2023年05月10日


『月刊WiLL』2023年4月号に
『LGBT活動家の目的は家族破壊と国家分断』
なる記事が掲載されてるのを発見。
杉並区議会議員小林ゆみと、おなじみ竹内久美子による対談です。

小林ゆみは議会で「性的指向のような個人的趣味の問題に税金をかける必要はあるのか」と発言した人ですね。

内容は思いっきり煎じ詰めると、
「左翼は家族を破壊し、国家を打倒するために同性婚を認めさせようとしている。
その目的のためにLGBTは利用されている」
というもの。
どう見ても陰謀論。

記事の要約は以下の通り。
(※ツッコみ部分で都度引用するのでテキトーに流して大丈夫)


…………………………………………………………

LGBT活動家の目的は家族破壊と国家分断


一度法律を作ったら、新たな権利をどんどん要求するだけ

形作りから入り込む

竹内
LGBT理解増進法が制定されていたらどうなっていたのか?

小林
それを武器に活動家が新たな権利をどんどん要求しただろう。彼らは形作りから入り込んでくる。

竹内
教育の場でもLGBT理解を強要されるかも。その結果、日本国内の分断を招く。

小林
「性自認」で、犯罪行為が頻発している。

竹内
女性と称して女性トイレに侵入したり、のぞき目的で女装した男性が女性用浴場の脱衣室に侵入する……など、社会的な混乱を招いている。

背後でうごめく活動家

小林

そもそもLGBT支援施策が全国的に展開されているのは不可解。
2016年、私が議会で「性的指向のような個人的趣味の問題に税金をかける必要はあるのか」と発言をしたことで炎上。
当時は共産党系や後の立憲民主党系がLGBTの権利を認めろと声を上げていた。
そこに公明党も合流。
各地方自治体で「同性パートナーシップ制度」が導入されている。
パートナーシップ制度自体は目くじらを立てるものではない。家族として公営住宅の入居資格を得たり病院の面会や手術の同意を行うことができる。
ところが恐ろしいことに左派活動家は同性婚まで認めさせようとしている。

竹内
彼らの目的は国の根本である家族を破壊することで、国家打倒の革命を目指しているのでは。

小林
左派活動家たちの目的はそうだろう。自分たちの目的を達成するための道具の1つとして、LGBTを利用している。

声を上げづらい

小林
本来であればパートナーシップは必要ない制度。個別の案件として条例を改正するだけで充分対応できる。ところが、LGBT権利擁護派は、条例改正などを提示しても受け入れない。最終的に同性婚を認めさせたいというのが本音かつ目的。
杉並区長はパートナーシップの導入を目指そうと区民向けの勉強会まで開いている。

竹内
税金が左派の活動費としていいように使われている。

小林
「啓蒙」のターゲットは子供たちや一般の都民、区民だったり。
条例まで行かなくても、区長・市長の権限で「要綱」として通じている場合もある。
条例と異なり、議会の議決が必要ないので、いわば首長の「やりたい放題」。

竹内
やり方が実に巧妙。
同性愛者の現状は?

小林
大別すると、活動化タイプと、そっとしておいて欲しいと思うタイプの2種類。
同性愛者の友人が数人いるが、たまたま全員政治的保守で、高収入でおまけにイケメン・美女で、充実した毎日を送っており、日々の生活に特に不便を感じていない。ただ彼らは「(活動家と言うイメージのある) LGBTという言葉を自分たちに当てはめて欲しくない」と言っている。左派の道具としていいように使われており、実に不快であると。

竹内
レッテル張りはして欲しくない。

文化的にも浸透

小林
公明党系議員は「女性、高齢者、障がい者、LGBT、子供……こういった弱者のために努力します」を、枕詞のように使う。信用すると日本人の8割が弱者になってしまう(笑)。

竹内
女性は強者。負けたフリをして勝っている。

小林
LGBTはいじめられやすく、自殺率が高いと言われるが、疑問。いじめ問題は一般の人たちにも降りかかる問題。LGBTの人たちだけクローズアップし、勝手に弱者扱いするのは論点がずれている。

竹内
2021年の総選挙で野党が惨敗したのは、有権者がLGBT問題の欺瞞を見抜いているから。だからLGBT理解増進法が成立しても自民の支持層が増えるとは思えない。

小林
むしろ、法制化されることで、活動家たちは新たな「権利」を要求してくる。
そもそも同性愛者の数は増えているのか?

竹内
同性愛者は常に一定数存在し、増えることも減ることもない。
男性同性愛者は約4%、女性同性愛者は約2%、バイセクシュアルは10数%。
進化論では1%の割合で存在していたら、何らかの意味があると考える。
珍しくもないし特別な事でもない。LGBTの人たちを過度に持ち上げる事はしなくて良い。特別扱いしようとするからおかしくなる。

※ここから竹内久美子の進化論話芸が続く。
他著と内容がカブってるので割愛。
多著については下記参照。
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/17264747.html


小林
科学的事実を知ることで、LGBTに対する認識が改める事は大きい。

◉西洋と日本の違い

竹内
日本は海外の思想をどんどん受け入れているが、そもそも同性愛に対して日本は寛容。
私は歌舞伎が好きだが、若衆歌舞伎など美少年・美青年を演者とした歌舞伎は同性愛文化の花形。
その後、幕府によって風紀の乱れを理由に野郎歌舞伎(壮年の演者)になったが、そもそも日本ではLGBT文化を刑事的に取り締まった歴史はない。
一方で、欧米は同性愛を処罰対象にした。欧米で同性婚を法律上保護しなければならない理由は、同性愛を処罰対象にしていたことの裏返し。その反省・反動もあって、同性婚を認めようとする動きが活発化しているが、そもそも日本には関係のない話。

小林
同性愛に法的保護を与える事は単に猿真似にとどまらず、議論が割れることでかえって国民の間に分断を見出してしまっている。
活動家の中には、最近話題の某原宿系タレントのように、「自分らしく生きる権利をくれ」と叫ぶ一方で、他人の人生をめちゃくちゃにしながら平然としている人もいる。 LGBTとは関係なく人として身勝手な生き方だが、それを批判することもできない。過度なLGBT政策を容認する風潮に少しでも再考を促したい。


…………………………………………………………



…ということで、どこからツッコんで良いのか分かりませんがとりあえずツッコんでいきます。

小林
「性自認」で、犯罪行為が頻発している。

竹内
女性と称して女性トイレに侵入したり、のぞき目的で女装した男性が女性用浴場の脱衣室に侵入する……など、社会的な混乱を招いている。

   ↓
「のぞき目的の女装男」はLGBTではなくシス男性の問題ですよね…?
「女性と称して女性トイレに侵入」も、「シス男性が女性と称してる場合」は同様です。


パートナーシップ制度自体は目くじらを立てるものではない。家族として公営住宅の入居資格を得たり病院の面会や手術の同意を行うことができる。
ところが恐ろしいことに左派活動家は同性婚まで認めさせようとしている。

   ↓
なんで同性婚を認めさせるのが「恐ろしいこと」なんですか?


竹内
彼らの目的は国の根本である家族を破壊することで、国家打倒の革命を目指しているのでは。
   ↓
同性婚を認めるとなぜ家族が破壊され、国家が打倒されるのやらさっぱり。
同性婚を認めた国で家族や国家がえらいこっちゃになったことってありましたっけ?
あと選挙による政権交代を通じての体制の変化であれば、「革命」は別に悪いものじゃないよね。


小林
左派活動家たちの目的はそうだろう。自分たちの目的を達成するための道具の1つとして、LGBTを利用している。
   ↓
仮に左翼がLGBTを利用してるとして、
「左翼を利するの嫌だから、LGBTの足引っ張ったろ!」
ってどうなん…?
そういう場合、左翼による利用を批判しつつ、LGBTへの理解は推進するべきなんじゃないの…?
主たる問題ほったらかしで付随的な問題に汲々としちゃってないですか…?
どうもこの方、道義より党派性が大事みたいですね。

それに「政策を通じて自分達の望む社会にしていく」のはどの党にとっても当たり前のことですよね。
自民党に至っては保守政党なのにダーウィンを誤引用して「変化が必要、改憲を」って主張してましたやん…。
政策に遠大な計画があるのは当然で、むしろそれ抜きでその場しのぎの風見鶏になってる方がヤバいやろ…。

LGBTの権利獲得は「リベラルの目指す社会」と完全に同じ方向性を向いてるのに、「左翼は本当はLGBTに興味などなく、ただ道具として利用しているだけ」みたいに言うのはおかしいのでは?

そういう批判は、人権意識が希薄な癖に嫌中というだけの理由で「ウイグルガー!」とか言い出すネトウヨさんにぶつける方が相応しいと思うです。


小林
本来であればパートナーシップは必要ない制度。個別の案件として条例を改正するだけで充分対応できる。ところが、LGBT権利擁護派は、条例改正などを提示しても受け入れない。最終的に同性婚を認めさせたいというのが本音かつ目的。
杉並区長はパートナーシップの導入を目指そうと区民向けの勉強会まで開いている。

   ↓
パートナーシップ制度があるかどうか、あるいは同性婚可能かどうかって、公営住宅や病院だけじゃなくてあらゆるところに影響が出るよね。
それらも全部、個別に対応していくんですか…?
それもう同性婚アリにした方が手っ取り早くね?
なのに個別対応でお茶を濁すって、どうしてそんなに執拗に同性婚を認めたがらず、LGBTを無権利状態に置きたがるのか…
「最終的にLGBTを否定したいというのが目的かつ本音」なのでは…?


竹内
税金が左派の活動費としていいように使われている。

   ↓
なるほど、税金でウヨサヨの活動をしてはいけないんですね。
だったら自衛隊の講師に極右の歴史修正主義者を招くなんて言語道断ですよね。
なのに竹内久美子が皇族芸人と仲良しなの何で?


条例まで行かなくても、区長・市長の権限で「要綱」として通じている場合もある。
条例と異なり、議会の議決が必要ないので、いわば首長の「やりたい放題」。
   ↓
議決の必要のないことをやっただけで「やりたい放題」?
だったら、領収書の必要ない官房機密費を使いまくるのもダメだし、ましてや正当な手続きなしに勝手に口頭決済したり解釈変更したりする様な政党はそれ以上に「やりたい放題」ですよね。
なのにどうしてお2人とも自民を批判しないんですかね…?


同性愛者の友人が数人いるが、たまたま全員政治的保守で、高収入でおまけにイケメン・美女で、充実した毎日を送っており、日々の生活に特に不便を感じていない。
   ↓
「私には黒人の友人がいる」という、典型的な差別者しぐさ。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/黒人の友人を持つ私は、人種差別主義者ではない

あとそれ「たまたま」違うやろ…
こういう人たちは「マイノリティーを差別しない」と言いつつ、彼らが要求を叫ぶと途端に手のひらクルンクルン。
そらそういう人のそばに寄ってくるのは要求を持たない「わきまえた」マイノリティーだけでしょ…。


竹内
レッテル貼りはして欲しくない。
   ↓
え、ついさっき妙な陰謀論を持ち出して左翼にレッテル貼りしてたの、この人ですよね…!?


小林
公明党系議員は「女性、高齢者、障がい者、LGBT、子供……こういった弱者のために努力します」を、枕詞のように使う。信用すると日本人の8割が弱者になってしまう(笑)。
   ↓
え、「女性、高齢者、障がい者、LGBT、子供」は弱者じゃないんですか?
弱者が多いと何か不都合なことでもあるんですかね…?
弱者かどうかは事実の問題で、この人がどんな願望を持っていようがそれとは無関係ですよね。


竹内
女性は強者。負けたフリをして勝っている。
   ↓
だったらまずご自分が保守らしく男尊女卑的に振る舞い、「女の癖に表舞台で声を上げる」のではなく、負けたフリして裏で男性を操ることで自分の理想社会を追求してみては…?


小林
LGBTはいじめられやすく、自殺率が高いと言われるが、疑問。いじめ問題は一般の人たちにも降りかかる問題。LGBTの人たちだけクローズアップし、勝手に弱者扱いするのは論点がずれている。
   ↓
そんなん言い出したらどんな問題も
「あなただけじゃない、我慢はみんなしてるんだから」
で終わらすことができ、いかなる問題も解決の必要がなくなりますが…
じゃあ政治って何のためにあるんですかね?

大変な思いをして鬱になった人に
「大変なのはみんな同じだよ、誰にだって悩みはあるよ」
とか言っちゃうタイプ?
それ一番言うたらあかんやつや。


小林
科学的事実を知ることで、LGBTに対する認識が改める事は大きい。
   ↓
改まった結果が「権利を与える必要はない」ですか…


欧米で同性婚を法律上保護しなければならない理由は、同性愛を処罰対象にしていたことの裏返し。その反省・反動もあって、同性婚を認めようとする動きが活発化しているが、そもそも日本には関係のない話。
   ↓
日本の法律や道徳はキリスト教圏からの影響が大きいですよね。
もともと日本は性に奔放だったのが近代以降、欧米の影響でタブー視される様になってます。
じゃあそれも「そもそも日本には関係のない話」ですよね。
さて、現在「性の乱れ」を嘆いているのはウヨサヨで言うとどっちの方々ですかね?

あと竹内久美子の得意技、進化論だってもともとキリスト教の天敵として西洋で発展したもの。
宗教ゆるめの日本では抵抗勢力もほぼいません。
つまり竹内久美子のロジックで言うと
「西洋で進化論が重要視されるのは、『全知全能の神』で全てを説明してきたことの裏返し。そもそも日本には関係のない話」
というコトになる筈なんですが、その辺はどう整合性を取るおつもりなんでしょーか?


小林
同性愛に法的保護を与える事は単に猿真似にとどまらず、議論が割れることでかえって国民の間に分断を生み出してしまっている。
   ↓
冒頭で竹内久美子も、

竹内
教育の場でもLGBT理解を強要されるかも。その結果、日本国内の分断を招く。


…と「分断」を持ち出してる訳ですが…

そもそも異なる意見が共存するのは民主主義にとってむしろ健全なことだと思うのですが、「分断」という流行りの言葉でそれを悪いことみたいに言うのってどうなの…?
そんなに単一の価値観しかない翼賛体制がお好きですかそうですか。

…が、しかし「異なる意見の共存」というのはあくまで原則。
この人たちのは「意見」というより「ヘイトスピーチ」なので、共存する必要はないですけどね。

LGBT理解は世界の趨勢となっており、最近のアンケートによれば国内でも多数派となっています。
一方でそれに反対する人々は、この対談にも明らかな様に確たる理由を持っていません。
「行き過ぎた権利を与える必要はない」と言いつつ、最低限の権利すら与える気がないご様子。
「分断を生み出してしまっている」のはどっちなんですかね…?

ウヨサヨの対立は昔からずっとありました。
でもそれは「国を良くする方法」についての不一致に過ぎず、路線は違えどお互いに良かれと思ってやってることだというコンセンサスがあったものです。
しかしSNSの発達でフェイクニュースや陰謀論が幅をきかせ、極右が「あいつらは国を破壊することが目的」などと論敵を悪魔化したことが「分断」の原因なのに何言っちゃってんの…?

そして「自分たちへの批判を使って自己弁護する」のがこういう人たちの得意技。
「ヘイトスピーチやめろ」→「日本人へのヘイトスピーチやめろ」みたいなやつですね。

この「分断を招く」式の詭弁は西田昌司参院議員がLGBT理解増進法案の「差別は許されない」という文言について
『かなり厳しい対立を生むような言葉遣いで日本の国柄に合わず、(LGBT当事者に)逆に不利益になるのではないか』
と発言して話題になりましたね。



活動家の中には、最近話題の某原宿系タレントのように、「自分らしく生きる権利をくれ」と叫ぶ一方で、他人の人生をめちゃくちゃにしながら平然としている人もいる。 LGBTとは関係なく人として身勝手な生き方だが、それを批判することもできない。過度なLGBT政策を容認する風潮に少しでも再考を促したい。
   ↓
え、あの人って「活動家」なんですか?
むしろ自分のジェンダーアイデンティティーとかも曖昧にしててマイルド派だと思ってましたが。

そして「他人の人生をめちゃくちゃに」て…それ離婚した人全員に言ってんの?
シス男性・シス女性の芸能人が離婚して「家族はどうなるんだ」「他人の人生をめちゃくちゃにしやがって」とか言われますかね…?

あと小林ゆみは「それを批判することもできない」と言いつつ、こうしてガンガン批判してますよね?
しかもこの件はこんな偏ったネトウヨさん雑誌だけじゃなくて、普通にネット炎上してたやん。
どこが「批判することもできない」んですかね…?




あと竹内久美子は「同性愛には進化的な意味があるから」という的外れな理由でLGBT擁護派だった筈なのに、急に塩対応に…どうした?

↑この辺については下記エントリを参照。

『竹内久美子さん、「7歳少女をレイプして妊娠させるのは繁殖戦略」と生産性を認定』
http://wsogmm.livedoor.blog/archives/17264747.html




…という訳でツッコみどころ満載でしたが、『WiLL』のこの号、LGBTについて扱っているのはこの記事だけではありません。


島田洋一「HEADLINE 天下の大道」では
 『「LGBT理解増進法」の何が危険か』
と題してこの問題を扱っています。
内容的には

◉「左翼勢力に税金や資金ガー!」
◉「女性専用施設に自称トランスジェンダーガー!」
◉「女子スポーツ界ガー!」


という、同じ感じのやつ。

さらに「デマなら俺にまかせとけ」な門田隆将による
「HEADLINE 事件の現場から」では
『LGBT法のどこがいけないのか』。
これまた

◉「女湯や女性トイレに自称『私は女』ガー!」
◉「家族ガー! 戸籍制度の破壊ガー! 反日ガー!」


という、毎回同じことしか書いてない金太郎飴記事。

3つの記事を費やして、論拠として挙げられるのがコレだけなん?
薄い…ネトウヨさんの人権感覚くらいペラッペラですやん。









(23:43)

この記事へのコメント

1. Posted by スポンピー   2023年05月11日 06:50
よほどカルト教団から指令が出ているのか、この問題に関しては、徹底的に戦おうと言う命令が降っているのであろう。
2. Posted by う   2023年05月11日 13:04
コイツらは「日本が好きだから日本のためになることを考える」ではなく「リベラルが憎いから“反日”左翼の逆張りをする」という言論しかできない
愛国心ではなくリベラルへの敵愾心でものを言ってるだけ

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