2022年04月27日


保守系の人が持ち出す言葉で↓こんなんよく見るよね。 


◉『二十歳までに共産主義にかぶれない者は情熱が足りないが、二十歳を過ぎて共産主義にかぶれている者は知能が足りない』 

◉『20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。 
20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない。』 

◉『20歳の時にリベラルでないのなら情熱が足りない。40歳のときに保守主義者でないのなら、思慮が足りない』 


これらはネットから適当にコピってきたものですが、何で年齢とか批判対象が微妙にちゃうねん。 
さらにこれらはしばしば英国首相ウィンストン・チャーチルの言葉とされるのですが、チャーチルそんなん言ってない。 

例えばこの↓サイトには、 


【秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ】 
『チャーチルが言ってないチャーチルの名言』 
https://labs.cybozu.co.jp/blog/akky/2019/09/churchills-quotes-which-churchill-never-said/ 


こう↓あります。 

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国際チャーチル協会が「誤ってチャーチルが語ったとされる名言 (Quotes Falsely Attributed to Winston Churchill)」という記事を公開しています。 

25歳の時に自由主義者でなければ情熱が足りない。35歳までに保守主義者になってなければ知能が足りない。 

よくツイッター等で見かける気もするこの言葉、チャーチルは15歳で既に保守主義者で、35歳では自由主義者だったそうなので、このようなことを言うはずがないそうです。 
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さらにココ↓では、 


【mobanamaのブログ】 
『チャーチルの言葉』 
https://mobanama.hatenablog.com/entry/20040729/1132768552 


先のサイトと同じソースを根拠にやはりチャーチル説を否定し、『ソースには未到達』としつつも、この言葉の出典としてこんな説↓を紹介。 


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229 :本当かよ! :04/05/27 14:37 id:kp27Hoig 
>>208 
まあね。そもそもこの言葉はチャーチルの言葉ではないらしいね。 


20才までに共和主義者でないということは心臓が足りない証拠である。 
30才までにそれであるということは頭が足りない証拠である。 
ギゾー(1787?1874) 
その他、バーナード・ショー、クレマンソー等々のバージョンもあり。 


スレ違いスマソ。 
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ちなみに上記サイトに依れば、英文では「liberal / rebellious」対「conservative」という構図の様。 

まぁ「かの有名な〇〇は☓☓と言った」的な名言は高確率で本人はそんなこと言ってないので、ちゃんと確認した方が良いよね。 


では発言者がチャーチルかどうかはともかく、この言葉自体について。 

若いうちは社会正義に敏感だけど、歳を取るとそういう感覚が鈍磨してきて「清濁併せ飲む度量が必要」とか言い出しがち。
「若いやつらは現実を知らない癖に綺麗事ばかりで青臭い」とも言えるし、「年取ると感覚が鈍磨して、自分が汚れたことを正当化し出すんだな」とも言える訳で。 
こんなん「若者は揚げ物を好むが、老人は煮物を好む」みたいなモンで、別にどっちが上とかないやろ…。 

しかもこういう言葉を持ち出して熱心に書き込む人の多くは最近、急にアクティブになった保守層ですよね。 
そもそも「ガンガン政治的発言をして政治に積極的に参加し、この国を良くして行こう!」という情熱はそれこそ青臭く、本来なら若者のうちに通過しておくべきものなんじゃねーの? 

そういう、最近急に「ネットde真実」に目覚めた人たちって、「今の社会に不満を持ち」「正義が行われることを切望し」「是正を求めて立ち上がった」訳ですよね? 
それ左翼思想にかぶれた若者と同じや。 

かつての学生運動とかでは打倒すべきは封建的な「社会」だったのが、その後社会の基調が「リベラル」になったから今度はそれに噛みついてるだけ。 
保守つってもその本質は反権力なんよね…。 
何故かマスコミとか野党とか中韓とかを「隠然たる力を持つ、打倒すべき権力」と見做してる、という…。 

つまるところこの人たちは「遅れてやって来た左翼」に他ならず、いい歳して今さら学生運動みたいなことやってる癖に、何故か自分でそれを批判しているという、かなりカッコ悪いことになってる訳ですね。 
特大のブーメラン。 




【オマケ】 

Kumicitさんの創造論やID理論に関するブログ『忘却からの帰還』には↓こんな記事が。 


【忘却からの帰還】 
『人が老いると保守的になる理由』 
https://seesaawiki.jp/transact/d/%BF%CD%A4%AC%CF%B7%A4%A4%A4%EB%A4%C8%CA%DD%BC%E9%C5%AA%A4%CB%A4%CA%A4%EB%CD%FD%CD%B3 


要約すると↓こんな感じ。 


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●人が老いると保守的になる理由 

若い頃はリベラルな傾向があっても、人は老いるにつれ、保守的になり、右傾化し、権威主義的になり、頑固になっていく。

1:知的好奇心の減退 

2:判断能力の減退 
知識獲得を効率的に行うには、思考の節約が不可欠である。物事をカテゴライズあるいは白黒で見ることで、節約した効率的思考を行うことができる。老いた人々は曖昧さに対して非寛容な傾向があり、閉じた構造への欲求 を持っている。これは、原理や規範への強い志向と、自分の味方と矛盾する情報を無視する傾向として現れる。さらに、老いた人々は出来事や物事や人に対して、カテゴライズされた判断をする傾向が強くなる。これはより偏見的な行動につながある。偏見とは、前もって判断するという意味であり、老年では、新たな知識の獲得より、古い知識の保存が、重要だからである。 
これにより、単純明快な判断、不都合な情報の無視、偏見的行動の傾向が高まるという。 

3:親近感 
我々は年を取ると、経験はより制約され予測可能なものとなる。これは部分的には適応的である。秩序と構造により、世界を自動飛行できる。一方、変化は、予防的適応や努力や即興が必要である。実際、人生のどの時点でも、変化は破壊的であり、苦労の多いものであるが、特に老齢ではストレスなものになる。したがって、保守主義が親近感を増やし、親近感が保守主義を高める。このラインの研究で、保守主義が自尊心とポジティブに関連していることが示されている。 

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(00:08)

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