2024年01月

2024年01月30日



苫米地英人という人物をご存知でしょうか?
脱洗脳がテーマの本をよく出している人なのですが、近年は陰謀論っぷりが凄い。
自分でも
「コレ普通なら陰謀論だけど、自分のは根拠を書いてあるからセーフだよね」
的なコト書いてるし。

ちなみに「苫米地英人 陰謀論」でぐぐると2番目・3番目にヒットするのが↓こんな(1番目はAmazon)。


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そんな苫米地英人の著作を見てみると…


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…最後のコレ↑は情報商材ですか?

という訳であからさまにアレな苫米地さんですが、この人、経歴はご立派なんだよな〜…
そういう意味では竹内久美子や黒川伊保子と同じ方向性のトンデモさん。

そして「脱洗脳」とかビビッドな言葉を振りかざしちゃってる様に見えますが、この人は実際にオウム信者の脱洗脳に成功して有名になってるんですよね。
その後、オウムの広告塔になっていた美人信者4姉妹、通称「オウムシスターズ」の長女と結婚して世間を驚かせました。

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【情報商材屋さん】
『苫米地英人の嫁がオウムシスターズって本当!?既に離婚してる?真相を徹底調査!』

https://infojoho.org/blog/苫米地英人/tomachibe-wife/


この件については↑ココにこんな記述が。

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苫米地英人さんは警察からの要請で地下鉄サリン事件があった1995年にオウム真理教信者の脱洗脳を行なっています。

しかし、脱洗脳のカウンセリング後に結婚したというわけではないそうです。

苫米地英人さんがオウム真理教と連絡を取る際の仲介・手伝い役をしたのが、清水教代さんだったそうです。

その後どのように結婚に至ったか詳細は分かりませんが苫米地英人さんが結婚した理由としては、当時の彼女の状況を考えたと時に、結婚が必要だと考え、結婚をした方が彼女のこれからの人生がうまくいくと考えたため彼女のために結婚したそうです。

これが本当だとしたらすごくいい話ですよね!

しかし、カウンセリング対象となっている人との結婚ということで、「仕事の一線を超えた」や「脱洗脳から自分が洗脳し直した」など批判的な声もあるようです。

実際に苫米地英人さんは麻原彰晃四女の松本聡迦さんとの対談で次のように述べています。

確かに、女性の元信者との仲を週刊誌に書かれたことは何回かあったけど、ウソばかり。脱洗脳したクライアントに手を出したとか。それは100%ないよ。オウムに関連するニュースだったら、とにかく数字が稼げる時代だったから、悪徳カウンセラーというストーリーをつくりたかったんだろうね。

引用元:excite.ニュース

対談では、脱洗脳したクラインアントには手を出さないと言っていますが、実際オウム真理教関係者と結婚したのでそのような点が批判的に見られているのかもしれません。

しかし、批判覚悟で結婚したのならそれなりの覚悟があったとも言えますよね!!

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『脱洗脳したクライアントに手を出したとか。それは100%ないよ。』
と言われましても、どう違うのかよく分からない…
もし仮に
そもそも僕、彼女の脱洗脳には関わってないよ」
とかいう事実があるなら、そう言いそうなものなのに何故か言わないという。
なのでコレは
「確かに脱洗脳したし結婚もしたけど、別に手を出したとか洗脳したとかじゃなくて、普通に恋愛を経て結ばれただけ」
という意味に聞こえちゃいますよね。

脱洗脳の手法は洗脳とさほど変わらず、再洗脳するだけだし。
まぁ何が洗脳で何が洗脳でないかは簡単には決められないことですが…【※註】

しかしそもそも精神医学の基本として「二重関係の禁止」というのがある筈では…?
例えば「医師と患者」として関係を持つなら、「恋人や結婚相手」としての関係を持つことは倫理的タブーです。
仮に直接のクライアントじゃなくても、オウム信者に脱洗脳を仕掛ける立場の人が、オウム信者として広告塔まで務めてた人と結婚するのはそれだけで充分マズい気がしますが…

あとついでに言えば、この人の華麗な経歴はその大半が計算機科学の分野のもので、心理学を修めた形跡がほぼ見当たらないのも気になります。


苫米地英人のアレな部分はそれだけではありません。


【SURPER TIME】
『苫米地英人の嫁はオウム信者、年収数億円でIQ200の天才博士、ギターも弾ける、英語脳の持ち主』

https://millionvlog.com/2022/02/27/tomabetihideto/



↑コレはいわゆる「いかがでしたかブログ」の様でありながら妙に詳しく、「ファンの人が作ったのかな?」と思いきや、そこそこディスってるという微妙な立ち位置の記事。

それによると…

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苫米地英人のiqは測定できない200オーバー、なんとカーネギー大学で博士号を取得した

苫米地英人博士のIQはなんと200を超えていると言われるんですね。しかも正確には、200というわけではなくて、200以上は計測することができないために、上限の200ということになっているんですね。ホントはもっとIQが高い可能性があるのですね。これはすごいですね、もしも200以上を計測することができるのであれば、苫米地英人氏はいったいどのくらいのIQを叩きだすのでしょうかね。実際のところは計測不能であるといったほうがいいのではないでしょうか。計測不能ということを詳しく説明すると、IQテストにおいて苫米地さんは、全問正解してしまうのでそれ以上ははかれないということなんです。IQテストを全問正解してしまうのってありえないですね。無限のIQを持っているという言い方もされるそうなんですって、あまりにもすごすぎて言葉がでないですね。

また苫米地博士は博士号をカーネギー大学で取得しており、計算言語学という分野で取得ということなんですけど、これを取得したのは、日本人ではつということなんですね。いろんな意味で常識を破るくらいの天才であるということなんですけどすごすぎて言葉がでないというしかないですね。


才能もあるけど凄まじい勉強量もこなしていた

なんと苫米地さんは、元々天才で200以上のIQであるということはわかりましたが、天才であるということだけではなく、相当な努力家なんですね。苫米地さんは、2つの大学院にいた時は、8年間だったそうですが、読んでいる論文の数や本の数は、日本の学者が一生分かけて読む量よりも何倍も多い量を読破していたということなんですね。元々の頭のよさもすごいですが、それ以上に量をこなすことも厭わなかったということなんですね、これはすごいです。

これは、アメリカの博士課程の学生たちの勉強量が多いということもあるのですね、MBAで2年間の論文の読む量を、なんと1学期で読まされるのですね。そんな厳しい環境に身をおいているので凄い勉強ができるのですね。


天才である苫米地博士は、そんな自分の才能以上に凄い量の勉強をしているというのはすごいのではないでしょうか。

天才が、努力をするのですから、一般人が並の努力で追いつけるわけがないですね.

小学校のときから、勉強ができた苫米地さんは、飛び級があたりまえだったそうなんですね。そんな苫米地さんも大学や大学院では、普通の人間では考えられい量の勉強をこなしていたということで実際にはわかりませんが努力の人であったのではないかと思われますね。

■苫米地博士は天才だけど努力家■
IQ200を超える天才ではあるが、アメリカ留学時代の大学院時代の勉強量は、普通の学者の一生分の何倍もの勉強をしていた


苫米地英人は数億円の年収で著書は250冊を超える、年収一億以下は貧乏とまで言っている

苫米地英人さんは1990年の後半にオウム真理教の信者の洗脳が問題になります。数々の凶悪な事件を起こしたオウム真理教が大きな社会問題になってしまうのですね。

そんな、オウム信者の洗脳を脱することに成功してきたと、テレビに報道されたのが苫米地さんだったのです。このオウム信者の脱洗脳で、一躍有名になるのですね。

そして2002年には、そのオウム信者の脱洗脳を書いた、洗脳原論という本を苫米地さんは出版するのです。この本が苫米地さんの初めての著書になるそうなんですが、難解な内容で専門家が読んでもわからないくらいのレベルなんだそうです。

現在は、苫米地氏といえば、毎月はハイペースで出版していますが、年間にすると毎年2桁の本を出版するなんてすごいですね。

天才にとって本を書くことはそんなにくにならないのかもしれませんが。

まあ、現実的な話として、違う人間が、代筆して出版しているのかもしれませんが、もの元ネタを考えたりしているわけであって、時間のない忙しい中これだけ本をだせるのはすごいことであると思われます。


苫米地英人の嫁は元オウム信者のオウムシスターズ

苫米地英人さんは元オウム信者なんですね、1996年に元オウムシスターズである清水教代さんと結婚しているのです。オウムシスターズというそんなものが存在したとか思った人も多いかもしれませんが、オウム真理教に家族ぐるみで入信した清水さん一家の4姉妹のことを当時そういう呼び名で言われたそうです。

当時のマスコミが面白がってつけた名前だと思いますが、あまり世間的によろしくないのではとか思ってしまいますが。

清水教代さんは、ソーマというホーリーネームを与えられておりました。

ホーリーネームとは、教団内で教祖から与えられる名前であって、信者には全員与えられるということなんです。

結婚するのは自由であるので、脱洗脳をしていたオウム信者と結婚するのも悪くはないことだと思います。苫米地さんがオウムの信者と結婚していたという事実を知らなかった人も多いのではないでしょうか。

■苫米地英人の嫁は元オウム信者■
1996年に苫米地氏は、元オウムシスターズといわれる、清水教代さんと結婚していた。


苫米地さんの演奏するギターの音を聞くだけでIQがあがるという情報商材を売っている

苫米地英人氏は、現在は認知科学や、脳科学者として心理学や人口知能などの研究をしているということになります。大学などには所属していないために、研究者としての位置づけになるんですね。

オウムの脱洗脳で有名にはなりましたが、自己啓発セミナーやスピリチュアルや英語勉強法など、歴史や政治や経済までいろんな分野に渡るのです。

洗脳を元にしていろんなものに手をだしているようなイメージなんです。精神世界系というか、目に見えないものを売りにしてるのでとても怪しいのですね。

しかも、2007年頃からは、高額なセミナーをやりだすのです。

CDやDVDのセットの教材なんかも売り出します。その値段は数十万の値段がするものばかりで、いわゆる情報商材のようなものを売り出すのですね。

CDなんかは、なんと聞くだけで恋人ができるとか、聞くだけでIQがあがるとか信じられないようなものばかりです。

ここまでくると胡散臭いというか、詐欺商材なんじゃないかとか言われてもショウガないかなとか思いますね。

実際セミナーは50万円などはざらで中には300万円のセミナーなんていうのもあります。

苫米地氏のギターを聞いてるだけでIQが上がって成功するなんていうセミナーもあるんですね、また英語脳と称して、聞くだけでTOEICの点があがるセミナーなんてのもあります。

まさに情報商材の楽に、一瞬でできるようになるというのを使っていますね。心理学や洗脳が得意ですから、お客を洗脳させて儲けることはできるとは思いますが、詐欺などに悪用しないことを切に願うばかりですね。


ものすごい天才なんですが、その能力を大金を稼ぐことばかりに使っているイメージがあります。本当に効果があって役にたつものであればいいのですが、詐欺などで立件されることはないとは思いますが、これからの苫米地英人氏の活躍をお祈り申し上げます。
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うわぁIQ200超えだなんてすごーい!
ちなみにIQ測定には様々な方法がありますが、どの方法を使っても測定可能なのはせいぜい160までの様です。
とはいえ、もっと上の人の話も聞くことがありますよね。
ギネス記録としてはあの「モンティ・ホール問題」をいきなり正しく解いてみせたマリリン・ボス・サバントの228というのがあったのですが、信頼性に問題があるということで現在はカテゴリーごと削除された模様。

そしてギターを聴くだけでIQが上がるんだ〜!
IQって基本的に変わらないものだと思ってました。

そんな天才なのに何故か大学の研究職ではない、在野の人なんですね…
この辺も竹内久美子や黒川伊保子と丸カブり

そして膨大な著作の大半が一般向けの自己啓発本や情報商材ばかりなのは何故なんでしょう。


あと苫米地英人はチベット仏教の「傳法大阿闍梨」やネパールの寺院の「僧院長」を名乗ってたりしましたが、コレが何とも胡散臭い。


【やや日刊カルト新聞】
エロかアートか? “傳法大阿闍梨”のSM動画

http://dailycult.blogspot.com/2010/11/sm.html


『ドクター・中松の「金剛大阿闍梨」はニセモノと判明』
http://dailycult.blogspot.com/2010/08/blog-post.html



そして↑上の記事にある通り、苫米地英人には緊縛趣味があるそうですが…
いや別に良いんですよ、正常な判断能力を持った人同士が合意の上で行うことは自由だと思います。
私だって108ほどの特殊性癖を持ってますし、薄い本でしか見たことないプレイに興じたこともあります。アヘ顔ガニ股ダブルピース。

しかしですね、洗脳や脱洗脳の専門家とされているのに、「二重関係の禁止」という倫理規範を破ったと思しき人物が、女性を緊縛してイベントで公開してるというのは「ああそうですか、まぁご自由に」では済まされないんじゃないっすかね…
手段と動機が揃いすぎてて怖くないですか…?



あと村木風海という人がいてですね。
この人は
・東大に推薦入学&退学
・まだ若いのに「ボタンを押すだけでCO2を吸収する」という謎ガジェット「ひやっしー」を開発
・内閣府や文科省が用意したポストに就く
・自前の団体を立ち上げて代表に就任
…と経歴は華々しいのですが…

この「ひやっしー」がめちゃめちゃ怪しいー!

この人、政府筋にも認められてるっぽいけど…
逼迫した問題を解決する「画期的発明」を引っ提げて政府を手玉に取るとか、海軍を騙した「水ガソリン詐欺事件」なの?


【Wikipedia】
『村木風海』

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/村木風海



【世界は化学であふれている】
『ひやっしーは地球を冷やすことができるのか 世界はもっと進んでいる』

https://takagichi.com/2022/10/05/ひやっしーは地球を冷やすことができるのか/


Wikipedia『村木風海』の「人物」の項には↓こうあります。

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・高校生時代から現在まで苫米地式のパーソナルコーチングを受けているほか、苫米地英人や、同氏が代表取締役を務めるIT企業・コグニティブリサーチラボからの支援を受けている[3]。

・高校2年の頃に採択された総務省の異能vationプログラムでは、スーパーバイザーである高須克弥に見出された[49][8][50][注 3]。

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『苫米地式のパーソナルコーチング』
『高須克弥に見出された』

というパワーワード。
どうも苫米地英人のお弟子さん的な人みたいですね。

・何故かポンポンと凄いポストに就く
・自前の団体を立ち上げる
・科学というよりは自己啓発や人生哲学めいた空疎な言葉を羅列する
・できる感は出してるけど、結局は何が功績なのかよく分からない

…と師匠のやり口を完コピしてて、出来の良いお弟子さんですよね。



ところで私の同僚に、なぜかちょいちょいトンデモ本に引っかかる人がいます。
この人は私がそういうのに批判的なのを知ってるので、時どき
「コレは大丈夫なやつ?」
と安全性を確認してくるという。
何だこの関係。

数年前はNLP(神経言語プログラミング)の本にカブれて、コレを業務に導入しようとしてました。
「NLPって何じゃい!?」
と思って調べてみたら、『懐疑論者の事典』にも載ってるちょいヤバ物件やないか!

そんな彼が先日、
「最近、苫米地英人の本にハマってて…」
と言ってきたので全力で止めました。

そして数日後…
「あ、この前、大丈夫だって言って貰えたんで、安心してトマベチ本読んでます」
「えええええ!? あれだけダメだって説明したじゃないすか!?」
「えっ? 苫米地先生の本はとても良いって薦めてくれましたよね?」


言ってねえぇぇえええ!



どういうコト…?
この人、なんか記憶がすり替えられてる…?
トマベチ本を読んだ彼はすでに洗脳されてて、もはや私の言葉など届かない場所にいるのでは…という恐怖が背筋をじわり、と這い上がってきました。

苫米地英人の洗脳力は本当に凄いのかもしれません。









【※註:何が洗脳で何が洗脳でないか】

コミュニケーションとは「情報伝達」だと思われがち。

しかし動物はコミュニケーションによって情報伝達を行うだけではなく、時には嘘の情報を流します。

例えば「天敵が来たぞ!」という叫び声を出して、仲間が逃げた隙に餌を独り占めする、などがそうですね。


クレブス&ドーキンスは

「コミュニケーションの本質は情報伝達でも詐欺でもなく、操作」

だと喝破しました。


動物は正しい情報を伝達することが自分の利益になるなら情報伝達をするし、詐欺を働くことが有利に働くなら偽情報を流すのです。

いずれにせよ、相手を自分の都合に合わせて操っているのですね。


コミュニケーションが相手を「操る」ことに他ならないのだとすれば、コミュニケーションとはそれ自体、常にどこか洗脳と親和性があるものなのかも。






(23:59)

2024年01月23日



デスマフィン事件が起きた頃、X内を「例のマフィン」で検索してたら↓こんなの発見。


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『クラス1食品の分類のほとんどは韓国食品』
なんかココ怪しいですね。

韓国製食品をやたら貶めるのはネトウヨしぐさの一つだし。
例えば…


【山本弘の新SF秘密基地BLOG】
『デマがいっぱい(その9)』
https://hirorin0015.hatenablog.com/entry/2013/04/20/132230


↑ココにはこうあります。
(※リンク先は改行がおかしくなってるっぽいのでこちらで復元。文中のリンク先は現在はいずれもリンク切れ)

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 嫌韓デマ。これも多いぞ。
  他のデマと違うのは、ジョークや誤解ではなく、悪意による捏造が多いことだ。
 【日本国内の事件(とされるもの)】 
「広島のノロウイルスは韓国産キムチが原因」
 http://d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20130108/1357582324 
http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50391136.html
 元記事の「漬物」を「漬物キムチ」と書き換えた捏造記事だった。
  しかし、嘘だと指摘されてもなお「デマだって言い切れるのかよ!」とか「デマじゃねーじゃん!」などと逆切れしている奴らがいる。騙されたことに気づいたらちゃんと反省しないと、いつまでも騙され続けるよ。
  ちなみにこの事件では、弁当の製造に関わった従業員28人のうち7人の便からノロウイルスが検出されており、従業員経由でノロウイルスが入ったものと見られている。「漬物」は関係なかったし、もちろん「キムチ」も関係なかった。

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…では本当に
『クラス1食品の分類のほとんどは韓国食品』
なのか、検証してみましょう。


【厚生労働省】
『自主回収報告制度(リコール)に関する情報』

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kigu/index_00011.html

↑ココの「回収情報」から検索してみましょう。
自主回収になった食品のうち、デスマフィンと同じく「健康への危険性」が「CLASS Ⅰ」のものだけを抽出することもできます。

…が、簡潔なリストとかではなく、1件づつしか表示できない極悪仕様…
仕方がないので閲覧した時点(1月15日)の直近に公開された30件をいちいち開いてはメモるという地獄の作業を繰り返しました。
マジ面倒。

その結果が↓コレ。
左が品名、右のカッコ内が企業名です。
品名は例えば「森のクマさんが作ってくれたふわふわオムライス」とかではなく「オムライス」といった風に簡略化してあります。
企業名も「株式会社」とかは省略。
とりあえずの目的にはコレで充分っしょ。
もうホント面倒かった。


◉テールスープ・ユッケジャンスープ (ミートファイターチャンピオン)

◉味噌ダレ (ミートファイターチャンピオン)

◉牛ホルモン塩 (ミートファイターチャンピオン)

◉豚汁 (阪急デリカアイ)

◉握り寿司 (オーリン)

◉まぐろたたき中巻 (カスミ)

◉天ぷら (いなげや)

◉かりんとう (米シスト庄内)

◉肉焼売弁当 (ライフ)

◉惣菜パン (コモンイイダ)

◉揚げ出し豆腐 (イズミ)

◉おにぎり (K.Uコーポレーション)

◉アイスクリーム (高知農協)

◉とんかつ (平和堂)

◉おにぎり (いなげや)

◉寿司 (いなげや)

◉コロッケ (平和堂)

◉スパゲッティー (大徳食品)

◉おにぎり (ミニストップ)

◉唐揚げ (オーケー)

◉菓子パン (敷島製パン)

◉マフィン (日本キリスト教奉仕団)

◉シーズニング (オリエンタルランド)

◉昆布 (阪神百貨店)

◉おにぎり (ヨークベニマル)

◉きんぴら (イオンリテール)

◉プリン (山下館)

◉焼き菓子 (壽製菓)

◉酢だこ (イオンリテール)

◉ポテト&ナゲット (イーティーズ)



…この中で「韓国食品」と言えそうなのは
ミートファイターチャンピオンの「テールスープ・ユッケジャンスープ」くらいでしょうか。

しかし回収方法が「製造者に返送」して返金、とあることから、輸入品ではなくココが製造したものの様です。
安心の国内製造。

あと同社は「味噌ダレ」「牛ホルモン塩」も回収になっていますが…これ焼肉用ですかね?
焼肉は「朝鮮からの影響を受け、戦後の日本で成立したもの」なので、「韓国食品」とは呼べないでしょう。
どのみち、これらも「製造者に返送」して返金なので国産品だし。

ついでに触れておくと、この企業は3連発で回収騒ぎを起こしている様に見えますが、これは品目が違うと別件扱いになるからの様です。
例えばおにぎり10種の具を全て入れ間違え、アレルゲン表示が不正確になっても、全て「おにぎり」なのであくまで1品目。
しかしその中に稲荷寿司が混じってると「おにぎり」「寿司」の2品目なので2件扱いになる、といった恣意性がある模様。


そんなこんなで、自主回収になった「健康への影響 CLASS Ⅰ」の食品のうち、韓国食品とおぼしきものは30件中、0件でした。

コレのどこが
『クラス1食品の分類のほとんどは韓国食品』
なんですかね…?


ちなみにこの茄椅菰 (Keiko)なる人物は、当ブログで過去3回に渡って取り上げてます。



『ネトウヨさん「朝日がナショジオの記事を丸パク!」→検証してみた結果…』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/9378882.html

『自称「理系」ネトウヨさんの科学リテラシー』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/9387650.html

『安田純平さんとススキの件』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/9992370.html


別に張り付いてウォッチングしてる訳ではないのですが、おそらくトンデモ発言が多すぎて私のアンテナにちょこちょこ引っかかるのではないかと。
直接絡んだこともなければフォローもしてないのに、何故か目の前に飛び出してきて奇行にはしるんだもん…そら取り上げるよ。

Xのプロフィールをのぞいてみたらこんなでした。


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『元極左活動家』からネトウヨさんに転ぶという、チバレイパターン



ところで前々回、橋本琴絵について批判したところ、新人読者さんという方からコメントをいただきました。
ちなみにこの方からは何度もコメントを頂いてるのですが全然返信してなくて本当に申し訳ありません!
ついでに便乗しとくと秋本敏雄さんも同様です、重ね重ねすみません!

で、件のコメントが↓これです。

『なんで橋本琴絵って疑問に思った事をまず調べようとしないんでしょうね?』


…これに対する返答として
「ネトウヨさんは調べないものなのです」
とか
「調べないからネトウヨさんになるのです」
というのはすぐ思いつくのですが…

↓例


【山本弘の新SF秘密基地BLOG】
『彼らは調べようとしない・2』

https://hirorin0015.hatenablog.com/entry/2015/06/02/191224


【山本弘の新SF秘密基地BLOG】
『彼らは調べようとしない・3』
https://hirorin0015.hatenablog.com/entry/2015/06/02/192112



…橋本琴絵やこの茄椅菰 (Keiko)なる人物についてはそれだけでない気もします。

というのは、これらの人々は
「変なこと知ってるなぁ…」
という知識は結構あったりするんですよね。
残念ながら体系立ててない、断片的な知識なのですが。

こういう人は、アポロ計画陰謀論や9.11陰謀論など特定の主張に執着しまくるトンデモさんの中には結構います。
長年調べてるので妙に知識はある。
けれど全てが最初から特定の結論に落とし込むために拾い集めた情報なのでバイアスがかかりまくってたり、その分野の基本すら分かってないのに端っこの妙なことだけ知ってたりする…

こういう人は「調べない」のではなく、「調べてなおさら妙な方向へ行く」ので、無知より厄介なんですよね〜…。





(画像は全てXより引用)


(23:57)

2024年01月16日



『なぜモテ』その⑥



竹内久美子の新刊
『なぜモテるのか、さっぱりわからない男がやたらモテるわけ 動物行動学で語る男と女”』
に迫るシリーズ6回目。


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今回はわりとガチめに進化論の話。

竹内久美子は本書で托卵について述べています。
要約するとこんな感じ。


p.33
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カッコウの宿主となる鳥(ヨシキリ等)はカッコウの卵を見分けて排除する能力を進化させている。
だが不思議なことに雛や成鳥は見分けられない。
それは何故か?

私が聞いた中で、どうにか納得できる説は↓こんなの。

宿主は自分の種の雛がどんな姿かを「学習によって知る」と仮定しよう。
すると最初に作った巣に托卵された場合、カッコウの雛を「自分の種」として学習してしまい、翌年以降は自分の子を別の種だと認識して排除してしまう、というリスクがある。

なので誤学習を避けるため、宿主は「学習せずにどんな子も育てる」方が有利になるというのだ。
ちなみに生得的にも雛を区別できないという。

だが私は、宿主は雛が生まれた後は戦略を変えたと考える方がいいのではないかと思う。
つまりカッコウに騙されたフリをして利用しているのだ。

カッコウ属の鳥は腹の部分が白黒の段だら模様になっていて猛禽類に似ている。擬態だ。
カッコウがいると托卵された巣は損するが、その周辺で巣を構える血縁者たちは本物の猛禽類による被害が減り、自分の子を安全に育てることができるのではないか?

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯




…托卵されることにそんなに絶大なメリットがあるなら、宿主はカッコウを積極的に受け入れるべきでは…。
それなら卵を見分ける必要もない筈ですよね。
しかし現実には見分けている訳で。
それって、托卵されることによるメリットはもし存在するとしてもデメリットの方が大きいからですよね。

しかも仮にメリットが大きいとしても、コストは人の巣に押し付けた方がお得なので、あくまでも自分は托卵されたくないのでは…
宿主にとっては近場にカッコウがいればそれで充分で、自分が托卵される必要はないでしょ。

「全体の利益のためにあえて自分が引き受ける」というならそれは悪しき群選択です。

竹内久美子は血縁を通じて遺伝子を残す『血縁選択』を想定している様ですが、コレは血縁度(遺伝子の共有率。いわゆる「血」が薄くなるごとに目減りしていく)に応じて遠縁になるほど効果が薄まるため、よほどメリットが大きくないと意味がありません。
しかもこの想定だと、カッコウに托卵された巣のごく近くに血縁者がいないと意味がないですよね。
ところが「飛行」という最強の移動手段を持つ鳥類は分散が容易という。
実際にヨシキリも集団性ではなく縄張り性ですしね。
成立しにくそう…!

あと言うほど段だら模様って猛禽っぽいですか?
シギやキジ、ゲラ、ツグミなど他の鳥類にもよくある柄ですよ?
一方で猛禽でも大型のワシは違うし。

ていうかですね。
強い者を真似るタイプの擬態を『ベイツ型擬態』と呼びますが…
コレは通常、モデルとなる生物は有毒で、それをアピールするための派手な警告色を持っています。

しかし猛禽の段だら模様って警告色ですか?
細かい段だらは遠目には地味な中間色に見える筈です。
毒もないし、目立ちもしない…
よくある隠蔽擬態(カモフラージュ)やろ。
そもそも猛禽が派手やったら、捕食の時に目立って獲物に逃げられるやん。

同様に、カッコウ等の鳥が段だら模様なのも、捕食者から隠れるためのカモフラージュでしょ。
似た環境に棲む複数の系統で、同じ解が独立に進化する…収斂進化というやつですね。

またああいった段だらは、カモフラ模様の中では「発生上、作るのが容易なので進化しやすい」という可能性もあります。
だとしてもその形質が生まれ、維持される原因が自然選択であることに変わりはありませんが。


なお、「托卵された方がお得」なこと自体は実際にあります。
マダラカンムリカッコウに托卵されたカラスは、カッコウの雛が鳴きまくるので給餌量が増え、自分の雛の育ちまで良くなる場合がある模様。
なのでカッコウ側もカラス側もお互いの卵や雛を排除しないという。

こういう例があることがちゃんと研究されてるので、実証抜きの思いつきをわざわざ披露していただく必要はないんですけどねー。

このマダラカンムリカッコウの話はNHK『ダーウィンが来た!』の「進化するだまし合い! 鳥のたく卵最前線」という回で紹介されてました。



あと竹内久美子が「どうにか納得できる」とした説(結局は異論を唱えてるけど)、コレも割と謎。
『誤学習を避けるため、宿主は「学習せずにどんな子も育てる」方が有利になる』
というのはいいとして、
『生得的にも雛を区別できない』
のは何故なのか…
生得的に区別できたらものすごく有利になるのに。

実は
「宿主となる鳥が、托卵鳥の卵は熱心に見分けるのに、雛は見分けない」
という謎については、めちゃめちゃ説得力のある説が既にあったり。

托卵鳥の卵を見分けて排除することには、「托卵を防ぐ」という絶大なメリットがあります。
しかし「雛を見分ける」のでは遅すぎるのです。
托卵鳥の雛が孵化してしまってる時点で、自分の卵はコイツに落とされてしまっていますよね。
つまり見分けたところで托卵は防げず、かといって今さら卵を産み直す時間もない…そのシーズンの繁殖は失敗なのです。
一方で「雛を見分けない」場合は、うっかり托卵鳥の雛を育ててしまう訳ですが…
雛を見分けても見分けなくても「そのシーズンの繁殖失敗」という痛手を被るという点では、結果は同じです。
だったら、わざわざ雛を見分ける能力を進化させる必要はない、ということになりますよね。


実際、宿主はそうすることにメリットがある状況でなら、雛を見分ける様にも進化する様です。

熱帯の小鳥は寿命が長いかわりに、一腹子が少なく、卵を平均12個しか産みません。

ワピピ(カレドニアセンニョムシクイ)という小鳥は托卵されるとその雛を見分けて排除します。

托卵するカッコウの卵はワピピには似てませんが、雛は似ている、という通常の逆パターン。


熱帯では托卵率が高いため、托卵された時は卵を敢えて排除せず置いておくと、再度托卵された時に自分の卵を捨てられる率が低くなるからでは、と考えられています。

に托卵してきた他人の卵が捨てられるかもしれないですからね。


このワピピの話はBSフジの科学番組『ガリレオX』の「ニューカレドニアで大発見! 熱帯林の鳥類進化」という回で紹介されてました。


『ガリレオX』の制作は、本書の発行元であり、竹内久美子がしょっちゅう寄稿しているネトウヨ雑誌『月刊WiLL』も出してるWAC。

托卵鳥についてこんなにちゃんとした科学番組を作れる企業が、なぜこんな世にもええかげんな本を出せるのか…。



あと托卵鳥の話といえば
「あんなデカいカッコウの雛に気付かず餌をやり続ける宿主ってアホなんか?」
という感想をよく見かけますが…
宿主も本当に我が子だと思い込んでるのではなく、よその子だと分かった上でやってるのかもしれません。

例えばヒト男性はしばしばAVを見たりしますが、だからと言って
「あいつ、あの箱に女体が入ってると勘違いしてるで! アホやなぁ」
とか
「あんな画面上の光のパターンに騙されやがって」
とか思わないですよね?

実際、托卵された宿主の巣の上を通りがかった、全く無関係の鳥が托卵鳥の雛に給餌する例があります。
コレは托卵鳥の雛の口が、宿主の雛の口よりも鮮やかで刺激的な色をしているため、その「超正常刺激」にくらくら来た鳥が思わず「ココに挿れてみてぇえええ!」となってしてしまう様です。
明らかに自分の子ではないのに給餌しちゃうんですね。

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…みたいな話はドーキンスの『延長された表現型』あたりに普通に書いてあるんですけどね。



それにしても竹内久美子は何故
『女は最初からレイプを望んでいるわけではない。しかし、もしそういう状況になった場合には次善の策として抵抗する』
とか、
「宿主は雛が生まれた後は戦略を変えたと考える方がいいのではないかと思う」
とか、「動物が途中で戦略を変える」と考えたがるのか…

環境次第で別の戦略に切り替える「条件付き戦略」自体は実際にあります。


しかしレイプの件は…
レイプ前もレイプ中も、一貫して抵抗してる訳ですよね。
コレを「途中で戦略を変えた」と考える理由がありません。

托卵鳥の場合はさらに奇妙で、托卵されることにメリットがあるなら、わざわざ途中で戦略を変えなくても最初から托卵ウェルカム戦略一択でええやん
実際、先述のマダラカンムリカッコウの例ではカラスは最初からカッコウを排除してないですし。

要するに竹内久美子は自説を強引に通したい時に「戦略を変えてるのだ」という説明を安易に持ち出してるだけなのでは?




あと托卵は進化をめぐる利害の衝突が起きやすい、興味深い研究テーマです。
それだけに、雛を見分けて排除したり、逆に托卵鳥と宿主がWin-Winの関係で共生したりといった「例外」こそが逆に理論の正しさを物語っています。

それだけに研究が進み、専門家も多いこの分野で非専門家の思いつきが通用する訳ないんだよなぁ…。
カッコウ属に広く見られる模様がもし擬態なら、その効果はとっくに観察されてるはずです。
竹内久美子、なんでこんなトコでわざわざ迂闊な発言をしちゃうの?


迂闊と言えば、竹内久美子は本書でこんな発言もしています。


p.152
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 実は心理学の世界では血液型(ABO式)と性格は全く関係ありません、ということになっている。
 それに対して私の考えは次のようなものだ。
血液型とは赤血球だけの問題ではなく、実はほとんどの細胞の表面にある免疫の型のことである。そして、メスがオスの免疫の型を見破ることは動物として大変重要。なぜなら相手との間に生まれた子供たちに免疫的なバリエーションがあまりついていないと生き残りにくく、バリエーションが多いと、生き残りやすいからだ。
 よってメスは何らかの手がかりによってオスの血液型を見破っている可能性が十分にあるし、むしろ見破れないようではいけないくらいだ。手掛かりの候補として性格もあるかもしれない……。

(中略)
 あくまで、血液型に関してもHLAと同様の可能性があるのではないか、と推論しているだけで、結論づけているわけではない。
 ところが、この件で議論を戦わせたことがある、ある先生のTwitterを覗いたら、こうあった。
「可能性で結論するのはニセ科学である」
 まずは可能性で議論し、後に証拠を集めるのが科学では無いのですか?

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…で、証拠は?
証拠なしの可能性だけで語っていいなら5分前仮説とかの反証可能性のない仮説もアリになるやろ…
「すごい主張にはすごい証拠が必要だ」的なことを、かのカール・セーガンも言ってます。
あと血液型には20ほどの種類があるのに、何故ABO式だけを問題にするのか…?


いや、分かるんですよ?
「頭から決めつけずに可能性に心を開き、柔軟さを持つべきだ」
みたいなご意見も否定はしません。

しかし…
何かの日本ホルホル愛国ポルノ番組で見かけたのですが、寿司に醤油をベチャベチャに付けまくってる外国人に日本人が「付けすぎやろ」的に指摘したら、外国人たちが一斉に
「自由にさせるべきだ」
「硬直した姿勢からは何も生まれない、伝統を打破したところに新しい文化が生まれるのです」
とか反論してて、
「うわぁ…」
と思ったです。

いや、「硬直よくない」は正直、正論だと思いますよ。
でも「醤油付けすぎ」から文化は生まれへんやろ…
それに日本にも醤油付けすぎマンは大勢いるので、文化が生まれるならとっくに成立してるやろ。

この様に、
「言ってることは分からなくもないが、それはちがうやろ」
ということはままあるのですね。
主張を補強するために持ち出した論理はご立派なのだけど、肝心の元の主張のレベルが低すぎやろ…。

竹内久美子の血液型占い擁護も、いくら正論じみた主張をしたところで、トンデモ臭が全く拭えてないので支持する気にはなれないです。

托卵鳥についても、
「誰もが自由に意見を述べて良い」
とかの原則も(自発的に)頭をかすめるのですが、そのためにこの竹内久美子のアレな主張を擁護するのは無理無理無理。


そして他ならぬ竹内久美子自身が、托卵の
話題を↓こう締めてます。


p.37
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これは私がいつものように思考を巡らしつつ遊んだ結果にすぎず、欠陥もあるかもしれないので全面的に信用なさらないようにお願いします。
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…これが
『いつものように』
『欠陥もあるかもしれないので』
『信用なさらないように』
…!

コレが平常運転だって認めちゃうんだ〜…

それココだけじゃなくて全ページに書く必要があるのでは。
あと後出しじゃなくて、読む前から「こういう、ええかげんなコンセプトの本」だと分かる様に、帯にでも大書しといていただけませんかね?
そうと知らずにこんなんここまで読まされる読者が可哀想すぎるやろ。







オマケ

本文中で触れたTV番組の要約。

ダーウィンが来た!

『進化するだまし合い! 鳥のたく卵最前線』

2018年10月14日放送


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托卵鳥の宿主は托卵されるばかりではなく、様々な手段で対抗する。


アフリカのザンビアにいる托卵鳥、ミツオシエ(カッコウの仲間ではない)の宿主はハチクイ。

ハチクイは虫を獲るのが上手く、宿主に最適。

ミツオシエは産卵直後のハチクイの巣を狙い潜入。

巣は地中にあり、宿主の卵を落とせないので、かわりにミツオシエの雛が宿主の雛を殺す。

そのため、雛は両嘴の先が直角に曲がっている。

ただし、地中の巣は産卵直後かどうか確認しにくいため、托卵するタイミングを間違えるとハチクイの雛より後に生まれてしまい、雛同士の闘争に負けることも。


ヨシキリ種類によっては托卵を半分以上見破ることもある。

オオヨシキリは卵の表面に秘密のサインを持つ。

斑点の大きさや位置などをコンピュータで数値化・比較すると、共通の特徴があり、メスは個体ごとに特有のパターンを持つことが判った。

コンピュータの画像解析でしか見抜けないほど高度な技が進化している。


スペイン北部に棲むマダラカンムリカッコウの宿主はカラス。

カッコウはカラスの卵を落とさないし、雛がカラスの雛を殺したりもしない。

カラスの雛もカッコウを攻撃しない。

カッコウの雛は激しく鳴き、餌を貰っても泣き続ける。

親鳥は雛の鳴き声が大きいと運ぶ食べ物の量を増やすため、カラスは能力を最大限に引き出され、カラスの雛も早く成長することがある。

またカッコウの雛の糞からはジャコウネコやタカなどの天敵が嫌がる匂いが出ており、襲われにくくなることも。

カラスはカッコウの卵をほとんど取り除かないと考えられ、6割以上が托卵される。

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ガリレオX

『ニューカレドニアで大発見! 熱帯林の鳥類進化』

2013年4月14日放送


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温帯の小鳥は平均寿命が5年ほどだが、熱帯では10年以上ある。

そのかわり熱帯の小鳥は一腹子が少ない傾向があり、卵を平均12個しか産まない。温帯だと45個。

過密で縄張りを持てないので少なく産むのでは?

ワピピ(カレドニアセンニョムシクイ)という小鳥は托卵されるとその雛を見分けて排除する。

托卵するカッコウの卵はワピピには似ていないが、雛は似ている。

雛を見分ける方法は不明だが、温帯では見分けない。

また熱帯では托卵される率が高い。

【仮説】

托卵鳥の卵を敢えて排除せず置いておくと、再度托卵された時に自分の卵を捨てられる率が低くなる(先に托卵された卵が捨てられるかもしれないので)

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(23:59)

2024年01月07日



あの橋本琴絵がいつも通りやらかしてます。


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(画像はXより)


…九九で敵味方を判別!
関東大震災の時に自警団が朝鮮人を識別するのに「15円50銭」とか言わせてたのと一緒やん。
それに上手く答えられなかった日本人の地方出身者や聴覚障害者も犠牲になってるのに…。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR8Z6VHDR8ZUPQJ007.html


私だって急にイキりたった集団に囲まれて「九九です。はっぱ?」とか急に聞かれたらパニくって「えと、72?」とか「ろくじゅうよん!」とか、普段なら言わないこと言う自信があるです。

ていうか震災時に「敵味方」ってナニ?
本邦初等教育を受けてない人は自動的に敵認定なの?



さらに日本政府が関東大震災での朝鮮人虐殺をデマだとしていたとは初耳です。
ソースもちゃんと書いてあるので、チェックしてみましょう。

「答弁書第二〇号内閣参質一九八第二〇号平成三十一年三月八日閣議決定」

とのことなので、参議院の公式サイトで該当する質問主意書を検索して、読んでみると…


予想はしてたけど、中身は橋本琴絵が言ってることと全然ちゃうやんけ!


件の質問主意書は第198回国会のものなのですが…

その内容は第196回国会の時の質問&答弁を踏まえてのものなのですね。
なので第196回国会のやつから順に、内容をバチクソ要約して紹介していきますね。
原文はこのエントリの最後にまとめて載せておくので確認したい方はそちらを参照。

まず質問の方から。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【質問主意書】(有田芳生)


自民政権下で専門調査会が作成した「報告書」にも「朝鮮人虐殺は軍・警察・市民いずれもがおもくそやってた」って書いてあるよな?
そこでやねんけど、

一、
虐殺に兵器が使われたっていう「調査票」があるやん、って第193回国会で質問したら、国は「その調査票は政府内に見当たらないから答えられません」って言ったよね?
でもその調査票って「報告書」のソースになってる重要なやつで、収録されてる本のタイトルまで報告書に載ってるやん。

二、
「報告書」のソースになった資料、防衛省の図書館にあるやん。そこに「軍が朝鮮人を刺殺」って書いてあるけど?

三、
「調査票」は東京都公文書館に所蔵されてるんやし、調べたらどないでっか?

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯


…という訳で、さらに前にあった第193回国会での質問&答弁もあるのですが、あまり遡り続けても仕方ないので今回はこれ以上は掘りません。

で、それに対する答弁は…

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【答弁書】(安倍晋三)

一、
その本は防衛省にあるんだけど、「調査票」は政府内に見当たらないんだよねぇ…

二、
政府内に記録はないんだよねぇ…

三、
調査する気はないっすね。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

さすが晋さんやで…!
「所蔵してるけど見当たらない」
「募ってるけど募集してない」
て、これもう半分政府として機能してないやろ。

コレに対して有田芳生がさらに追求したのが198回国会の↓コレ。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【質問主意書】(有田芳生)

え、記録がない?
そりゃ調査不足やろ。

一、
前回言った「軍が朝鮮人を刺殺した」って書いてある資料、防衛省の図書館にある?

二、
国立公文書館アジア歴史資料センターのウェブページによれば、その資料にはこれこれこういう部分がある筈やねんけど、
防衛省の図書館に収蔵してるやつにもその部分ちゃんとある?

三、
そこに「軍が刺殺」って書いてあるやろ?

四、
それって政府内で作成した文書やんな?

五、
コレどう見ても軍が虐殺した証拠やろ

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

…と業を煮やし、噛んで含める様に一手ずつ説明して追い詰めていきますが、晋さんの回答は…

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【答弁書】(安倍晋三)

一〜三、
そのウェブページに載ってる通りっすね。

四、
政府が作った文書かは記録が見当たらないので分からないなぁ。

五、
軍が虐殺したかは記録が見当たらないから分からないなぁ。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

…あやふや&ゆるふわ〜!

何ですかこの
「君はお菓子をポッケに入れた?」
「入れました」
「お金は払った?」
「払ってません」
「それは万引きだよね?」
「万引きはしてません」
みたいなやり取りは。
しかし今回は政府批判が目的ではないのでその話は一旦、傍に置くとして。

ココで政府が記録が見当たらないとしているのは、あくまでも
「特定の文書は政府が作成したものか?」
「特定の事件は軍が兵器を使って行ったものか?」
という点についてのものですよね。

橋本琴絵が主張する様な、
『関東大震災において異民族の方々が不当に攻撃されたという話し』について「記録が見当たらない」とするものではありません。
ていうか、ココでは晋さんが話を矮小化しようと必死になっているものの、虐殺があったこと自体は政府もとっくに認めていますよね。
その点は有田芳生の第196回国会での質問冒頭でも指摘されています。

まぁ橋本琴絵は自民がダーウィンを誤引用した時も「どっから探してきたんや?」という資料を基に自民を擁護。

しかしその資料の文脈を全然理解しておらず、日本進化論学会の元会長・矢原徹一御大に『よく見つけられましたね』と褒められつつ瞬殺されてたし。



「自民のダーウィン誤引用 専門家はどう捉えたか』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/9567390.html


という訳で、今回も
「自信満々に凄い主張をしてくるけど、精査するとトンデモなことが判明する」
といういつもの橋本琴絵しぐさでした。

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」
と言いますが、今回も
「ネトウヨの 正体見たり デマゴーグ」
だなぁ…。



なお、橋本琴絵については↓こちらのエントリでも扱っております。
ボリューム特盛、批判マシマシになっていますので是非。


『あまりにアレな橋本琴絵』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/9991922.html


↑このエントリがバズったせいか、直接絡んだことは一度もないのに橋本琴絵からX上でブロックされる私。

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ご本人から認知されるとはこりゃ光栄。
よほど都合の悪い存在なのか私…大成功やん。
頑張って書いて良かったー!
今後もよろしくね琴絵ちゃん‼︎






【オマケ】

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…わざわざ文語体で檄を飛ばす橋本琴枝。
しかし…



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え、じゃあ『反日政党による日本人への憎悪』って何だったの?
…妄想…?








【資料】

(※色の変更はブログ主による)

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第196回国会(常会)
質問主意書

質問第六四号

関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成三十年四月六日

有田 芳生   


       参議院議長 伊達 忠一 殿


   関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問主意書

 関東大震災時における朝鮮人、中国人等の虐殺事件については、平成二十年、自民党政権下で内閣府中央防災会議の専門調査会が作成した「災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 平成二十年三月 一九二三関東大震災報告書【第二編】」(以下「報告書」とする)でもくわしく書かれています。そこでは「震災直後の殺傷事件で中心をなしたのは朝鮮人への迫害であった」、「軍、警察、市民ともに例外的とは言い切れない規模で武力や暴力を行使した」、「自然災害がこれほどの規模で人為的な殺傷行為を誘発した例は日本の災害史上、他に確認できず、大規模災害時に発生した最悪の事態」だったとまとめています。そこで質問します。

一 私が平成二十九年四月二十六日に提出した「関東大震災時に起こった朝鮮人、中国人等虐殺事件への日本政府の関与に関する質問主意書」(第百九十三回国会質問第九一号)に対する答弁(内閣参質第一九三第九一号)の「五について」において、「御指摘の「震災警備ノ為兵器ヲ使用セル事件調査表」については、調査した限りでは、政府内に見当たらないことから、お尋ねについてお答えすることは困難である」とありました。「震災警備ノ為兵器ヲ使用セル事件調査表」(以下「調査表」とする)は報告書の記述の根拠となっている資料で、一九九七年刊行の「関東大震災政府陸海軍関係史料」第二巻に収録されていることが報告書に明記されています。このことから、「調査表」は、関東大震災時における朝鮮人、中国人等の虐殺事件に日本政府が関与したという「事実関係を把握することができる資料」に値すると考えますが、政府の見解をお示しください。

二 報告書の記述の根拠となっている防衛省防衛研究所図書館所蔵の「大正十二年公文備考」の簿冊中の「九月五日近衛師団司令部ヨリ戒厳地司令官宛通報」にある、亀戸警察署に検束された朝鮮人が騎兵十三連隊により刺殺された旨の記述から、当時の日本政府は関東大震災時における朝鮮人、中国人等の虐殺事件に関与したと考えますが、現政府の認識をお示しください。

三 「調査表」は、公的機関である東京都公文書館に所蔵されています。「関東大震災時における朝鮮人、中国人等の虐殺事件に日本政府が関与したこと」の有無を確認するために、東京都公文書館で同資料を調査する必要があると考えますが、政府にその意思がありますか。

  右質問する。
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質問主意書
第196回国会(常会)
答弁書

答弁書第六四号

内閣参質一九六第六四号
  平成三十年四月十七日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 伊達 忠一 殿

参議院議員有田芳生君提出関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員有田芳生君提出関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘の「「関東大震災政府陸海軍関係史料」第二巻」は、防衛省防衛研究所においても所蔵しているが、お尋ねの「調査表」は、調査した限りでは、政府内に見当たらないことから、お尋ねについてお答えすることは困難である。

二について

 御指摘の「当時の日本政府は関東大震災時における朝鮮人、中国人等の虐殺事件に関与した」ことについて、調査した限りでは、政府内にその事実関係を把握することのできる記録が見当たらないことから、お尋ねについてお答えすることは困難である。

三について

 政府としては、御指摘の「調査」をすることは、現時点では考えていない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

質問主意書

第198回国会(常会)
質問主意書

質問第二〇号

関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成三十一年二月二十六日

有田 芳生   


       参議院議長 伊達 忠一 殿


   関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問主意書

 政府は、平成三十年四月六日付けで私が提出した「関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問主意書」(第百九十六回国会質問第六四号)の質問二に対して、「調査した限りでは、政府内にその事実関係を把握することのできる記録が見当たらないことから、お尋ねについてお答えすることは困難である」と答弁されました(内閣参質一九六第六四号)。明らかに調査不足であると考えますので以下質問します。

一 防衛省防衛研究所図書館には、「大正十二年公文備考」(以下「この文書」とする)は所蔵されていますか。

二 この文書には簿冊があり、国立公文書館アジア歴史資料センターのウェブページで公開されている資料画像「情報(1)」(レファレンスコード「C08050969900」、大正十二年 公文備考 巻一五五 変災災害(防衛省防衛研究所))の「0545」ページには、「九月五日近衛師団司令部ヨリ戒厳地司令官宛通報」が収録されていることがわかります。前記一で防衛省防衛研究所図書館にこの文書が所蔵されている場合、防衛省防衛研究所図書館の所蔵するこの文書の「巻一五五 変災災害」にも同通報は収録されていますか。

三 前記二の通報の中に、亀戸警察署に検束中の日本人と朝鮮人が騎兵十三連隊により刺殺されたという趣旨の記述があることを政府は確認できますか。

四 前記二の通報は、大正十二年の関東大震災時に政府内で作成された文書ですか。

五 前記三の記述は、関東大震災時に軍隊が朝鮮人等を虐殺したことを示す証拠の一つであると思いますが、政府の認識をお示しください。

  右質問する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
質問主意書
第198回国会(常会)
答弁書

答弁書第二〇号

内閣参質一九八第二〇号
  平成三十一年三月八日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 伊達 忠一 殿

参議院議員有田芳生君提出関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員有田芳生君提出関東大震災時における朝鮮人等虐殺事件に関する質問に対する答弁書

一から三までについて

 防衛省防衛研究所戦史研究センター史料室に保管されている「大正十二年 公文備考 巻百五十五 変災災害三」においては、御指摘の「九月五日近衛師団司令部ヨリ戒厳地司令官宛通報」との文書(以下「本件文書」という。)が収録されているところ、本件文書の中の文言については、独立行政法人国立公文書館アジア歴史資料センターの御指摘のウェブページに公開されているとおりである。

四について

 本件文書がお尋ねの「大正十二年の関東大震災時に政府内で作成された文書」であるか否かについては、調査した限りでは、政府内にその事実関係を確認することのできる記録が見当たらないため、お答えすることは困難である。

五について

 御指摘の「関東大震災時に軍隊が朝鮮人等を虐殺したこと」については、調査した限りでは、政府内にその事実関係を把握することのできる記録が見当たらないことから、お尋ねについてお答えすることは困難である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


(引用元:参議院公式サイト)



(23:48)

2024年01月02日



はい、また災害直後のいつものやつ〜。


例として取り上げるのはあくまで氷山の一角です。

画像は特記していなければX(旧Twitter)より。



【「人工地震」系の皆さん】

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【「井戸に毒」系の皆さん】

読めば分かる通り、ネトウヨさんというよりは愉快犯なだけの人が多い模様。
勿論、愉快犯なら許されるというものではありませんよね…


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【「外国人がレイプ」系の皆さん】


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【「予言的中」系の皆さん】


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↑取り上げられてるのは『富士地震火山研究所byえいしゅう博士』というYouTubeのチャンネル。

このえいしゅう博士は火山岩石学博士課程を修了してるらしいのですが…
「あ、じゃあ科学的根拠あるんだ!?」と思いきや、
動画の見出しに『地震雲』とか『宇宙のパワーが手に入る‼︎ ありがたい配信‼︎』といったオカルト臭ぷんぷんのワードが。

12月の投稿を覗いてみると…


(以下5枚の画像はYouTubeより)

※1番上のは地震発生後の投稿

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…毎日投稿してしょっちゅう「ココが危ない」「アッチが危険」とあちこちを「巨大地震の前兆」認定をしていた模様。
こんなんそらいつか当たるやろ。

あと、どっかで異常があるとすぐ「前兆」認定しちゃう、というのを続けていると、それが結果的には本当に前兆だった、という場合もあるでしょう。
しかし「前兆でないのに空騒ぎ」になる場合が圧倒的に多いので、ノイズが多すぎて予測としては無価値

センサーは鋭敏なほど誤報も多くなりますが、それでも肝心な時に感知しないよりはずっと良いでしょう。
でも常時感知しっぱなしのセンサーは役に立ちませんよね。





…こういうのだけ見ると日本人の「民度」とやらに絶望したくなるかもしれませんが、実際にはこれらを批判するツイートの方が遥かに多くあったことを申し添えておきます。

コレに絡めて紹介しておくと…


【「特定アジアが災害を祝ってる」系の人】


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毎回いますねこういう人。
でも中韓で災害が起きると、ネトウヨさんたちがそれを祝ってたり。
別に「だからおあいこだ」とか言うつもりはないですよ?
それは『相殺法』という誤謬だし。
どこの国の人であれ、災害を祝ったりするべきではありません。

でもコレ、本来は
「中国人が日本をディスった!」
「いや、日本人も中国をディスってる!」
という「日本 vs 中国」の図式ではないのでは。

「どっちの国にも互いに罵り合う愚かしい人がちょっぴりいるけど、そういう人たちは放っといて、私たちは仲良くしましょうね」
という、「両国の大多数の心ある人々 vs 一部の心ない人々」という図式を思い描いてみて下さい。
彼我を分けるラインは国境線じゃなくて、考え方にあるのです。

あと近年のネトウヨさんの中には
「あいつらと同レベルになりたくないから、災害を祝うのはやめとく」
という人もよくいますね。
自制するだけ昔よりは随分ましになったとは思うのですが、動機があまり誉められたものじゃない感。
そもそもそういうコトを他者にすること自体が間違ってるので、しないのが当たり前ですよね。
あといちいち相手に絡めるあたりが何とも…。

話を戻して、こういう人もいる中、↓こんなのも。


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インプレッションがすごい。

進化生物学者の故スティーヴン・ジェイ・グールドは「ニューヨークで恐ろしい事件がひとつ起きる間に、何万もの親切がある」
的なコトを言ってました。


まだヒトに絶望するには早すぎです。


「まあ、だからこそ人は自分を、他人を知ろうと努力する。だから面白いんだな、人生は」(加持リョウジ)



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(画像は『DEATH NOTE』より)







(03:09)