースが半藤一利の例の本。
では先ほどの↓コレはというと…

↑ソースがスプートニク〜!
信頼に値するとされるソースが一つもないやん…
という訳でこの話、現時点ではちょっと認める訳にはいかない感じ。
裏付ける一次史料でも出てくれば話は別ですが、今のところ何もないので〜。
という訳で今回はここまで。
…えっ、ちょっとまって、さっきの↓コレ何?

↑記事中に「スカイビズ」と見えるので、その辺から調べると…
↓こんなん出ましたけど〜(泉アツノ)




↑ココの引用元になってるLITERAの記事は↓コレ。
【LITERA】
『大麻逮捕の竹田恒泰の従兄弟より悪質? 旧宮家の”権威”を利用したトンデモ事件簿! 竹田恒泰もマルチ商法関与』
https://lite-ra.com/i/2015/09/post-1522-entry.html
そのうち学位商法について取り上げようと思っているのですが、↑旧宮家がソレに近いコトやりまくってるやん…。これは面白い情報を得ましたね。
さらにLITERAには↓こんな記事も。
『竹田恒泰の資金稼ぎのパートナーが助成金を騙し取り逮捕! 旧皇族詐称ネトウヨアイドルと詐欺商法の親和性』
https://lite-ra.com/i/2016/10/post-2625-entry.html
↑ココで取り上げられている、逮捕されちゃったという竹田恒泰の側近はソーラーパネルの業者らしいです。
ソーラーパネルって、ウヨちゃんからは(中国ガー、とか原発賛成、とかいろんな意味で)嫌われてるのに、極右界隈の業界人とは何故か親和性が高いですよな。不思議ふしぎ。
LITERAもウヨちゃんからは嫌われてて、昔mixiに巣食ってたミクウヨさんたちはmixiニュースに流れてくる記事の配信元がLITERAだとすぐ
「ラリッテラ」
「ココ朝日系列だから信用できない」
などと脊髄反射レスしてたものです。
LITERAは旧『噂の真相』編集部で、朝日とは無関係なんですけどー。
【みどり共同法律事務所】
《『噂の真相』と『LITERA』》
https://midori-lo.com/column_lawyer_114.html
LITERAは竹内久美子批判とかめためた深掘りされてて良記事でしたー。
竹田恒泰はつい最近↓こんなん出たトコですが…
『Y染色体論がお好きな竹田恒泰さん、今度は仮想通貨「Yコイン」で2億3000万円のトラブルを抱えていた!? 貴殿は出資者の追求に耐えられるかな?』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/28512422.html
昔からいろいろやってたんだな〜…。
常習やん。
(※画像はXの各当該アカウントより引用)
(05:48)
2025年09月27日
先日、ざっくりまとめると↓こういうコトがあった模様。
◉トランプ大統領が国連総会へ
◉トランプ一行が乗った途端にエスカレーターが急停止
◉演説時に原稿を映すプロンプターが作動せず
◉しかしトランプ大統領は予定時間を大幅に超える演説を行う
◉演説の中で「移民政策への反対」や「気候変動は詐欺」といったトランプ節が炸裂。
◉ついでにエスカレーターやプロンプターの件への不満も鳴らす
◉後に↑コレについて責任追求する意思を表明
…相変わらずやりたい放題のトランプ大統領ですが、トランプファンの皆さんは大喜び。
その熱狂っぷりは↓こんな。











ちなみに↑これらのポスト主のプロフィールが↓コチラ。

…1・2・参政党〜!







一方、リベラルは…



温度差。
で、お馴染みミスパロ姐さんが↓こんなんぶっ込んできはりましたー。



↑コレの引用元は↓ココ。
【Reuters】
『エスカレーター停止、トランプ氏カメラマンの動きで安全装置作動か=国連』
https://jp.reuters.com/life/AYX46E3ZMJLXVF6ZJ262GS6SW4-2025-09-24/

↓添付画像①

↓添付画像②

↑コレへのリプライが↓コレ(表示順)。




あとトランプは国連総会での演説でいつも通り気候変動への否認主義を炸裂させてましたが…
こんな反科学 & 陰謀論としか言いようのないモン、一国の指導者が引っかかったらあかんがな。
しかしトランプファンにはむしろソレがたまらないらしく。



↑この
「昔は寒冷化って言うてたやん。
ソレが今度は温暖化?
もう何も信用できねぇよ」
というのは、気候変動否定派がしょっちゅう持ち出すやつ。
で、前回取り上げたパオロ・マッツァリーノの『論より実践のクリティカルシンキング 思考の憑きもの』…
この本、その話に丸々一章を充ててるんですよ!

(※↑上の画像は当該書籍より引用)
しかも切り口がめためた面白い。
マッつぁんは社会学系の人なので、科学的な議論をする訳ではなく。
氷河期論や温暖化論がいつ頃の文献に登場し、どの様に社会に広まったり衰退していったかを追ってるのです。
この話、詳細こそが面白いのですが…(『神は細部に宿る』というやつですね)
ここでは超ざっくりの↓要約のみで。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
「氷河期が来るぞー!」と言われ始めたのは1971年あたりから。
それに対し、「温暖化するぞー!」の方は80年代くらいから…と思われがちですが、実は50年代から言われ続けてました。
「昔は氷河期に怯えてたのに、今は温暖化に怯えてる」
というのはそもそも事実に反してます。
順番が逆なんだよなぁ…。
そして温暖化論の方は50年代には既に肯定的なデータがあり、その後もさらにデータを積み上げていきます。
主張の内容も(新たな知見によるアップデートはあるものの)基本的には昔から同じ。
一方、氷河期論の方も主張は昔から同じなのですが…
肝心の氷河期は一向に訪れず、予想はことごとくハズレ。
1977年の大寒波でブームの頂点を迎えるものの、翌1978年は猛暑でブーム終焉。
なお、氷河期ブームには「ノストラダムスの大予言」ブームの影響もあったり。
そしてメディア上には「氷河期が来る!」という結論ありきの記事もままあり、取材先の専門家は温暖化について語ってたり両論併記してるのに、記事の論調としては「氷河期ガー!」になってたり…というコトも。
という訳で氷河期論はもはや維持できなくなるのですが…
80年代後半からはその残党が「温暖化懐疑論」へと鞍替え。
形をちょっぴり変えて復活を果たします。
そして2000年代…
1970年代に氷河期ブームがあったことは忘れ去られ。
一方、温暖化論は20年に渡って支持され続けた結果、一種の「権威」に。
ソレを疑うことを新鮮に感じる新たな層が出てきて「温暖化懐疑論」を熱く支持。
そして氷河期論はとっくに手垢塗れであるコトを知らない人たちが再びコレを担ぎ上げてるという。
ブーム一周。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
温暖化懐疑論の「自説を論じるのではなく、相手の説を攻撃する」というパターンは、陰謀論によくあるやつ〜。
何かの陰謀論にハマってる人は、「じゃあ陰謀の証拠を出せよ」とか言われると困っちゃうので「アレは陰謀だ!」とは言わないコトがあります。
代わりに
「私はこの事件にはおかしな点があるので調査すべきだ、と言ってるだけです」
などと言い逃れ。
何らかの主張をすると突っ込まれるので、最初から何も主張はせず、疑問だけ提示するという下衆の勘繰りシステム。
でもこういう人はどこまでいっても「何かがおかしい」と言い続ける訳で、コレは『個人的懐疑に基づいた論証』という誤謬。
こんなん健康な懐疑主義でも何でもなく、もはや「猜疑主義」とでも言うべき代物やろ…。
あと↓こんなんも発見。

ついでに、最近のトランプ界隈やオルトライトの皆さんのアレすぎる言動や、それに対するリベラルの反応
を。





↑コレがアレな人の手にかかると↓こんなコトに…
トランプ大統領が同じコトされてもこういう態度でいられるんですかね…?




(※画像は特記がなければXの各当該アカウントより引用)
(02:11)
2025年09月26日
パオロ・マッツァリーノの『論より実践のクリティカルシンキング 思考の憑きもの』という本を読みましたー。

(※↑上の画像は当該書籍より引用)
パオロ・マッツァリーノについては↓以前のエントリでも取り上げてます。
『謎のイタリア人パオロ・マッツァリーノさんのブログ、面白い』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/23831878.html
今回の本のタイトルにある「クリティカル・シンキング」(批判的思考)とは、要するに「根拠を厳しく追求した上でないと採用せぇへんで!」というコト。
なので根拠ガバガバのトンデモを批判する懐疑主義とは親和性が高い…というかおおむね一緒。
実際、疑似科学批判で有名な菊池聡が何冊ものクリシン本に関わってたりするし。
近年、「右でも左でもない、普通の日本人です!」と自称してる人は大体ネトウヨさんですが…
パオロ・マッツァリーノはペンネームこそイタリア風ですが、本来の意味での「右でも左でもない、普通の日本人」。
でも普通の日本人なら「やや左寄り」がデフォだし、特にインテリはそうなりがち。
マッつぁんもご多分に漏れず、実質リベラル。
そらクリティカル・シンキングを標榜してる人が政治的トンデモさんであるネトウヨとか支持する筈もなく。
本書も「反日」「憑き物保守」の批判にそれぞれ一章を充ててますが、コレは勿論ネトウヨさんのコトです。
ただし、ご本人は
「保守と対立するのは革新であって、リベラルちゃうやろ。
保存かつリベラル、もありうるやろ」
という立場。
マッつぁん的にはリベラルとは、
◉客観的な事実に基づき
◉価値観の違う人とも議論できて
◉どの様な立場も万能でないと認め、間違いは認めて改められる人
◉要するにクリティカル・シンキング(批判的思考)ができる人
のことだそうです。
…コレ書いてる間にちょうどXで↓こんなの発見。

↑引用元の動画付きは↓こちら。
https://x.com/masirito22/status/1970834224455524556
さすがリベラル・デモクラティック・パーティの総裁やで!
まぁ世間が極右化してるせいで、タカ派の右翼が相対的に穏健な中道に見えちゃうのはどうか、とも思いますが。
ちなみにこの「革新とリベラルは違う」にちょい似たものとして、
「右翼と保守は違う」
「左翼とリベラルは違う」
みたいな主張ってちょこちょこ見るよね。
まぁ大事なコトなのかもしれませんが、私は特に区別してません。
ちなみにそういうの言い出す人たちって、しばしば
「そんな基本的な区別すら付いてないのか」
とか上から目線でちょいムカッツなのですが、それはさておき。
「ではどう違うのか? それぞれの言葉の定義は?」
ってなると…
スゲー個人的というか、普遍性のない定義だったりしがちよね。
居酒屋談義における「『愛』と『恋』の違いは何か」とかと同じで、その人の勝手なイメージに基づいた独自解釈。
「『恋』は利己的だけど、『愛』は相手を思いやるものなんだよ!」
…そんなんソイツのさじ加減ひとつやん…
なのでうっかり
「なるほど、では私も今後はその定義にしたがい、右翼と保守を区別しますね」
とかやっちゃうと、皆さんにその個性的すぎる定義を押し付けることになっちゃう。
ポピュラリティーに欠けちゃいますよね。
なので、最大公約数的に「右翼=保守」「左翼=リベラル」でやらしてもうてますー。
マッつぁんの区別は納得できるし不快感もないのですが、そういう事情で私は今後もわりとそのまま。
もしマッつぁん流の区別が必要になった時は、
「普段はあまり区別してませんが、厳密に言えば…」
とかその場で書けば済むことです。
で、この本、いつも通り面白かったのですが、特にびっくりしたのが竹田恒徳について結構な紙幅を割いてること。
この人は竹田恒泰の祖父にあたるのですが、ぐう聖だった模様。
そして先ほどのリベラルの話を蒸し返すと、この人こそが「リベラル保守」だったというのですね。
要約すると↓こんな感じ。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
竹田恒徳は「スポーツの宮様」と呼ばれ、日本オリンピック委員会(JOC)の委員長を務めはりました。
そして自身は日の丸大好きっ子なのに、
「オリンピックは個人を表彰するのが筋なのに、国旗やら国歌やら持ち出して、国威発揚の場になってもうてるやん。
もう国旗や国歌は廃止しようぜ!
国際オリンピック委員会の委員も半分以上は廃止派やし、もうすぐなくなるやろ!」
とか言ってた模様。
コレはこの人だけが勝手に言ってた訳ではなく、50年代から80年頃まではそういう運動が実際にあって、実現一歩手前まで肉薄してたのですね。
さらに竹田恒徳、晩年は旧陸軍将校の親睦組織「偕行社」の会長に。
竹田恒徳が在任中の1984年、会報『偕行』は南京事件の検証記事を一年に渡って掲載します。
編集部の加登川幸太郎は事件当時、陸軍大学校の学生の身。
その学生の耳にすら大規模な不法行為の噂が入っており、当然、軍上層部も知っていた、と。
戦争経験者が高齢化する中で、検証するなら今しかない、と連載を決めた模様。
連載では不法行為による殺害数は1万3000人とされ、『中国人民に深く詫びるしかない。まことに相すまぬ、むごいことであった』と結ばれています。
さらに1989年、偕行社は連載に加筆し、南京事件の史料・証言を集大成した『南京戦史』を刊行。
こちらでは犠牲者数は3万人に。
中国側の主張する20万人も、まぼろし派の主張も、どちらもおかしい、と美化も卑下もせずに現実の戦争に向かい合った元軍人たちの結論がこれです。
竹田恒徳はこの連載にも単行本にも関わっておらず、コメントもしていませんが、会長職にあったのでこれらを許可してはいる筈。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
一方、↓お孫さんの最近の発言。

↓添付画像①

↓添付画像②

お祖父ちゃんもお孫さんも「中国側の主張はおかしいやろ」という点では同じなのですが、恒徳の方が「日本は何万人かは殺してる」に力点があるのに対し、恒泰は「中国のデマガー」が力点。
おまけに自身はまぼろし派でもない癖に、まぼろし派の櫻井よし子を援護射撃。
しかも「30万人」という数字は櫻井よしこもラサール石井も出してないのに、竹田恒泰が外から勝手に持ち込んでるやん…
まぁネトウヨさんといえども「南京事件はなかった」という過激な否認主義の『まぼろし派』はごく一部…
普通は事件そのものは認めざるを得ないため、日本では誰も支持してない30万人という数字を持ち出して、相対的に矮小化を図るのがネトウヨさんの平常運転ですけどね。誰も言ってない主張をやすやすと打ち倒して「勝ったどー!」とアピールする藁人形論法。
マッつぁんは「理性と知性のおかげで世界は平和になってきた」とします。
ちなみにこの辺を根拠付けるデータの集大成としてスティーブン・ピンカーの『暴力の人類史』を挙げてはります。スゲェちゃんとしてるー!
一方、保守は「理性と知性を疑うのが保守」とか言いがち、と指摘するマッつぁん。
まぁ保守の理論的源流であるバークもそんな感じのコト言ってたよね。
しかしマッつぁんはおおむね↓こんなコトを考えます。
「いや、左翼だって別に『理性と知性は万能なんじゃよー!』とか言ってなくね?
それらには限界がある、なんて皆知ってるやん。
そんなん別に保守の専有物ちゃうで。
『保守だけが分かるんや』って言うなら、保守は理性や知性は疑う癖に、保守の万能性は疑わない、ってコトになりますやんか?
理性や知性は万能じゃないけど、充分に役立つやろ」
確かにー!
そして保守については↓こう言います。
「過激な保守はごく一部で、ほとんどは穏健。
そして保守は『考えなくていい』。
コレは悪口ではなく、それこそが保守最大のメリットなんよ。
ファッションでもトラッドな格好しとけば無難やん?
これまで通りにするだけだから、ラクで便利で無難。大成功もないけど大失敗もない、それが保守。
毎回いろいろ考えることの大変やん?
だから老人は保守化するんよ」
なるほどー!
この辺は私がずっと繰り返してきた、
「保守は基本的にヒューリスティック、つまり節約的な思考で大雑把な答を導き出すのが得意。
それはヒトが進化してきた、熟慮する暇もなく捕食者や敵部族に襲われる環境で生き延びるには役に立つやり方だった。
だが現代はそうではなく、熟慮する時間はたっぷりある」
「左翼は啓蒙主義を受け継いでるので、理性や論理を重んじる」
という話とも整合的ですね。
さらにマッつぁんは言います(大意)。
「新しい画期的な何かを発明するのは革新の人。
保守は新しいものをリスクと捉え、採用しない。
こなれて無難になったとこで採用する。
無難な次善の策を採用し続ければ大失敗はしないので、コレはやり方としては有効。
でも『考えずにそこそこ正しい』に慣れると、自分の正しさを絶対化して押し付けるようになるから気ィつけなはれや!」
ちなみにマッつぁんは元々は保守的な人間だったので、メリットもデメリットもめためた分かるそうです。
やっぱ今は革新側やん。
そんなこんなで竹田恒徳はぐう聖でしたが、その息子の竹田恆和はというと…
日本オリンピック委員会の委員長を10期も務めてはるー!
世襲の宮家を失ったので、JOC会長を世襲制にしはったんですかね…?
そして贈賄容疑。
さらにその息子の竹田恒泰はというと…
裁判所認定差別主義者にしてコンス鑑定士。
政治・経済・下半身と、縦横無尽にスキャンダル。
ひいひい祖父ちゃんは明治天皇だったのに、なんか時代を下るにつれ劣化が激しすぎないですか…?
まぁいくら天皇の玄孫でも、常染色体は毎世代、半分に薄まっちゃいますからね…
明治天皇の遺伝子、竹田恒泰には1/16しか受け継がれてないんだよなぁ…。
約6%…消費税分にすら届いてない。
これでは天皇がどんなスーパー遺伝子を持ってても、子孫には伝わらないですよね。
でもそれだと「歴代天皇に伝わるすごい何か」なんて一切無い、ってコトになってしまい、天皇の威光が失せてしまいます。
そこで竹田恒泰は
「Y染色体や! Y染色体だけは薄まることなく男系で伝わるから、Y染色体にすごい何かが乗ってるんや!」
という、根拠ゼロ・願望100の話を信じてはるのですが…
竹田恒泰は「明治天皇の娘の曾孫」なので、明治天皇のY染色体は受け継いでませんね。
残念!
そらぁ竹田恒泰自身のロジックにしたがえば、いろいろ劣化しても仕方ないっすね〜…。
だって肝心なのは不滅のY染色体だけらしいし。
(※画像は特記がなければXの各当該アカウントより引用)
(03:47)










