2022年05月27日
民放のBSでひっそりと放映されている『ガリレオX』という科学番組をご存じでしょうか。

実はコレ、めちゃめちゃ良く出来たええ番組なのです。
最先端の研究を紹介する、という意味ではNHKの『サイエンスZERO』みたいな感じなのですが、さらにニッチなテーマを取り上げていたり、かと思えば「そもそも科学的とはどういうことか」といったコンセプチュアルかつ大きなテーマについて掘り下げたり。
後者の例としては『疑似科学!~これからの科学との付き合い方とは?~』という回があったり、『科学でわからないことを、どう考えるか』という回では疑似科学や陰謀論を批判をしてたり。
そんな回のひとつ、『科学における仮説とはなにか 仮説が世界を前に進める』(2019年1月27日放送)をご機嫌で観ていた時に気付いたことが。
これまでは録画してCMを飛ばしていたので気が付かなかったのかもしれませんが…
ん? DHCのCM入ってるやん。
会長が強火のネトウヨさんのヘイト企業ですね。
番組内容におかしいところがないか確認しましたが…特に見当たらず。
めちゃめちゃ強いて言えば、京大の伊勢田哲治准教授がポパーの反証主義を説明する時に弁証法を批判してたトコくらいですかね。
伊勢田哲治は『疑似科学と科学の哲学』で知られるニセ科学批判の論客であり、理論派ヴィーガンからよく引用される『動物からの倫理学入門』も著した、優れた科学哲学者です。
番組では、科学的仮説は「検証可能」で「反証可能」というポパーの科学の反証可能性に基づく、という流れの中で、
『弁証法 この場合、経験による裏付けのない不確実な推理』
というテロップが。
しかもここだけスタッフによる「ハハハハ」というやや嘲笑的にも聞こえる笑い声入り。
しかしご本人の共著『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す』によれば、伊勢田哲治はポパーの反証主義自体に懐疑的な立場の筈なのですが…。
この辺、強いて言えば
「弁証法は共産主義と関係があるため、左翼sageのために恣意的な編集をしたのか…?」
と解釈できなくもないですが…いくら何でもまさかね?
あの分かりやすく陰謀論にハマった会長さんが、こんな微妙な手段に訴えるとも思えませんし。
同じ金出すならもっとネトウヨさんにわかりやすくアピールする番組を作ってDHCテレビで流した方が効果的、というのは『虎ノ門ニュース』や『ニュース女子』でよくお分かりでしょうしね。
という訳で、『ガリレオX』はあくまでちゃんとした科学番組なのですが…
毎回ではない様ですが、DHCのCMが流れ。
放送してるのはBSフジ、つまりはフジサンケイグループ。
そして制作著作は何故かWAC…ネトウヨ雑誌『WiLL』の発行元~!
何かと問題のあるネトウヨさん企業が3連発。
まずあなた達が科学的思考を身につけるべきではないですかね…?
陰謀論や疑似科学を批判する素晴らしい番組を作れるのに、自らがソレにハマってますよ?
特にDHCはもともと「大学翻訳センター」の略で知的な企業だったのですから、反証可能性のない陰謀論になど引っかからず、科学の様に自浄作用を発揮していただきたいものです。
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