2025年05月
2025年05月26日
Xで赤旗関係者のポストにこんな↓リプライが。

↑コレに対して↓こう反論する人が出現。









まぁ「手塚治虫は共産党支持だった」というのは有名な話だったり。
死去した時に国民栄誉賞を獲れなかったのも、「共産党シンパに与える訳にはいかない」という政権界隈の判断があったのでは、という噂も。
しかしその明白な証拠はなかなかお目にかからず。
今回、まとめて出てきたので紹介しておきます。
↑コレに付いたリプライが↓コレ。

↑ちなみに赤旗と対比的に書かれてる「潮」とは創価学会系の「潮出版社」のこと。
仏教伝記漫画の超名作『ブッダ』は潮出版社の雑誌に連載されてたのです。
まぁ共産党は無神論だし。

なお今回のエントリ、タイトルに『ヒューマニズム溢れる人間讃歌』とか書いちゃったけど、手塚治虫自身はそういう評価を嫌っていた模様。
ただコレは冒頭で紹介した『右も左も、イデオロギーに徹するやつはバカ』発言と同じく、鵜呑みにはできないでしょう。
実際、手塚作品の多くがヒューマニズムと人間讃歌に満ちていることは否定しようもないですし。
まぁ手塚治虫って「僕は言うほど良い子ちゃんじゃないんですよー!」とアピールしたがるトコあるですよな。
個人的には厭世的かつ江戸川乱歩的なエログロ路線で、ご本人は「失敗作」として嫌っていた『アラバスター』とか大好きです。
水木しげるに対抗して、自分だって妖怪モノくらい「できらぁ!」とばかりに描いたけど短命に終わった『どろろ』も。あと『きりひと讃歌』のモンモウ病がケモナー全開すぎてヤバい。
ちなみに「モンモウ」は哺乳類を意味するモンモウリア( Mammalia)から来てるよね。
そう、手塚治虫といえば、特殊性癖が過ぎることでも有名。
横溝正史的な、因習に囚われた村の閉鎖性を蠱惑的な女性キャラクターを通して描いた『奇子』とか。
男性同性愛の色気に貫かれた『MW』とか。
あと数年前に『火の鳥』を読み直してみたのですが、毎巻毎巻あらゆるタイプの特殊性癖ヒロインが出てきて、そのストライクゾーンの広さに驚愕。
まぁ軒並みついていける私もどうかしてるのですが。
そしてこれまた特殊性癖漫画を描き続けてる作家さんが↓こんなん言うてて大爆笑。

あとX内を「手塚治虫 性癖」で検索すると↓こんなん出てくるよ。


↑コレのリンク先が↓コレ。
『母親に「成人するまで手塚治虫と高橋留美子しか読んではいけない」と躾けられていたお嬢様の話→性癖歪みスターターキットでは』
https://togetter.com/li/2551762
あと↑コレ関係で↓こんなんも。


あと手塚治虫は死後、四半世紀も経ってから鍵のかかった机の引き出しを開けられ、中身を娘に公開されるという仕打ちを受けたりしてましたね。


【livedoor News】
『手塚治虫「開かずの引き出し」から自筆の大量エロ絵 「田中圭一も真っ青」な中身にファン興味津々』
あと↑コレ関係で↓こんなんも。


あと手塚治虫は死後、四半世紀も経ってから鍵のかかった机の引き出しを開けられ、中身を娘に公開されるという仕打ちを受けたりしてましたね。


【livedoor News】
https://news.livedoor.com/article/detail/8679697/#
【資料】
↑上で紹介した各ポストに貼られていた添付画像のオリジナルサイズ版を以下にまとめておきます。








(※画像はXの各当該アカウントより引用)
(00:24)
2025年05月25日
以前に↓このエントリの前半で、行きがけの駄賃に平野雨龍を取り上げました。
『参議院議員の小野田紀美、有馬哲夫に批判されつつ、産経新聞を批判する地獄のウヨゲバ三つ巴へ』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/27398676.html
政策的には反中一本槍。
議員ワナビーの極右女性、ということで、私は心のフォルダの橋本琴絵と同じトコにしまってるのですが…
橋本琴絵が全方位にトンデモなのに比べると、武器が反中のみというのはいささか頼りなし。
橋本琴絵ですら果たした参議院選への出馬もまだ道半ば、鳴かず飛ばずいまだ目処つかずだし、琴絵ちゃんに比べると否めない若干の小者感。
あとつい最近↓こんなんあったり。
【ゆあチァンネル】
『必然?平野雨龍の親衛隊、街頭で日中親善活動家の所持品を損壊!』
https://yourchannel.blog.jp/archives/28814745.html
そんな平野雨龍の経歴等を深掘りしてる人がXにいたのでご紹介。
…がその前に、その深掘りしてる人にも問題が。
↓こういうプロフィールの人なのですが…


…陰謀論どっぷり〜!
なんかDSとか言うてはるし。
そして保守を自称してはりますが、その割に護憲だったり統一教会にも批判的だったりと何やらウヨサヨモザイク。
ちなみに結構な数の左翼アカウントからもフォローされてはるのですが、コレはお仲間意識なのか、単にウォッチングするためにフォローしてるだけなのか。
まぁこういう人のご意見であることを認識した上で目を通して下さい。
私もこの人の見解に全面的に賛同している訳ではなく、
「興味深い点も多いので紹介はしときますけど、鵜呑みにはできまへんで!」
くらいのスタンス。


添付画像①

②

③

④


添付画像①

②

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添付画像①

②

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添付画像①

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添付画像①

②

③


添付画像①

②

③

④


添付画像①

②

③

④

(※画像はXの各当該アカウントより引用)
(01:20)
2025年05月24日
さて先日、↓こんなエントリを書きました。
『限界アイヌヘイターさん、北海道の地名はアイヌと無関係と主張するも「古潭」が読めない残念な仕上がり』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/27659974.html
という話でした。
このアイヌヘイターさんがその後、いろいろ言い訳を展開。
その内容が凄まじく見苦しく…
◉『札幌在住の自分が旭川のことを詳しく知ってる訳がないじゃん』
◉『神居古潭は旭川市にあることは知ってるぞ?
旭川市以降の住所を知らなかっただけ』(意味不明)
◉『古墳と古潭を見間違っただけ』
◉『神居古潭を気にしたこともなかった』
◉(アイヌに)『興味もない』
など、言わない方がマシだったやつばかり。
興味ないなら何でわざわざ言い出したの?
さらにツッコミを入れてきた人の中には、世界的イラストレーター・奈良美智や、有名な映画評論家である町山智浩もいたのですが…
北の鳶、奈良美智や町山智浩が誰だか全く知らない模様…恥の上塗り。
ではご覧下さ〜い。



↓







添付画像①

②

③

④


添付画像①

②

③

④

いやもうホント魔界ですわX。
という訳で、想像以上のアレだった北の鳶。
なんか文章も内容もひどく幼稚で、中学生みたいですよね。
いにしえの某大規模掲示板群界隈には相手をこき下ろすために中学生扱いする、という流儀があり、「中坊」に由来する「厨房」「厨」といった蔑称が盛んに使われたものですが…
そういった煽り抜きでリアルに中学生レベル。
では特に酷いスレッド↓をご覧下さい。
「一旦退く」ということを知らず、批判者相手に延々とレスバしてはる〜。
煽り耐性ゼロ、スルー力もゼロ。
お仲間と一緒になって、自分のやらかしは矮小化しつつ、相手の発言は針小棒大に問題視して「嘘」だと言い張り続けてはります。
話が一向に噛み合わないので当然、進展もなく、同じコトを何度も書いてはる〜。
ダメ議論の見本市として後世に残していきたい。

















(※画像はXの各当該アカウントより引用)
(00:50)
2025年05月22日
さて、今回は↓このエントリの続きです。
『ウヨちゃん作文発表所「アゴラ」創設者の池田信夫、なぜか異常に猿をディスるという奇行にはしってしまう』
https://wsogmm.livedoor.blog/archives/27688006.html
池田信夫の新刊がだいぶアレ、という話をしてきましたが…
そのヤバさはここからが本番。

(※書影は当該書籍より引用)
前回のは
「無知な人が進化論について語ったらこうなった」
的な間違いでしたが…
今回のは
「進化論について相当深い勉強をしたにも関わらず、無知なままだった」
という珍しいタイプの間違い。
池田信夫は↓こう書いてます。
p.29
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しかし一九九〇年代に、ハミルトンの理論でも説明できない現象が報告されるようになった。中でも有名なのは、細菌の感染についての実験である。細菌が宿主に感染し、その栄養で繁殖する場合、繁殖力が強い利己的な個体ほど多くの子孫を残すが、あまりにも繁殖力が強いと宿主が死んで、コロニー全体が滅亡してしまう。だからほどほどに繁殖して宿主ともども生き残る利他的な細菌が生き残る、というのが新しい「集団淘汰」の理論の予想だった。
それに対して、血縁淘汰理論が正しければ、繁殖力が最大の利己的な個体が勝つはずだ。これは医学的にも重要な問題なので、世界中で多くの実験がおこなわれたが、結果は一致して集団淘汰理論を支持した。最初は細菌の感染力が強まるが、宿主が死ぬと細菌も死ぬので感染力は弱まり、菌の広がる範囲が最大になるように感染力が最適化されたのだ。
個々の細菌にとっては感染力を弱めて宿主を生かす事は利他的な行動だが、その結果、集団が最大化されて遺伝子の数も最大化される。同様の集団レベルの競争は、社会性昆虫のコロニーにも広く見られる。このように生物の集団は個体レベル(血縁淘汰)と集団レベル(集団淘汰)で進むというのが、「多レベル淘汰」と呼ばれる新しい進化理論である。
従来の理論では、生物は遺伝子の複製と言う一つの目的を最大化する機械だと考えられていたが、新しい理論では生物は個体と集団という二つのレベルの合計で適応度を最大化すると考えられている。これは生物学では論争中の問題で、集団淘汰も最終的には個体レベルの淘汰として説明できるという批判も多いが、社会的な行動を説明する上では、個体と集団のレベルを区別することは重要である。
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『中でも有名なのは』って、全然有名ちゃうし。
そもそもこの『多レベル淘汰』(マルチレベル選択)は進化論というよりは科学哲学の領域に属するトピックで、殆どの進化生物学者は興味を持ってません。
現在、マルチレベル選択を分かりやすく解説した日本語の文献はほぼなく。
たまにあっても、最も信頼できる進化論ブログ『shorebird 進化心理学中心の書評など』でボロカスに批判されてたり。
実際、池田信夫が紹介しているこの実験も、本書の注によればソースはソーバーとD.S.ウィルソンによる未邦訳の文献やんけ!
しかもこの実験、
◉マルチレベル選択の予想→ほどほどに繁殖して宿主ともども生き残る利他的な細菌が生き残る
◉血縁選択理論の予想→繁殖力が最大の利己的な個体が勝つ
って勝手に仮定してるやん。
でも血縁選択説って、例えば社会性昆虫などで自らは繁殖しない個体がいる真社会性の進化を説明できる理論やで…?
そもそも自己犠牲的・利他的な行動を説明するために発展してきた理論やろ…
大体、大抵の病原体って少数が宿主に入り込んで爆発的に増殖するねんから、特定の宿主の体内にいる病原体はほぼほぼ同じ株で構成されてるやないですか。
つまり
「たまたま弱毒化して自己増殖率を抑えた利他的な株が出現する→宿主が死なないので、結果的にこの株は成功する→ 自分だけ増殖しまくる利己的な株が出現すると詰むけど、同一の株で構成されてるのでそういうことは滅多に起きず、利他的な株同士で協力して成功する」
というシナリオな訳ですよね。
つまりその利他的な株から見れば、
「周囲にいるのは皆さんどうせ僕と同じ株ばかりなんだから、皆が繁殖率を抑えてる間に抜け駆けして増殖しちゃう『利己的な株』は出現しなさげだな。
じゃあ弱毒化しといたのは正解だったな、メリットあるけどデメリットないやん」
ってコトですね。
…血縁者同士で協力しあってるやん。
それはもう血縁選択やろ。
実際、先ほどの文章の最後の方で
『集団淘汰も最終的には個体レベルの淘汰として説明できるという批判も多い』
と認めてしもてたよね。
さらに池田信夫自身が全然違うトコの注に↓こっそりこう書いてます。
p.219
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ただ淘汰の単位は個体で、集団の生き残りは個体が生き残る条件だから、多レベル淘汰は結果的には血縁淘汰に帰着するので、ほとんどの場合に個体とは別の集団の利益を考える意味はない、というのが多数の生物学者の意見である。ウィルソン(前掲書)の訳書の解説(巌佐庸)を参照。
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…マルチレベル選択が割と否定されてんの、認めてはりますやん。
血縁選択と同じだとも認めてるし。
つまり↓こういうコトです。
「あのー、オカンがね、好きな進化理論があるらしいんやけど、その名前をちょっと忘れたらしくてね。
でまあ色々聞くんやけどな、全然分からへんねんな」
「分からへんの? ほな俺がね、オカンの好きな進化理論、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかってのを教えてみてよ」
「あのー、個体に働く選択と、群に働く選択を、どっちも計算に入れる理論やって言うねんな」
「おー、マルチレベル選択やないかい。その特徴はもう完全にマルチレベル選択やがな。すぐ分かったやん、こんなんもー」
「でもこれちょっと分からへんのやな」
「何が分からへんのよー」
「いや俺もマルチレベル選択やと思うてんけどな、オカンが言うには、その理論には血縁者同士で仲良くする要素が欠かせへんって言うねんな」
「あー、ほなマルチレベル選択と違うかー…血縁者同士のイチャイチャで説明すんのはもう血縁選択やもんね」
「そやねん」
「ほなマルチレベル選択ちゃうがなこれ。ほなもう一度詳しく教えてくれる?」
「オカンが言うには、その理論は群選択に似てるけど違うやつやって言うねんな」
「マルチレベル選択やないかい。その特徴はもうマルチレベル選択でしょう」
「でもオカンが言うには、その理論は典型的には血縁選択と同値やって言うねんな」
「ほなまともな理論ちゃうかー。独自の予測ができてこその理論やもんね。別の理論と実質同じ理論なんかホンマモンの理論ちゃうからね、俺の目はごまかされへんよ。俺ごまかしたら大したもんや。それはもう血縁選択ちゃうか?」
「でもオカンが言うには、その理論は血縁選択ではないって言うねんな」
「ほな血縁選択ちゃうがな。オカンが血縁選択ちゃうって言うんなら、それは血縁選択ちゃうやんか。俺が血縁選択って言うてた時、どんな気持ちで聞いてたん?」
「で、オトンが言うにはね、ラマルキズムちゃうかって」
…という訳で、マルチレベル選択はかなり筋悪なのですが、池田信夫は何故こんなマイナーなモン掘り出してまで主張しちゃうのでしょうか?
それは読み進めていくと判明します。
p.33
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人間は利己的な動機と利他的な動機を遺伝的にもち、理性と感情の葛藤に引き裂かれてきた。利己的な欲望から利他的な行動を論理的に導こうとする(ゲーム理論のような)功利主義をエドワード・ウィルソンは否定し、同情、報復、名誉などの感情は利己的な目的に帰着できず、それ自体に進化的な意味があるとした。
こうした感情は利己的な欲望と同じくほとんどの動物にそなわっており、人類の場合はしばしば利己心を圧倒するぐらい強い。それが人類が激しい戦争を繰り返してきた原因である。愛国心のために命を捧げる感情は「利己的な遺伝子」の合理的戦略ではなく、集団を守るメカニズムなのだ。
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↑このあたりで池田信夫が変な理論をわざわざ推す動機が見えてきたよーな…
コレって、
「愛国心はこのマルチレベル選択によって人類に実装されたプログラムなのだ」
とすることで愛国心を正当化したいからでは…?
確かに「個体や遺伝子よりも集団の存続が優先される場合もあるやろ」とするマルチレベル選択は、ウヨちゃん大好き愛国心と親和性がある様に見えます。
しかし悲しいかなツギハギの「物知りお爺ちゃん構文」でしかないので、そもそも仮に愛国心がプログラムされてたとしても正当化はされないというコトが分かってないご様子。
「どうであるか」という事実命題から「どうであるべきか」という価値命題は導けません。
ソレは「自然主義的誤謬」(「ヒュームの法則」違反)です。
「帰属する集団への利他行動はプログラムされてる、だから愛国心は正当化できるんだ」と言うなら、「性欲はプログラムされてる、だからレイプは正当化できるんだ」























































































