2024年05月

2024年05月29日



武田邦彦といえば
「環境問題? そんなん、何もせんでも構へんかまへん!」
という芸風で有名になった元・大学教授。
この番組に出てる人は大体トンデモという『ホンマでっか!?TV』や、この番組に出てる人は大体ウヨいという『そこまで言って委員会』で有名な方ですね。

その後いろいろあって参政党から参議院議員に立候補&落選、さらに除籍と華麗な人生を歩んでおられます。

まぁ
「環境保護のために推奨されてるあれやこれやは全てウソ。
な〜んにもする必要はない」

というお気楽な主張は
「かつて日本がしたというあれやこれやの悪いことは全てウソ。
な〜んにも謝る必要はない」

というネトウヨさんの主張と親和性ありまくりなので、こうなるのもむべなるかな。


そして巨星・竹田恒泰と並ぶ「ネトウヨ界二大タケダ」の一角。
もしくは竹内久美子も入れて「ネトウヨ界タケ三羽烏」

トンデモウォッチャー界隈に『工学博士「ひでお」の法則』というのがありまして、工学博士号を持ってるトンデモさんには何故か「ひでお」という名が多いのですが…(糸川英夫とか関英男とか内田秀雄とか早坂秀雄とか)
ネトウヨ界にも「タケの法則」があるのかも。

武田邦彦も専門は工学で、そもそも環境問題の専門家でもなく
環境問題に関する主張のアレコレを「と学界」会長(当時)の山本弘自らにツッコまれ、『“環境問題のウソ”のウソ』という、『買ってはいけないは買ってはいけない』みたいな本まで出される始末。

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なお↑この本によれば、武田邦彦は山本弘からの質問にはじめは「何でも聞いて下さい」的に答えていたのに、そのうちスルーする様になった模様。

会長から直々に批判されちゃうという点でも竹内久美子と並ぶ破格の扱いで、「と学界公認トンデモさん」と言えましょう。


ちなみにWikipedia「武田邦彦」ページの「主張内容」と「批判」がバチクソ面白いので是非。
ボリュームたっぷりでめちゃ楽しめます。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/武田邦彦



私が個人的にばかうけ(Befco栗山米菓)したのは↓このへん。

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・今回の遺伝子ワクチンの長期的な副作用として、女性が子供を産もうとした時に不妊になる可能性が否定できず、そして、長期的には体に変調をきたし死亡する場合がある。さらに長期的になると接種された人の遺伝子の中に接種されたウイルス遺伝子が入り込み、それが表に出てくる。例えば子供を産むと子供の手先がウイルスの形をしている場合があると主張している[34]。

・インドでは糞口感染を引き起こしている新型コロナウイルスが蔓延しているので、強力な生ワクチンがガンジス川にある。
ガンジス川の水を汲んできて日本でその水をワクチンとして売る方法もあるとパンデミック収束に対しての解決案を提示した[35]。
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…感染源そのままはワクチンとちゃうやろ。


そんな武田邦彦の最新作が
『理系思考で読み解く 歴史の大ウソを打破する日本文明の真実』
です。

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帯に『古来、日本人同士はテレパシーで文明を築いていた‼︎』と大書してありますね。
この「テレパシー」、意味は一度も説明されないままなのですが、どうやら「綿密な打ち合わせとかしなくても自然にそれぞれ分業しだす」程度の意味であるらしく。
なんじゃそら。
まぁガチ超能力を主張するという、石川幹人みたいなムーブではない模様。
…ですが、それならトンデモ案件ではないのかと言うとさにあらず。
例えば↓こんな記述が。

p.20
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 テレパシーを利用している日本語の特徴を科学的に言うと、日本人の遺伝子は非常に混ざり合っていることに由来します。私が旧石器時代における日本人の遺伝子の混ざり方を計算したところ、80回以上は混ざっていることがわかります(あくまでも概算ではありますが)。
 同類交配という交配のパターンがあります。「類似の表現型を有する個体同士が、任意交配で予想されるよりも、頻繁に相互に交配する」という性的選択の一形態です。日本人というものが形成されていく旧石器時代の過程において、すでにこれを80回繰り返しているようなのです。つまり
婚姻状態、親戚状態が80回も重なっているのです。ですから、日本人同士の思考体系が非常に似ているわけです。
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…うん、何も分からん!
一体何をどう仮定し、どういう計算をしたのか全く書いてありません。
しかし…


「あの、これさ…『日本人は近親相姦しまくって成立した』ってことを言った…? もしかしたら…」
「ほぼそれに近い」
「とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?」


え、ネトウヨさんはしばしば
「韓国人は近親相姦を繰り返してきたから異常な遺伝子を持っている」
と主張…
韓国版ネトウヨであるクッポンさんは逆に
「日本人は近親相姦を繰り返してきたから異常な遺伝子を持っている」
と主張してるんですが。
ええんかクッポンさん側の主張を認めて。


『韓国版ネトウヨさんの遺伝子デマ』



なお、以下のサイト↓には…

【京都大学 生態学センター】
『集団遺伝学 重要な用語 遺伝子』
http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~tsubaki/Tsubaki/Lecture_Note_files/PopulationGenetics.pdf

こうあります。
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ちなみに武田邦彦の同類交配についての記述はWikipedia「同類交配」と妙に似通っているのですが、これはきっと武田邦彦がWikipedia執筆者とテレパシーで通じ合ったせいです。
日本人の遺伝子すごい。


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しかし武田邦彦の珍説、ちょっと訳が分からなすぎ。
一体どうしてこんなことに…!?

と思ってたら、たまたま最近手に入れた『と学会誌38』に…

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『国民を騙す錯覚フレーズの正体』
という記事が載ってました。
コレは武田邦彦の
『政府・マスコミは「言葉の魔術」でウソをつく 国民を騙す錯覚フレーズの正体』
という著作を批判したもので、
執筆はGという方。
記事には↓こうあります。


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この本の内容はいつもの武田氏です。最近の武田氏は、主張のために資料をねつ造することもあまりなくなったように思います。単に資料出さずに思いついたことを書いてるだけという気もしますけど。そのせいで、少々ツッコミにくくなっていますが、とりあえずそんなことはもうどうでもいいです。
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あ〜なるほど、「遺伝子が80回以上混ざってる」もそういうコトだったんですね。
大納得です。

あと以前、武田邦彦の著作表紙や帯に踊るコピーが自己言及的で秀逸、という話をしましたが…


http://wsogmm.livedoor.blog/archives/19558055.html



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タイトルや帯に
「ウソをすべて話そう」
「武田先生、本当のことを教えて!」
「ぜんぶウソ!」

という自己言及的な文が踊ってて味わい深い。


…が、このと学会のGという方はそれ以前に同様の現象に気付いておられた模様。
と学会誌38の記事によれば、『政府・マスコミは「言葉の魔術」でウソをつく 国民を騙す錯覚フレーズの正体』の帯には…


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「武田邦彦 あなたの常識は間違っている!」と書かれていたり。


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さらに帯の背表紙部分には「ウソをつく 武田邦彦」という文が!

(※元記事の画像はモノクロで不鮮明なのでこちらで拾い物に差し替え)




さらに武田邦彦センセー、おなじみ「Y染色体論」も。
竹田恒泰・竹内久美子・武田邦彦と三タケ全員がコレ唱えてるやん。


p.47
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当時の日本人の自然観察力の高さは瞠目に値します。血筋として継続するのは男系男子だけだということに気がついていた。現在の遺伝学的な解析からわかっている事実と一致した見解を持っていたのは驚くべきことです。
(中略)
 天皇家は男系によって継承されてきました。つまり男しか持たない性染色体Yを、ほぼそのままの形で継承してきたのです。息子は父からYを譲り受ける都合上、父のXは受け継がず、Xは母由来のもの受け継ぎます。
 性染色体であるXと、性別とは関係のない常染色体は、生殖細胞ができる際に「交差」という現象を起こします。染色体に切れ目が入り、中身を一部交換されるのです。X染色体は、この交差によって、遺伝子がそのまま継承されることが少なくなるのです。つまり、X染色体や常染色体は、次第に薄まっていくわけです。
 ところがY染色体には交差は起きません。父から息子へ、そのまた息子へと、全く薄まらずに継承されていくわけです。
 したがって父親の考え方ーー父親がどういう風に物事を考えるかと言うことは、その父親も、またその父親も、という具合に何千年も継承される。それを古事記の時代に、世界の古代人の中で日本人だけがわかっていたわけです。
 これは、世界の中でも日本人の観察力が、優れて鋭いと言うことの証左であると思います。
 権力ではなく男系男子相続で天皇をつないでいった。それで日本は2000年間にわたって、ひとつの王朝が継続するという稀有の国家になったわけです。

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え、「父親の考え方」に関する遺伝子ってY染色体上にあるんですか?
そんなん聞いたコトないな〜…
Y染色体はごく小さく、「体を雄にするスイッチを押す」のが主要な役割で、あとは耳毛を生やす遺伝子とかショボいのがいくつかのってるだけだと思うんですが。
そしてその代々天皇に伝わる「考え方」とやらは、常人の考え方と比べてどう違うんでしょうか?
天皇のY染色体上にある遺伝子は対立遺伝子に比べてそんなに凄いんですか?


あと重箱の隅つつきになりますが、交差の説明があまり正確ではない感じ。

交差は必ず起きる訳ではなく、減数分裂の時に父親由来と母親由来の染色体がコピーされて2組に増え、そのうちの1組の間で起きます。
つまり交差が起きるのは各染色体のコピーのうち半分だけ

あとY染色体とX染色体の間でも交差は起きます
「こっから先は無理」という領域があって、そこ以外は大丈夫。


さらに『権力ではなく男系男子相続で天皇をつないでいった​』というのもイミフ。
男系男子相続で権力を継承したんですよね…?
大体、権力者というものは自分の男系の子孫に権力を継がせたがるもの。
それは日本に限らず、多くの国でそうだったのでは…。


​『2000年間にわたって、ひとつの王朝が継続するという稀有の国家になった​』
というのも何だかな〜…
継体天皇のあたりとかかなり怪しくないですか
それに万世一系とか言うけど、南北朝とかあったし。
あと日本は「天皇という旧来の支配者が打倒されるのではなく、名目上は存続させて実際の権力は幕府が握る」というシステムが稀有なのでは。

よくネトウヨさんが↓こういうの言い出しますが…。


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瞬殺されてました。


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【電脳塵芥】
『日本だけが長い「世界史年表」の話』

https://nou-yunyun.hatenablog.com/entry/2019/10/26/145551



さらに武田邦彦は記紀を持ち出しホルホル。

p.44
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争いで解決しない「天岩戸神話」

 日本では、天皇陛下という存在を作ったわけです。そしてその天皇陛下がしらす国の由来を説くために記紀神話というものを作った。
 しかも皇室の神様のはじめは天照大御神という女神です。皇帝が支配する中国とは正反対で、現に、天照大御神を描いた絵画や図などを見ると、女の人が中心に立っていて、そして軍隊の横に男の神様がひざまづいています。

 中国の組織とは、全く逆の構図になっているわけです。男が支配する世界においては、トラブルが起きると力ずくで封じます。ところが天照大御神は須佐之男命が暴れた際に力で解決するのではなく、雨の岩戸に隠れてしまう。
​(中略)
かくして太陽は元に戻り、須佐之男命を高天原から追放するわけです。
 つまり世を荒らすような悪いことをすると、太陽が欠けるーー天変地異のような悪いことが起こる、ということを示している。そうなるとみんな困るから相談して、踊りでも踊って、天照大御神が顔を出すように仕向けるのです。これが日本のトラブル収拾法であり、天岩戸の物語なのです。
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​ええっ、男系男子で天皇を継いでいくことのスバラシさを熱弁してた筈なのに、今度は「中国みたいに男が支配するのはダメ」とおっしゃる。
Y染色体論によれば、皇室にはアマテラスの遺伝子は受け継がれてないことになるんですが大丈夫ですか…?
​あと男性が支配したのは中国に限らず、多くの国でそうだったのでは…?


​しかも↑先ほどの「(中略)」部分にはいろいろユニークすぎる話が載っててですね…

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そこに天児屋命と布刀玉命が鏡を差し出すと、天照大神は
鏡に映る自分の姿をその尊い神だと思い、もっとよく見ようと岩戸をさらに開けたところを力の強い天手力男神がその手を取って岩戸の外へ引き出した
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​…いや、結局は力で解決してるやん。
​しかもアマテラス、ちょっとアホの子やん。

​その前の部分も何だか変。

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須佐之男命が、機家の屋根から皮をはいだ血まみれの馬を落とし入れたところ、驚いた天の服織女は織機の杼が陰部に刺さって死んでしまった。このことで天照大神は大変お怒りになり、天岩戸に引きこもってしまう。


それでも効果がないので、岩戸の前に伏せた桶の上で天宇受売命がトランス状態になって、胸や
陰部をあらわにして踊り狂った。
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…ゴッドファーザーもビックリなドッキリの上、陰部出てきすぎじゃね?


まぁ古事記はしょっぱなからイザナギとイザナミが
「私、なんか体できたけど足りないトコある〜」
「俺もなんか体できたけど余ってるトコある〜。
コレ合体させたら国とか生めるんじゃね?」
とかイっちゃってますからね(トリプルミーニング)。

あとそのイザナミは火の神・カグツチを産む時に陰部を焼かれて死んでるし。陰部にダメージ負って死に過ぎでは?
イザナミはその後、ゾンビ返って「帰るまでこっち見ちゃダメ」と言い出しますが、イザナギが約束破ったせいでババギレし、鬼の形相で追撃&デストロイ。
コレを「3つのマジックアイテムで追跡者を妨害する」という三枚のお札システムで捲く訳ですが、中には「放尿したらそれが川になってイザナミを足止めする」というバージョンもあったり。

さらに排泄物の話を広げとくと、オオゲツヒメに至ってはお尻から穀物をひり出してます。
さすが大尻姫やで!
(※そういう意味ではありません)

武田邦彦センセーは神話から日本人の美点を学ぶなら、こういう面白部分からも日本人のトラブル解決法とかを学ばなくていいんですかね?

こういう部分は都合よく無視し、教訓を引き出せそうな部分だけに注目する…
そんな恣意的な読み解き方なら、どんな結論でも自由に引き出せるでしょ。


ちなみに
◉イザナミが「こっち見ちゃダメ」と言ったのは『見るなのタブー』(メルシナ型)
◉3つのマジックアイテムが追跡者を妨害する、というのは『呪的逃走譚』
◉栽培植物の起源を「お尻や死体から生じた」とするのは『ハイヌウェレ型神話』

と呼ばれる物語の類型で、世界各地に類話が見られます。
神話というのはこの様に、人類の多様性と共通性を同時に感じさせてくれる愉快なフィクションです。
決して実話と混同したり、そこから自民族の優越性を導き出すためのものではありません。



そして環境問題は「放っときゃいい」とする武田邦彦にとって、環境問題を声高に叫ぶグレタは勿論、不倶戴天の敵
ボロカスに書きますが、その批判ポイントが何だか妙↓です。


p.172
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 彼女がスウェーデンの街角で環境の大切さを訴えるなら真実があるかもしれません。ところが国連総会と言う大舞台で一少女が演説をする事はありえない。当然、その背後に"闇の勢力"があると考えなければならないでしょう。
 ここで「闇」と表現したのは、グレタさんが政治的背景も、
選挙のような公正な手続きを踏んでいないからです。朝日新聞はそれをどう考えたのだろうか?
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はえ〜、ただ意見を述べて共感を得て注目を集める時に、そんなに選挙のような公正な手続きって大事なんや…
ところでココに選挙のような公正な手続き​によって選ばれた知事をリコールしようと、何ら選挙のような公正な手続きを経てない人たちばかりが集まってホテルで会見を開いてる画像があります。
武田邦彦はそれをどう考えたのだろうか?

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是非とも答が知りたいところですね。







(23:58)

2024年05月22日


【ざっくり要約】

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

竹内久美子さん、(またしても)トンデモ科学者の主張に基づき、珍説を展開。
今回はラシュトンという極右のトンデモ科学者が書いた本を鵜呑みにして
「黒人は『質より量』で知能が低く、雑な作りで子沢山になる様に進化した」
とか言い出す。
しかし学界では黒人のIQが統計的に低く出るのが遺伝のせいなのか環境のせいなのかは決着がついておらず、その主張はあまりにも乱暴。
しかも竹内久美子の主張は(いつも通り)あちこち矛盾しており、破綻している。
その元ネタ本は著者も訳者も引用する竹内久美子も揃って極右のトンデモさん。
ええかげんにしなはれや。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯




『なぜモテ』その⑧



竹内久美子の
『なぜモテるのか、さっぱりわからない男がやたらモテるわけ 動物行動学で語る男と女”』
に迫るシリーズ8回目。


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これまで私も気付かなかったんですが、↑帯にある「繁殖戦力」ってナニよ?
繁殖戦略と書きたかったんやろなぁ…



さて本書p.172には
『なぜコーカソイドが最も人種差別に敏感なのか​』
という小見出しが。
本文にはこうあります。

(p.175)
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 三大人種のうち、最も不安定な条件下に暮らしてきたのがニグロイドだ。食料が豊富にあるかと思えば不足する。伝染病が常に流行しており特に子が死にやすい。
 このような不安定な条件下では、子は死ぬことを前提に多めに生む。かいがいしく世話をしても死んだら意味がないので、世話はあまりしない。教育についても同様。また人は早く繁殖を始めるとか、繁殖のサイクルを短くすべきである。そのために身体の発達や性成熟が早い。
 女は伝染病に強い相手を見つけるべく、多くの男を競争させ、その勝者との間に子を作る。同様の理由で、同じ相手と婚姻を続けるよりも、なるべく違う相手との間に子を作る(夫婦の絆が弱い)。
 男はいくら勤勉であっても伝染病に弱い性質を持っていれば意味なし。以上のことから、質より数の戦略となる。r戦略だ。
 他方、実はモンゴロイドが、現在は別として過去には最も安定した条件下に暮らしており、すべてニグロイドの逆となる。数より質の戦略、K戦略だ。
 コーカソイドはその中間となり、中間であるが故に両極端が気になる。ニグロイドとモンゴロイドを下に見ることもあれば、脅威に感じることもある。そのために両人種に対し、複雑な感情、つまりは差別を抱きやすいのではないか、と、私は考えるわけだ。
 旧約聖書が書かれた、いや、書かれるまでに口づたえに知識が受け継がれてきたのだろうが、その間に人種同士がどれほどの交流を持ったのかは定かではない。
しかし、その頃すでに三大人種のrK戦略の違いがあったことは確かで、その違いについての知識が蓄積されていただろう。
 それが旧約聖書に反映され、ユダヤ人は地球のすべての民族の上に立つ、と集約され、述べられたとしていても不思議はないと思うのだ。
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…「人種」という、恣意的かつ実態のない概念自体にあまり意味がない上、ヒトそのものが極端なK戦略者なんですけど。


あと「アジア人は成績優秀」というイメージはごく最近のものやろ…

白人は伝統的に自分たちを最上位に、アジア人をその次に、黒人を最下位に置いてきました。
進化論の登場以降も
「それは進化の段階を表すもので、白人は最も進化的なのであり、黒人は最も猿に近いのだ」
などという解釈がまかり通る始末。
ちなみに実際には「進化」という言葉に「進歩的」という意味あいはありません。


そもそもこの話、もしも白人の方がアジア人より成績優秀な傾向があれば、竹内久美子は
「だから白人は他の人種を下に見て差別的なのだ」
と解釈するでしょう。
しかしアジア人の方が成績優秀でも結論は変えず、
「コーカソイドは相手を下に見れば差別し、相手が優秀であれば脅威に感じて差別する」
と解釈する…
どっちに転んでも「白人は差別的」に着地。
こんなん結論ありきやん?
こういった原理的に反証可能性のない議論は俎上にのせるべきではありません。

むしろ「コーカソイドは差別的」という言説の方が差別的やろ…。
人権思想を生み出したのもポリコレを普及させたのも白人ですよ?

そもそもこの手の言説は何とでも言えるものです。
例えば「白人は残酷だ」と言いたければ
「やはり狩猟民族は残酷、日本人は農耕民族だから温厚」
とか言っとけばいい。
逆のことが言いたければ、
「田畑に縛り付けられ、土地を守らなければならない農耕民族は争いが多くて残酷」
とか言っとけばいい訳で。
都合のいい話だけをつまめばどんなことでも証明できてしまいます。


そして最後の旧約聖書とユダヤ人が云々の部分。

そもそも「三大人種は棲んでた環境が違うから戦略が違う」という主張でしたよね?
つまり地理的にほぼ隔絶して棲んでいたのに、そんなことあるかな〜?

この人、分からないことは全部「当時の人もどうにか知っていたのだろう」的な乱暴な推測で済ますトコあるよね。
こんなん、ユダヤ人も他の民族同様に「おらが村は日本一」的なマイサイドバイアスを持ってた、ってだけで説明できるやん。

あと「コーカソイド」は歴史的には長らくキリスト教徒をくくるために使われてきた概念で、ユダヤ教徒やイスラム教徒といった異教徒は差別され、そこから外されがちやったやん…
言うほどユダヤ人が差別意識持ってましたかね?
ほぼ常に差別され続けた側なんですが。
旧約聖書が成立した頃の話とはいえ、「コーカソイドは差別的」の例がユダヤ人ってアリなの…?




そしてこのrK戦略(r/K選択)の話は本書のあちこちで語られます。
しかも何度も同じ説明をしたり、後からした説明の方が詳しかったり。
本書は有料メールマガジンを再構成したものなのですが、書籍化の際に全体の構成にあまり気を配らなかった感じ。


例えば続くp.176からも『成績優秀なアジア系がハーバードに合格しにくい理由』という小見出しのもと、rK戦略の話アゲイン。

ここで竹内久美子は「欧米の理系や算数のカリキュラムは進みが遅い」という話をします。
が、そのソースはと言えば…

◉自分が大学の教養課程でカリフォルニア大学が出版した熱力学の教科書使ってたけど、書き方がクドくてイラつかされた
◉知り合いの娘さんが日本の小学校からアメリカの小学校に編入したら、3年生でまだ数の数え方を教わってた
◉ある日本人女性は欧米で出産後すぐに退院させられたと述べていた

…と、
個人的経験
•個人的伝聞
•メディアでの伝聞
という、あやふやジャンルのコンプリート。
まともなデータはひとつもなし。
そこにrK戦略の話をひとつまみ…
すると突然はじまる「黒人は知能が低い」。


(p.177)
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 このような人種ごとの特徴について、カナダのJ・フィリップ・ラシュトンは徹底的に調べ、六十を超える変数についてニグロイド(黒人)と、モンゴロイド(アジア人)が両極端。そしてコーカソイド(白人)は中庸であると述べている(『人種 進化 行動』J・フィリップ・ラシュトン/蔵卓也・蔵研也訳/博品社)。
 六十を超える変数とは、脳の大きさ、機能、生殖行動、遵法性、社会組織に分類される。たとえば、生殖行動の一例として最初の性体験の年齢がある。
​(中略)
 つまりニグロイドほど早く多くの子を産む戦略をとり、我々モンゴロイドは最もゆっくりと子を産む戦略をとっているのだ。当然のことながら生殖行動にも差が現れる。
​(中略)
 婚姻の安定性、つまり離婚率の低さ、私生児出産率の低さ、児童虐待の少なさ、飛行の少なさ等についても、モンゴロイド、コーカソイド、ニグロイドの順である。
 具体的な数字ではないが、各人種に対する評価もきれいに分かれる。
 モンゴロイドが一番なのは注意深さである。しかし活動性、攻撃性、優位性、興奮性、衝動性、自己イメージ、社交性の全てにおいて、ニグロイドが1番であり、コーカソイドは全てにおいて中庸である。
​(中略)
データとしてちゃんと存在するわけではないが、スポーツと音楽の分野での才能の高さや活躍ぶりが目立つのは、ニグロイド、コーカソイド、モンゴロイドの順だろう。
 なぜ、このように三大人種で違いがあるのか。ラシュトンは三大人種を受けてきた淘汰の歴史をrK戦略の違いとして説明している。
r戦略とは質より数の戦略
 不安定な条件下で効力を発揮する。不安定とは、食料があるかと思えばなくなってしまう。あるいは伝染病が蔓延しているということ。そのような条件下では子は死にやすい。よって子は死ぬことを前提に多く産む。また子に対し、よく世話をするとか、高い教育を施す、といった投資をしても、死んでしまえば報われないので、あまり投資をしない。
 一方、K戦略は数より質の戦略。
 安定した条件か、つまり食料が安定してあるとか、伝染病が流行っていないなどの条件下で効力を発揮する。子を産めば、まず間違いなく育つので多めに産む必要は無い。また子に対してよく世話をするとか高い教育を施したとしても、それらは報われるので投資のしがいがあるのだ。人類の歴史においてにニグロイドは最も不安定な条件下で生きてきた。だから最もr戦略的だ。性成熟が早いとか、二卵性双生児が多いとか、性的に活発であるとか、お産が軽いといったことだ。
 片や最も安定した条件下にいたのは、モンゴロイドだ。実はモンゴロイドの一派である新モンゴロイドは最後の氷河期にシベリアあたりにいて寒さの直撃を受けた。その代わりに伝染病の脅威にさらされることを免れたのだ。よって、最もK戦略的なのはモンゴロイドなのだ。性成熟が遅い、二卵性双生児が少ない、性的不活発、お産が重い……とかだ。
 ラシュトンの説明に、私は免疫力という観点を加えたいと思う。
 つまりニグロイドが一番伝染病の脅威にさらされてきたので、女が免疫力の高い男を選ばなくてはならなかった。そして免疫力が高いことを知る手がかりとなるのが男の魅力。つまり声の良さやルックスの良さ、筋肉質の体であること、喧嘩が強いことなどだ(これらは実際の研究でわかっている)。だからニグロイドは攻撃性や社交性が高くて、スタイルが良く、スポーツができて、声が低いのだろう。
 伝染病が蔓延している環境では相手を変えて繁殖し、ここに遺伝的バリエーションをつけることも重要だ。
 ニグロイドは離婚率が高く、私生児をよく産む。その結果としてシングルマザー家庭になりやすいと言うのはそういうことだろう。
 モンゴロイドが全般的に異性としての魅力に欠けるのは、伝声病(原文ママ)の脅威に一番さらされず、女が相手に免疫力、つまり男としての魅力をあまり追求しなかったからだろう。
そのかわり、父親としてちゃんとこの世話をするとか、しっかり働く、そして知能や学力とも関わる注意深さや、将来を見据えて慎重に考え、行動するといった性質を重視してきたに違いない(だから学力が高く、ハーバードの入学試験で四十三%も合格する)。
 このように三大人種はそれぞれ異なる遺伝的淘汰を受けてきた歴史があり、その結果が今日も存在しているのである。
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​さすがの竹内久美子もモロ出しの差別はやべぇと思ったのか、あからさまな書き方は避けた様ですが…
「あの、これさ…『黒人は知能が低い』ってことを言った…? もしかしたら…」
「ほぼそれに近い」
「とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?」

​あと『データとしてちゃんと存在するわけではない​』ことまで書くんかい!?
そして「データはないよ」のこの部分、ラシュトンの発言なのか、竹内久美子が付け加えたのか相変わらずよく分からない…。

そしてスポーツや音楽の才能が高いのは黒人なら、それもうr戦略ちゃうやん。
身体能力高いとかK戦略やろ…
音楽の能力が高いのは例えば性選択で有利になるからちゃうの?
自説に反すること言ってて、しっちゃかめっちゃかやな〜…。

肌の色や体格など、種内に違いがあるのはそれぞれの棲む環境の違いを反映したものでしょう。
つまりそれぞれの個体群はそれぞれの棲息環境に適応してる訳ですよね。
まぁその中にはrK戦略による部分もあるかもしれません。
しかし無理に何でもかんでも「黒人は作りが雑なr戦略!」とか言い出す必要はどこにもないっしょ…。
そんなんそれ自体が雑な議論でしかないし。


しかしラシュトンの説明だけでもアレなのに、ココの後半で竹内久美子は勝手に免疫系という観点を付け加え、
​『このように三大人種はそれぞれ異なる遺伝的淘汰を受けてきた歴史があり、その結果が今日も存在しているのである​』
断言しちゃってます。

この人、仮定に仮定を重ねた話をいつのまにか「事実」認定しちゃうんだよなぁ…
ガチの研究者がデータの積み重ねがあっても「〜と思われる」とか、断言を避けるのと対照的。


あと免疫系の話、強調しすぎ。
竹内久美子の話だと、女性は筋肉質の体​」「喧嘩が強い​」まで免疫系の指標だから好む、ということになっちゃいます。
しかしコレらは膂力の強さや戦闘力そのものが生存上有利だったり、それらを自分のために使ってくれることを期待して好む、と考える方が自然でしょ。
免疫系まで持ち出すのは過剰説明では…?


そして三大人種のデータのソースが毎回ラシュトン。
成績優秀なアジア系がハーバードに合格しにくい理由』​のトコではラシュトンの著書『人種 進化 行動』をソースとして挙げてましたね。

それ人種差別バリバリのトンデモ本として有名なやつやん。
この人、いつもロビン・ベイカーとかラシュトンとかトンデモ研究者のデータ持ってくるよね〜…。


そのラシュトンのダメっぷりについて。

ちょっと人種の知能差に関する研究史を紐解くと…
昔は「黒人の平均知能は知的発達障害レベル」とか平気で書いてあったりしたのですね。

偏見が科学を歪ませ、そこから生まれた誤った理論が差別に正当性を与える…という差別スパイラル。
まぁ現代でも

◉ネトウヨさんがネットデマを発信
   ↓
◉ネットデマがネトウヨメディアに載る
   ↓
◉ネトウヨさんが「メディアが報じた真実」と騒ぐ

といったデマスパイラルがある、みたいなモンでしょうか。



この様に歴史的には科学と政治はそないパッキリ分かれてませんでした。
科学も人の営みである以上、社会と無関係ではなく、社会から影響を受けるものです。

ちなみに竹内久美子は
「PC(ポリコレ:政治的正しさ)よりBC(生物学的正しさ)!」
とか言ってますが、自身が政治的目的のために科学をねじ曲げまくってますやんか?


それはともかく、近年ではさすがに人種間の知能差をめぐるご無体な言説はなりをひそめる様になりました。

…が、1994年に『ベル・カーブ』(The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life)という本が登場。
「黒人の知能は低い」と主張したことで「差別的だ」とバチクソ叱られます。
当時は逆に「差別あかん」が行き過ぎて、人種間の知能差については語ることがタブーになってたり。

しかし
「人種は公平であるべきである」
から
「人種間に知能差はある筈がない」
としてしまうのはマズい。
それは「どうであるべき」という価値命題から「どうである」という事実命題を導いてしまう、道徳的誤謬です。

ちなみにドーキンスは人種間の知能差について
「『ちょっぴり差はあるけど、権利は同等』ってすればいいのに、一部の学者は『差は無い』ことにしちゃってる」
みたいなコトを言ってます。

という訳で『ベル・カーブ』、近年になって
「あの時はちょっと批判し過ぎたかもしれん…」
ということで名誉を回復しつつあります。
まぁそもそも『ベル・カーブ』は「黒人の知能は低い」とは書いたものの、「それが遺伝のせいなのか環境のせいなのかはワカンネ」という立場で、言うほど差別的でも過激な主張でもなかったし。

そしてその『ベル・カーブ』と同じ1994年に刊行されたのがラシュトン『人種 進化 行動』の原書『Race, Evolution, and Behavior』でした。
こちらは「黒人は知能が低い。それはr戦略によって進化したから」…つまりは「遺伝的に知能が低い」と言っちゃってる訳で、当然の事ながらトンデモ扱いされ、現在に至るもその評価は覆っていません。
『ベル・カーブ』と対照的〜。


オマケにこの↓サイトによると…

【「人種」と知性をめぐる論争史】
https://navymule9.sakura.ne.jp/race_and_intelligence.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ラシュトンは1999年、一般読者を対象とした1995年の著書『人種、進化、行動』の特別要約版が、北米の大学の心理学者、社会学者、人類学者に大量に 郵送されたことで、別の論争の渦中に身を置くことになった。その結果、トランザクション・パブリッシャーズは、パイオニア・ファンドの出資によるこのパン フレットの出版を取りやめ、雑誌『ソサエティ』2000年1月号に謝罪文を掲載した。パンフレットの中でラシュトンは、アフリカの黒人が何世紀にもわたっ て、いかに裸で、不衛生で、貧しく、知性がないと外部の観察者から見られてきたかを語った。現代では、平均的な脳の大きさが小さいため、彼らの平均IQは 70で「これまで記録された中で最低である」と述べた。白人やアジア人へと進化するために北部の寒冷地に移住した人々は、より自制心が強く、性ホルモンの レベルが低く、知能が高く、より複雑な社会構造を持ち、より安定した家族を持つように遺伝的に適応したのである。彼は、白人とアジア人は「性的スリルの追 求よりも、子供に時間とエネルギーを投資する」傾向が強いと結論づけた。彼らは "カッズ "ではなく、"パパ "なのだ」。J.フィリップ・ラシュトンは、アメリカの極右グループと距離を置くことはなかった。彼はアメリカン・ルネッサンスのニュースレターに定期的 に寄稿し、隔年で開催される彼らの会議の多くで講演を行い、2006年にはイギリス国民党党首のニック・グリフィンと壇上を共にした[70][159] [160][161]。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


…だそうです。
なお、上記サイトは人種と知能の論争史を概説していますが、結局のところ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第一次世界大戦 の頃にIQテストが始まって以来、さまざまな集団の平均点の間に差があることが観察され、それが主に環境的・文化的要因によるものなのか、それともまだ発 見されていない遺伝的要因によるものなのか、あるいは環境的要因と遺伝的要因という二分法が議論の枠組みとして適切なのかどうかが議論されてきた。今日、 遺伝は人種間のIQテストの成績の差を説明しないというのが科学的コンセンサスである(→「知能指数(IQ)」)。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

…としています。

また、以下のサイト↓にある


【社会臨床雑誌 1994年12月25日 第2巻第3号】
https://sharin.jp/srz/SRZ2-3.pdf


p.11〜(PDFのp.13〜)
『反撃する知能遺伝主義者たち 真田秀昭』
という論文のp.17(PDFのp.19)にラシュトン批判が載ってます。
さらにp.19(PDFのp.21)にはパイオニア・ファンドという優生学に出資する組織から多くの人種差別主義者が援助を受けており、ラシュトンも例に漏れないことが述べられていたり。

ただし、この論文自体は知能の遺伝まで否定しており、コレはコレで行き過ぎ感。
まぁ1994年のものなので〜。


という訳で、「人種間の知能差」というテーマはめちゃデリケートなので、触れるなら触れるでこれまでの歴史の中でこの問題がどの様に語られ、どの様な悲劇を生み、どの様な反省を踏まえて現在の様になったのか、ちゃんと説明した上で語られるべきなんじゃないですかね?

竹内久美子の様な、
◉科学的にはトンデモさん
◉政治的には『反日の外国勢力ガー』とか陰謀論を振りかざす排外主義
◉自分に都合の悪いことはカットする常習犯
という、この問題を扱うのに最も不向きな人には軽々しく触れてほしくないものです。


あと例え『人種 進化 行動』が科学的に問題のない本であったとしても、『あの子はトランスジェンダーになった』改め『トランスジェンダーになりたい少女たち』同様、極右に利用されやすい本であることには注意が必要です。

実際、『人種 進化 行動』邦訳版の翻訳者は竹内久美子の後輩、蔵拓也


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この人、八木秀次に自分から連絡して
「あなたの唱えるY染色体論は科学的に正しいっすよ」
などと妙なお墨付きを与えちゃってます。
さらに八木秀次が「つくる会」から分派して作った「日本再生機構」の代表委員・設立発起人も務めるアレな方向の逸材。

という訳でラシュトンの『人種 進化 行動』は極右が書き、極右が翻訳し、極右がデータを利用するという地獄本
ネトゥヨノミコンか!?


で、竹内久美子は「黒人は遺伝的に知能が低い」とか言い出してまで何がしたかったのかと言うと…
どうも
「黒人はr戦略だから一人一人の作りが雑だけど、我々アジア人はK戦略だからハイクオリティー!」
とネトウヨさんムーブでホルホルしたかっただけっぽい…

ちなみに本書には↓こんな部分まであったりします。


(p.122)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本人が世界一子どもをかわいがるワケ

 日本人は世界一子供をかわいがる人々だと言われる。
 この話の出所は十九世紀に世界各地を旅し、一八七八年からは日本各地を回ったギリス人女性の旅行家、イザベラ・バードの『日本奥地紀行』の記述にある。
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え、ソースが19世紀の本で、しかも個人の感想!?


(p.124)
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 イザベラ・バードは日本を巡ったあとに中国や朝鮮を旅しており、その体験を踏まえても依然として日本人が世界一子供をかわいがると考えたかどうかは不明だ。ただ私の印象からすると、それでも日本人は世界一だと思う。日頃の観察からそうであるし、YouTubeなどを通して見られる子供(あるいはペット)の動画がよほど長時間観察し、カメラを回していないと撮れないような映像がだんとつに日本人に多いと思うからである。
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しかもイザベラ・バードがそう考えてたかすら不明。
ついでに根拠はYouTube観た自分の感想にシフト。

あとイザベラ・バードは確かに偉人だし、当時の個人としては多くの国を訪れましたが、母国イギリス以外に訪問したのはアメリカ・カナダ・日本・朝鮮・清・インド・ペルシャ・チベット・モロッコくらいです。
ここから「日本人は世界一子どもを可愛がる」を引き出すのは無理くりすぎるやろ。

この部分、さらに↓こう続きます。


(p.126)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 となれば、このようなことは睾丸の大きさに違いがある三大人種についても言えるはずで、最も睾丸サイズが小さい、我々モンゴロイドの男が最も子煩悩の傾向にあると言えるのである。
 日本人は母親も父親も子煩悩。そうした丁寧な子育ての結果、優しい心などのほかに知能や学力までもが発達するのではないだろうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


睾丸サイズまで持ち出して
「日本人は子煩悩で知能が高い!」
と磯自慢。

…となると先ほどの「白人は差別的」というのも「アジア人は差別なんかしないホルホル」の具でしかないっぽいですね。
しかし当の竹内久美子こそが差別的なネトウヨさんという。
ネトウヨさんってすぐに「俺は差別と黒人が嫌いだ」というアメリカンジョークを地でいく発言するよね。

しかもこの人、前に「左翼は睾丸が小さくて浮気とかできない」とか言ってたのに、一転して「睾丸が小さいモンゴロイドは子煩悩!」とか言い出すダブスタ。
まぁ以前から「左翼は浮気もできない」と言いつつ「左翼は浮気しやすい」と真逆の主張もしてましたが。
結局、どんな話もホルホルするか左翼をディスる、都合の良い道具でしかないんだよなぁ…。

まぁそもそもネトウヨさんは
「日本人は温厚で平和的!」
というのを誇りつつ、
「日本人は平和ボケ! 日本の常識は世界では通用しない」
とか言い出したりしがちなものなので〜。
その例に漏れず、竹内久美子も他著で平和主義を否定してましたね。



まぁこういう人物による無茶にも程がある主張だってことで、真剣に捉えちゃダメなやつ…というか、真剣に捉えるほどに馬脚があらわになっちゃうやつでしたー。




(23:58)

2024年05月16日


行橋市の小坪しんや市議ですが、資料によって所属が自民党だったり無所属だったりと一定しません。

まぁ党派性バリバリなのに無党派層取り込みのために無所属で選挙に出るのはままあること…
行橋市の公式サイトにある議員名簿では所属政党は自民党となっているので、当ブログでは自民党所属として扱ってきました。

それを言えば名前の表記からして「小坪慎也」だったり「小坪しんや」だったりと一定してないし。
でも投票の際に書きやすい様に選挙ではひらがなにする人もいるしなぁ…。

と、あまり深く考えずにいたのですが…
XでゆっきーたんSAOという人が「小坪市議が自民党所属というのはデマ」と主張しているのを発見。
しかも他にもいろいろデマ発言があるとし、「デマ集」を連投。

興味深いので以下に引用します。


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https://samurai20.jp/2018/12/chihou-2/




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…これガチやったら洒落にならないと思うんですけど?




(23:57)

2024年05月09日



今回は行橋市の小坪しんや市議、3度目の登場でーす。


【前回まで】


【第1回】

『ネトウヨさん「左翼デモには日当が出る」ゴールポストを動かし勝手に事実認定』

http://wsogmm.livedoor.blog/archives/22320660.html


【第2回】

『小坪しんや市議、労働組合をよく理解してないのに叩いてしまうという残念な仕上がり

http://wsogmm.livedoor.blog/archives/22716971.html



上記の2エントリで小坪しんや市議が労働組合についてろくろく理解もしてないのにスットコな批判をしている件について書きました。
今回は主に小坪しんや市議の無念極まるメンタリティーについて紹介していきたいと思います。


まず、第1回で取り上げた、小坪しんや市議公式ブログの以下の記事。

【行橋市 市議会議員 小坪しんや】『拡散【漫画でわかる】左翼デモの実態?日当疑惑と資金源の謎』
https://samurai20.jp/2015/04/manga/



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いかがでしょうか?

この全てが真実とは申しません。
しかしながら、「このような方もいる」ことは事実でございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

…と、一部の話を切り出して強調してますが…
その中身はと言えば、「左翼のデモには日当が出てる! 」→ 自分たちが払った組合費から行動費が出てるだけ、という。
左翼にとっては探られたところで痛くも痒くもない話。
そんなんで鬼の首獲ったみたいにイキられましても。



小坪しんや市議はこのエントリに以下へのリンクを貼ってます。


『【政治家の目線】サヨクが日当を払っていた場合、それは民主主義の破壊』
https://samurai20.jp/2015/04/okinawa-7/


要約すると、
「日当が出てたなら、それは俳優の演技と同じでフィクションであり、それを民意に見せかけるのは民主主義の破壊である」
というのがそのご宗旨。
さらにそのまたリンク先には
「資金を断つためには組合費の給料天引きを禁止すれば良い」
的なご高説が。

へ〜そうなんですか。
じゃあその論理だと
「企業献金を貰ってたなら、それは俳優の演技と同じでフィクションであり、それを民意に見せかけるのは民主主義の破壊である」
ってコトになるんじゃないですか?

で、あちこちから企業献金を貰ってるのはドコ民党で、小坪しんや市議はナニ民党所属でしたっけ…?

こんなのが『政治家の目線』だとすると、政治家ってえらくチョロい仕事なんですね。

あとこのエントリには、
「私の主張は左翼デモの実態?日当疑惑と資金源の謎』といった具合に『』が付いてるからセーフ」
的な言い訳が書いてあったり。

なるほどー!
東スポの見出しによくあるよねこういうの。

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じゃあ私も小坪しんや市議についてはなるべく断言を避け、ちょっとボカして書いておきさえすれば、後から文句言われたりする心配なしってコトですね。こりゃ便利だわ。


あとこのエントリにはこんな記述も。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※特記
が、女は稀に泣いていたりするので。
その横で淡々と上記を述べるとキレるため、注意が必要だ。
夢がない等との意見を述べやがるのだが、理系にはそのような夢はない。
(いまは分析結果と反復学習の結果、「黙る」という技を習得した。)

かといって夢がないわけでもない。
理系の夢は、大きな機械を動かすこと、もしくは凄まじく小さな物を作ること、世の中の理を解き明かすことであり、、、
わからぬ機構のシステムを解明していくこと、分析ほど面白いものはない。

私も夢を見る。
夢もある。
女とは違うだけだ。
・・・俺の車、いつか300km出らんかな、とか。
(クローズドね。)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



…世界に向けて『クローズドね。​』とおっぴろげておられる〜!?

あとなんか
「俺、論理的な理系だから!」
という自意識がぷんぷんと匂う、中二病丸出しのメンタリティーでむしろエモーショナルな文章な気が。

そして理系の夢は、』『世の中の理を解き明かすこと』だそうですが…
その『世の中の理を解き明か』した結果が
「左翼デモには日当が出る(出るとは言ってない)」
なんですか…?

ただ一点、女性の心理を全く理解しない点だけは理系男子っぽいよーな…
余談ながら理系男子についていつも思うのですが、真の理系男子ならば
「女性心理をブラックボックスとして扱い、入力に対してどの様な出力があるかのパターン分析からこのブラックボックスの機能を推測する」
ことくらい得意そうなもんですけどね…。



そして第2回で取り上げた↓コレ。


【行橋市 市議会議員 小坪しんや】
『拡散【漫画でわかる】左翼デモ、動員の実態?自治労による日当疑惑(証拠付き)』

https://samurai20.jp/2015/10/m-demo/


ココにはこうあります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これはデマなのか。「本漫画はデマである!!」という批判が大量に湧いてくるであろうことは、想像に難くない。よって、以下にソースを示す。

私なりの【配慮】として、モザイク処理を行っている。地域が特定できぬよう「優しさ」として大きく画像加工を行った。




下記画像の「一番下」の、赤字部分をよくご覧頂きたい。





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そこにある言葉は、

※ 上記行動に参加いただいた組合員に、交通費込2,000円(家族1,000円)をお支払いします

だ。




警告
デマデマと論拠もなくやかましかったら、モザイクをとる。「デマ」という私への声は「ソースを示せ」と言う意味で受け取らせて頂く。その場合は「当然、ソースを示したい。」と思っている。モザイクをとるしかない。どこかの市職労が面倒なことになるだろう。覚悟した上で「デマデマ」言うように。こちらは「基準」を設けており、その数値を超えた場合、やる。君たちには、私をデマという権利もある、それを否定しない。その上で、私には画像加工という配慮を撤回する自由がある。 




当然、自治体名が掲載されている。よその自治体に所属する議員の私に、webで指摘されれば、当該議会の議員からすれば凄まじい恥となるでしょう。

それなりのアクセスを頂いている私のblogで公開された場合、職労にとっては「それなりの打撃」が想定される。ネット上の打撃ではなく、リアルの打撃である。怒り狂った所属議会の議員、もしくは執行部からの「指導」が想定される、という意味だ。

かわいそうだな、と思ったので、「配慮」した。私が優しい人間でいられるかどうかは、web上の左派の皆様の行い次第である。撃ち返してくるタイプの政治家を相手にする際には、少し気を付けたほうがいい。(一回、言ってみたかった♪)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



…前述の様に、この「日当」とやらはどっか別の組織から支給される訳ではなく、自分たちの組合費を再分配してるだけ
コレは反論でも何でもなく、小坪しんや市議のブログにもそう書いてある訳で。
なので、別にモザイク外してもどっかの議員だの執行部だのから何か言われることもないでしょ。
逆に
「え、コレを問題視してる市議がいんの?
何で?
一体誰がそんな訳の分からんことを…
誰なん?
小坪しんや市議…?
あっ…(察し)」

ってなるだけだと思うです。

なのに↑この上から目線での痛々しいイキりっぷり
この人のブログ、こういうのがやたら多くて読んでるこっちが赤面しちゃう…!
おまけにブログのURLにわざわざ『samurai』とか入れちゃうあたりも残念なウヨちゃん仕様。

さらにこのエントリにはこうあります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
是非、拡散のほどよろしくお願いします。
スレ建て、まとめサイトへの転載など、一切を許容します。
著作権の使用権を、ここに保守陣営に限り全て開示いたします。
弾は準備した。
あとは、皆様次第。
撃ち方、はじめっ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

↑ファンネル要請の犬笛ピューピュー激しすぎ。
もはやヒトの可聴域…ばっちり聞こえちゃってるんですけど。
あと『撃ち方、はじめっ!』と謎に軍師きどりなのもいかにもネトウヨさんらしくてイイ味を醸してます。

そして『
著作権の使用権を、ここに保守陣営に限り全て開示いたします​』って…
それ『使用権を開示』で合ってんの?

「使用を許可」とかでなく?
「開示」だと保守陣営さんも「ほぉお…コレが使用権の内容かぁ…」と閲覧するだけで終わっちゃわないですか?

あともともと引用には許可なんぞ必要ないので、この様にリベラル陣営でも批判のために紹介できる訳ですが。


Wikipedia『引用』より

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

引用は権利者に無断で行われるもので、法(日本では著作権法第32条)で認められた合法な行為であり、権利者は引用を拒否することはできない[注 3]。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



そしてあからさま過ぎる犬笛と言えば↓こんなのも。


『【沖縄問題】これは何だと思いますか?これがもしも【アレ】なら、初めての物的証拠かも知れません。』
https://samurai20.jp/2015/04/okinawa-6/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今日は沖縄の問題です。

問題は問題でも、クイズの一環と思って頂けると幸いです。

<フェンスクリーンプロジェクト>
沖縄サヨクの汚損される、普天間基地のフェンス。
サヨクらは「表現の自由」と呼んでいるようですが、地元住民からすれば景観を害されている「ただめの迷惑行為」です。
そこで、「本当に沖縄に住んでいる人たち」がフェンスクリーンプロジェクト(以後、略称をFCP)を立ち上げ、フェンスの清掃活動を行っています。

さて、その代表である手登根さん。
私のブログでも何度も出てきておりますし、一番最初の記事は彼とFCPに絡んだ内容になっております。
手登根さん達が「ある物」を入手したようです。


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<ゴミを拾ったのですが。。。>
FCPは簡単に言えば清掃活動が主ですから、捨てられているゴミも拾って綺麗にします。
当然、紙類のゴミも片づけてくれているのでしょう。
その中に、不思議なゴミがあったようです。

「私もこれがいったい何なのか」わからないので、
皆さまも一緒に考えて頂けると幸いです。


これは何だと思いますか?
本日のフェンスクリーン作業中、活動家らが立っている場所の近くから発見された茶封筒の切れ端です。
さて、何が書かれているかですが、「大城様 3/22~28日まで」という文字の下に、赤い文字で「休み 22日 26日」と書かれており、ホチキスで封をされた跡がございました。
これを見る限り、勤怠を書いたものだと思いますし、ご丁寧にもホチキスでとめているとは中身は一体・・・
さて皆さん、これは一体何だと思いますか?

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<いったい何なんでしょう?>
昔、見たことがあるような、、、
バイト先とかで見かけて、月に一回しかもらえなくて
待ち遠してくて、もらうととても嬉しかったような「気がします。」


うーん、何だっけなぁ。
でも何か思い出せませんね。
なんだろう、これはいったい何なんでしょう。


思い出せませんので、理系らしく読み解いていきましょう。




<物証の読み解き>
物証? 文字をヒントに考える。
「大城様 3/22~28日まで」という文字
「休み 22日 26日」と赤い字。
ここまでで勤怠管理の可能性が濃厚でございます。


物証? 記載された文字以外を考える。
茶封筒のようでございます。
また、ホチキスで封をされた跡があります。
いわゆる封印に相当するものです。


前述の物証?と併せて検討するに、通常ですと、領収書・納品書の類、また給与を始めとする紙幣。
これらが中身の場合、ホッチキスを止めるように思います。


何が入っていたのでしょうね。
出勤日に依存した日当と考えるのが妥当かも知れません。


入手場所?
「フェンスクリーン作業中、活動家らが立っている場所の近くから発見された」そうです。
可能性としては、いくつか考えられます。
紙幣を抜き取った給与袋を、通行人や自動車で通りがかった方が捨ててしまった、という線もある。
しかし地元住民がゴミを捨てるでしょうか、そんなことはしないと思います。


他の可能性としては・・・
サヨクの反対活動に日当が出ており、現金だけ抜いて沖縄サヨクが捨てて行った、という可能性。

【日教組問題?】沖縄の怪?公務員の給与二重取り(違法)の証明、PTAからの搾取

【拡散】沖縄メディア発狂!指揮官級逮捕の真相

【許せないと思ったらシェア】沖縄サヨクは、子供を「人間の盾」にしてきたことが明らかに。


いえ、別に「サヨクが基地の反対活動」で「人件費を出してる!」なんて断定などしておりませんよ?
政治家ですもの、「断定はよくない」です。
別に確定はしておりませんからね、私は断定はしておりませんよ?

私個人としては「これはいったい何なのかなぁ」と。
普天間のフェンス付近で発見された「これ」はいったい何なのだろう、と。

一期も務め上げておらぬ新人議員ゆえ、
知識も少なく「これが何か」を判断するだけの経験がないのでございます。
ゆえに、人生経験豊富な読者の皆様に「何なのでしょうね?」と問うのみでございます。

だって、、、
政治家とは「民意を問う者」でございますから、
皆様に問うのみでございます。
皆様の民意を是非、お伺いしたい。

コメント欄にて「アレだと思うよ」と書いて頂けると幸いです。
民意が示されましたら(アンケートではありませんが)政治家は発言しやすいのです。
「当方の読者に問うたところ、○○件の回答があり、【アレ】であると圧倒的多数の声が多数を占めた」とか。

基地の反対活動には、やっぱり日当が出ていて

これはサヨクの給料袋!と思った方は、FBでのシェア・Twitterでの拡散をお願いします。

これもいわゆる民意でございますから。。。

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↑すっとぼけがキツくてゾゾ毛立つ〜!
そしてこんなん、私もどっかで見たことあるー。

<いったい何なんでしょう?>
昔、見たことがあるような、、、
本屋とかで見かけて、一時はすごく売れてて、読むと内容にとても呆れたような「気がします。」

うーん、何だっけなぁ。
でも何か思い出せませんね。
なんだろう、これはいったい何なんでしょう。


…と、小坪しぐさを真似してすっとぼけてみたものの、書いてて自分でキツいなコレ。

という訳で正解発表。
以下の画像はネトウヨさんの源流のひとつ、山野車輪の『マンガ嫌韓流』より引用。

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断定はよくない
とか
証拠もないのに決めつけるのは愚劣な行為だ
とか言うことで
「自分たちはそういう事はしない冷静で高潔な人間だ」
とアピールしつつ、結局はその憶測をおもくそ言っちゃうことで相手のイメージを落とせるという一石二鳥のお得なスタイル
この矛盾を何とも思ってない態度がネトウヨしぐさ


そしてはっきり聞こえちゃう犬笛でコメントを呼びかけ、自分の推測への賛同が多ければそれを『民意』として扱うと堂々宣言
いくつ来たら『民意』認定するつもりなんでしょうか?
賛同コメントだけ募集しちゃってるので、それ分母が不明な状態で分子だけ数えてる状態やで…
いくら来たところで比率が分からないのでは意味ないやん。

こんな人が「左翼の日当は民主主義の破壊!」とか言ってんのか…
民意を歪めてるの自分でしょ?


この様に、小坪しんや議員は問題のないコトで騒ぎ立てるムーブが得意技。



「日当」とか「在日特権」とかネトウヨさんにアピールする言葉を出すけど中身は全然ちがってたり。

例えば↓コレ。


【拡散希望】「在日特権・外国人特権」の公的証明?外国人のみ税金が安く生活が楽。(ソース不定とは言われません。)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ネットで散々、語られる「在日特権・外国人特権」ですが、公的に、法的に証明された例はほとんどないのが実態です。


相当な規模・金額で、この証明を完成させました。
ソース不定とは言われません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

と自慢。
これまで根拠薄弱だったことを自ら認めていく斬新なスタイル

で、その在日特権とやらの根拠は、というと…
誰でも「外国に扶養家族がいる」と申告すれば扶養控除を受けられる、というだけ。 
しかも実際には被扶養者が多いのはフィリピンとブラジルだった、という。
羊頭狗肉。

この
「自信満々で証拠を持ってきておいて、結局は的外れ」
という肩すかしっぷりが小坪しぐさ。

​ココで注目すべきは『在日特権・外国人特権』​という表現です。
この『在日特権』は「在日外国人全般に与えられた特権」と解釈することも不可能ではありませんが…
通常は「在日」って「在日韓国人・朝鮮人」のことですよね。
Wikipedia『在日特権』のページによれば…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
在日特権(ざいにちとっけん、朝鮮語: 재일특권)とは、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの一部の右派系市民グループや保守系言論人らが主に「特別永住権を持つ在日韓国・朝鮮人」、朝鮮総連への優遇設置や制度を批判する際に使用している言葉である[1][2]。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

…ということで、明らかに在日のコリアン系を指す言葉です。
小坪市議自身もわざわざ『在日特権・外国人特権と、他の外国人特権とは区別して併記してるし。

で、コレが仮に特権だとしても、ソレは明らかにいわゆる在日特権』ではないですよね?
在日韓国・朝鮮人に固有の特権ではない訳ですし。

じゃあ何でわざわざ在日特権という言葉を滑り込ませたの?
それはこの言葉がネトウヨさんに刺さるから、としか考えられないと思うんですけど。

…この人、わざとやってね…?



さらに疑惑はまだあります。
第2回で取り上げた小坪しんや市議のエントリにはこうあります。

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左翼デモの実態、日当をもらってのデモ参加。
大変、好評を博しております、「漫画でわかるシリーズ」でございます。
(人的負荷、時間コストもかかることから、多くは用いることができません。)

ある労働組合に所属していた方(嫌々参加させられていた)のヒアリングを元に、非常に解りやすい漫画になっております。

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『人的負荷、時間コストもかかることから、多くは用いることができません
​ということは、この漫画は小坪しんや議員が自ら描いてるっぽいですよね?

ところがこの漫画、『漫画屋平作の漫画DE時事放談』というサイトに載ってるのです。

【漫画屋平作の漫画DE時事放談】
『わたしをデモにつれてって2』
https://ameblo.jp/heisaku1701/entry-12080876925.html


こちらが2015年10月5日の記事。


https://ameblo.jp/heisaku1701/
一方、小坪議員がこの漫画を載せたのは10月16日のエントリ。後発ですね。

あ、『漫画屋平作の漫画DE時事放談』を運営してるのが実は小坪しんや議員なのかな?

しかし『漫画屋平作の漫画DE時事放談』のブログ主「Kouji」の生年月日はプロフィールによれば1963年5月5日。

一方、小坪議員は行橋市公式サイトによれば昭和53年(1978年)11月16日生まれ。
別人の様ですね。


この2人は協力関係にある様で、小坪しんや市議の公式ブログに『漫画屋平作の漫画DE時事放談』へのリンクが貼ってあったりします。
また、
Ⓒ漫画屋平作の漫画DE時事放談 監修:行橋市議会議員 小坪慎也
とクレジットされた漫画↓もあります。
より引用)

…が、一連の漫画に小坪しんや市議の名前が登場するのはコレひとつだけしか見つかりませんでした。
一体どういうコトなんでしょうか?

勿論、
「小坪しんや市議が他人の成果を掠め盗ろうとしてるのでは…?」
といった邪推は仮に頭をかすめたとしても、表現するべきではありません。
そんなことは決して許されないことです。
しかし…
これは…!

という訳で『民意』を測りたいと思います。
「この人、ヤっちゃってるのでは…?」
と思った方はコメント欄でお知らせ下さい。

地球のみんな!たのむ!
たのむからコメントを書いてくれ!
みんなの『民意』が必要なんだ!

(嘘だよ♡ホントは書かなくていいよ♡)



そんなこんなで、このままでは小坪しんや市議が「イキリウヨ太郎」とかの心ない仇名で呼ばれてしまうのではないかと、他人事ながら心配しちゃいます。
お前ら、呼ぶなよ!
絶対に呼ぶなよ!

別に犬笛は鳴らしておりませんからね、私は犬笛は鳴らしておりませんよ?




…という訳で今回は小坪しんや市議のメンタリティーについて、でした。

本来なら主張とは無関係な人格をあげつらうのはご法度なのですが…
政治家とは主張だけではなく、その人柄も込みで評価されるもの。
あとこの人の場合、面白すぎる人格が主張に影響を与えちゃってるフシもあるので〜。

しかし私は人格攻撃をしたい訳ではありません。
トンデモウォッチャーはウォッチ対象を批判するだけでなく、しばしば対象に愛があったりするもの。
例えば、地雷除去のプロは地雷の仕組みに詳しくなるほどに、その悪辣なまでの機構の巧みさ・美しさを偏愛する、って言うじゃないですか。
ソレみたいなもん。

この人とか竹田恒泰あたりの「自信満々に間違ったことを言う」痛々しさ、プライドの高さと知性の反比例…
過去の自分を見ている様な、思わず「やめろ、頼むからやめてくれ〜!」と叫び出したくなる気恥ずかしさでゾクゾクしちゃう!
それでいて郷愁の入り混じった様な、独特の感覚が癖になる〜。

それは胸の痛みを伴う、恋の甘美さにも似ています。
あまりの論理の飛躍に心がざわつき、心拍数が上がる…それを体がときめきと勘違い。そんな吊り橋効果。
「この人、今度は一体どんなトンチキなこと言い出して私の精神生活を彩ってくれるんやろ…!」
という期待感に胸が高鳴っちゃう。

「話が面白い」というのは、着地点が想定の斜め上である時に感じるもの。
ある東大生は、凡人の話はどれも結論が想定内ばかりなので、もはや不思議ちゃんしか愛せないそうです。

それと同じで、想像以上のアレっぷりを披露してくれる愉快なトンデモさんを私は愛して止みません。
ドン引きしつつもウケちゃうコトってあるやないですか、私ああいうアンビバレンツな感覚けっこう好きなんですよね。
そういう意味で小坪しんや市議は体を張って笑いを提供してくれる貴重な逸材。
今後も私を共感性羞恥で身悶えさせてくれることと期待しています。







(23:56)

2024年05月02日



KADOKAWAからの発売が中止になった『あの子はトランスジェンダーになった』、結局は産経新聞社から『トランスジェンダーになりたがる少女たち』とタイトルを変えて発売されましたが…

KADOKAWAがウヨちゃん文化人たちに「味方してほしい」旨のメッセージを送りつけ、竹内久美子にもゲラを渡していたことは以前にも書きました。

竹内久美子はゲラの件を自分からX上にポストしておきながら、
「あ、これ書いたらあかんやつや!」
と思ったのか、後に削除しています。
迂闊ですね。

…が、それ以前からウヨちゃん文化人によく分からない企業案件が舞い込んでいたらしい証拠が↓ココで語られていたり。




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という訳で、

『なぜモテ』その⑦

竹内久美子の新刊(とも言えませんが…)
『なぜモテるのか、さっぱりわからない男がやたらモテるわけ 動物行動学で語る男と女”』
に迫るシリーズ7回目。


本書p.201にはこうあります。

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 とある仕事で、昭和十六年(一九四一)、つまり、太平洋戦争の直前に発行された『国民礼法』を読むことになった。
『国民礼法』とは、戦前の小学校の「修身」の時間に用いられる教科書である。
「修身」は戦後GHQが廃止したので、『国民礼法』もその後、日の目を見なくなってしまったのだ。
 小学校三年生から六年生までを各学年にふさわしい内容が盛り込まれているが、六年ともなると美に入り彩を穿つ形となり、こんな高度な内容をわずか十一〜十二歳の子供が習得するのか、と驚かされる。

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…その『とある仕事』というのは↓コレの様ですね。


【復刻版 国民礼法】
ハート出版
解説:竹内久美子

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上の引用や帯を見ると、竹内久美子はもともと国民礼法に精通していた訳ではなく、むしろ初めて接して驚いたらしきことが分かります。
そんなんで解説書いてギャラが発生するとか美味しい商売ですな。


しかも続編でも解説 & 帯を書いてて二度美味しい。


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それどころかシリーズ化されてたり。


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解説&帯が橋本琴絵〜!


『あまりにアレな橋本琴絵』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/9991922.html


『橋本琴枝「関東大震災での朝鮮人虐殺は政府調査で否定済み、ソースもあるよ」←ガセでした定期』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/23527796.html





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さらに「ねずさん」こと小名木善行も。
帯には矢作直樹。

ねずさんは「君が代は愛の歌で、キミとはイザナギのキとイザナミのミ」というデタラメの震源地。

〈「君が代の『キミ』はイザナギの『キ』とイザナミの『ミ』で男女の永遠の愛」←捏造でした〉

http://wsogmm.livedoor.blog/archives/23394672.html



矢作直樹は医師なのに『人は死なないーある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索』という、オカルト丸出しなトンデモ本を出して小当たりした人ですね。
「次世代の党」が改称した「日本のこころ」から参院選に出馬 & 落選したあと、近年では参政党との関係を深めています。


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矢作直樹が帯で連投。
さらに解説は葛城奈海。

葛城奈海は
•「やおよろずの森」代表
•「防人と歩む会」会長
•「予備役ブルーリボンの会」幹事長
•チャンネル桜キャスター
•東京都知事選で田母神俊雄の選対本部広報。
田母神ガールズの1人
•我那覇真子らと「皇統(父系男系)を守る国民連合の会」を立ち上げ
•アパから賞を贈られる

… と、経歴がウヨウヨしい人物。
やはり参政党と関係があります。

「やおよろずの森」は海岸の清掃とか環境保全をやってて、ウヨちゃんらしからぬ活動だなぁ…
と思いきや、「尖閣の海岸も掃除してぇ」とか言い出したり、ネトウヨさんでアルピニストの野口健らが立ち上げた「センカクモグラを守る会」に協力してたり。
ちなみにセンカクモグラの採集例は模式標本の1例のみだそうです。

「予備役ブルーリボンの会」は「拉致被害の救出は軍の任務やろ!」という予備自衛官系の集まり。
政府の意向を飛び越して、予備とはいえ自衛官が救出に動こうとしてええんか?
さらに予備とはいえ自衛官が「軍」とか言っちゃって大丈夫なのかも心配ですが、まぁ一応は民間団体という扱いなので〜。
顧問は田母神俊雄。


…誰一人として本の内容に精通してなさげ〜!
そんなこんなでハート出版は、ネトウヨ文化人に順ぐりにお金をバラまき、持ち回りでチューチューさせてくれる愛国企業みたいですね。

どんな本を出してるとこかというと、公式サイトによれば…

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…うわぁドン引き。
ネトウヨ本とスピリチュアル本という、根拠あまあま2大ジャンルばかりですやん。
青林堂と同じやり口。

公式サイトの1番上に取り扱いジャンルが列挙されてるのですが、
大東亜戦争関連、スピリチュアル、犬猫、児童書、ヘミシンク、ミニ健康書ふるさと文庫
だそうです。
ヘミシンクというのもスピの一種。



で、『国民礼法』の出版がニュースになってたのですが…


【excite.ニュース】
『GHQが封印した礼法教科書が令和の御代によみがえる。今の日本人が、長幼の別なく学べる最良の礼儀作法入門書、『国民礼法』復刊。解説は動物行動学研究家の竹内久美子氏。』

https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2022-09-06-49367-74/


記事にはこうあります。

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なお、巻末の解説は動物行動学研究家の竹内久美子氏が執筆、「『国民礼法』を失った日本人」と題し、意図された皇統断絶の危機について説明している。
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『意図された皇統断絶の危機』…!
解説にさりげない顔で陰謀論ぶっ込むのやめてください。

あとココに載ってる竹内久美子の『国民礼法』に対するコメントがふるってます。

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ここで最も大切だと思われるのは、皇室や国旗に対する敬愛の念を、まだ何ものにも冒されていない幼い脳に徹底的に教え込まれると言うことだ(悪い意味で言っているのではない)。
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…国家による洗脳だったと認めていく斬新なスタイル。
これもう半分『国民礼法』批判やろ…

ちなみに竹内久美子は初期作『そんなバカな! 遺伝子と神について』でドーキンスの『利己的な遺伝子』を一般に紹介し、名をあげたのですが…

そのドーキンスは
「子供は親の言うことは盲信する。
普通は親が教えることは正しいので、そうする方が効率的だからね。
だから親が信じる宗教は無批判に子供の脳に入り込む。
それ利用する宗教って最悪やん」

みたいなコト言ってたり。


前回のエントリで書きましたが、竹内久美子は教育勅語を『当たり前すぎる内容』だと擁護。
その例として
『父母を大切に』『兄弟仲良く』『夫婦仲良く……』
を挙げつつ、「皇国に尽くせ」の部分には口をつぐんでいましたが、ココで
『皇室や国旗に対する敬愛の念を、まだ何ものにも冒されていない幼い脳に徹底的に教え込』むことが『最も大切だと思われる』
と、ゲロってしまってますね。
迂闊ー!

こういった誰に聞いても問題のなさそうな主張を並べておいて、そこにさりげなく怪しげな主張を混ぜ込むやり方は『うがい、手洗い、にんにく卵黄』というキャッチフレーズと同じ手法。【※註】

ちなみにアメリカにもこの「ええこと書いてありますやんか」と主張して時代錯誤なモンを再導入しようとする動きがあります。
保守派議員が「公立学校に十戒を掲げよう!」と言い出したりとか。
しかも本人に「じゃあ十戒唱えてみて?」と言ったらロクに言えなかったというオマケ付き。


十戒の内容はこんな。

1. わたしのほかに神があってはならない。
2. あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
3. 主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
4. あなたの父母を敬え。
5. 殺してはならない。
6. 姦淫してはならない。
7. 盗んではならない。
8. 隣人に関して偽証してはならない。
9. 隣人の妻を欲してはならない。
10. 隣人の財産を欲してはならない。

…やはりモラルについて書いてる振りしつつ、余計なモン紛れ込んどる。
のっけから3つもモラルとは無関係な宗教的戒律じゃないすかコレ。


そしてこの手の動きに対抗する方法が実にアメリカらしい…!

州議会の前に十戒の石碑が建てられそうになると、悪魔教会を名乗る団体が
「え、政府の土地でそんな宗教的なコトしてええんかいな!?
ほな俺らも悪魔像祀るわ!」

と言い出し、山羊頭の悪魔バフォメット像を崇めちゃうぞー、と騒いでみたり。


【miyearnZZ Labo】
『町山智浩 悪魔教寺院を語る』

https://miyearnzzlabo.com/archives/56719


カラパイア】
『悪魔像「バフォメット」の完成で悪魔崇拝者が デトロイトに集結、史上最大の悪魔崇拝祭典が開かれる。』

https://karapaia.com/archives/52198358.html



『アーカンソー州の州議会議事堂前で悪魔教寺院が集会。悪魔像「バフォメット」が持ち運ばれる』
https://karapaia.com/archives/52263898.html



『悪魔教寺院がバフォメットの赤ちゃん像を州議会議事堂に展示し物議を醸す』
https://karapaia.com/archives/52308790.html



コレ、手法としては、キリスト教が
「神が、とは言わないよ?
言わないけど…
誰か『知性あるデザイナー』が生物をデザインしたんや。
コレは宗教じゃなくて科学的な仮説や。
そして進化論もただの仮説…そこでや?
公立学校の科学教育では、このID(知性あるデザイナー)仮説と進化論、半々で教えようぜ!」

と言い出した時に、
「じゃあ僕は『空飛ぶスパゲッティ・モンスター』が世界を創造した、という科学的仮説を考えついたので、このスパモン仮説とID理論と進化論を1/3ずつ教えようぜ!」
と提案したのと同じやり口。

パロディー宗教を立ち上げ、相手と同じ論法でバカバカしいものを持ち出してみせるとかクレバーですね。

まぁもともと聖書って「海が割れた」「処女が懐胎した」「水面を歩いた」とか、スパモン以上に無茶苦茶なんだよなぁ…。









空飛ぶスパゲッティ・モンスターについて詳しくは↓こちらを参照。

『空飛ぶスパゲッティ・モンスター、クトゥルー神話の怪物としか思えない』



【※註: 『うがい、手洗い、にんにく卵黄』】

うがいはインフルエンザ予防に効果的というエビデンスが得られず、厚労省や首相官邸の公式サイトからも推奨の記述が削られた模様。



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