2022年03月29日


石川幹人シリーズ、4回目。


…という訳で、石川幹人はかなりのトンデモさんなのですが…この人、一応「懐疑主義者」ってコトになってます。 


出版社のサイトには、『超心理学を例にした疑似科学研究』を続けている、とあります。 

https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3907-8 

『「超常現象」を本気で科学する』『なぜ疑似科学が社会を動かすのか ヒトはあやしげな理論に騙されたがる』という著書もありますし。 
ちなみに進化心理学系だと『だまされ上手が生き残る 入門!進化心理学』『人は感情によって進化した 人類を生き残らせた心の仕組み』といった著作もある様です。 

さらに文科省科学研究費の支援を受けて運営されているサイト「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」の統括研究員も。 
なお、このサイトは菊池誠によって批判されています。 
まぁキクマコ先生も911以降、福島の安全をやたら強調したり、発言が右傾化したり、といろいろありますが、それはさておき。 


あと石川幹人は日本最強の懐疑主義団体「ASIOS」のリサーチ会員なんよね… 

ところが石川幹人への評価をめぐり、内紛が勃発。 
「ながぴい」こと長澤裕が脱退してしまいます。 

その辺りの経緯は↓この辺を参照。 


【Skeptic's Wiki】 
『「ながぴい」こと長澤裕による「ASIOS」の項』
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=ASIOS 

【Twilog】 
『ながぴい(@Nagapiii)/「ASIOS」の検索結果』
https://twilog.org/Nagapiii/search?word=ASIOS&ao=a 

まぁ簡単に言うと、 

ながぴい「ファッ!? 懐疑主義団体にトンデモさん混じってるやんけ!」 
本城会長「いや、ウチ別に懐疑主義団体ちゃうんで」 
ながぴい「ココに懐疑主義団体って書いてあるやろ! 大体、ASIOSって『Association for Skeptical Investigation of Supernatural』(超常現象の懐疑的調査のための会)の略やろが!」 
ワカシム「もっと勉強しようや」 
ながぴい「もうええ、やってられるかー! 辞めたるわ!」 

…って感じ。 

まぁ「と学会」なら懐疑主義的イメージが強いものの、実際には「おもしろがり集団」であって懐疑主義団体ではない、と言えるでしょうが… 
ASIOSはなぁ…。 


「と学会」の名が出たついでに触れておくと、高須クリニックの高須克弥院長は「と学会」に入ろうとしたら「あなたがウチに入るのは、バードウォッチングの会に鳥が入る様なものですよ」とか言われて断られたとか…(その後、いろいろあって入会。ちなみにご子息の高須力弥はその前から「と学会」会員で、Twitterでは父親のネトウヨ発言を諫めるなどまっとうな人だったり)。 


…話を戻して。 
この様に石川幹人は「私、懐疑主義者です!」という体で活動し、その実、結構怪しい主張を混ぜ込んできている訳ですが…
まともなコト言って信頼感を演出しつつ、こっそりトンデモぶちこんでくるって…山口敏太郎かよ! 



しかし、超能力としか思えない事件は実在します。 
何しろ私自身が実際に体験したので間違いありません(個人的経験の絶対化)。 

始まりは2013年― 
BSフジの科学番組『ガリレオX』に「疑似科学!~これからの科学との付き合い方とは?」という回がありました。 
そこに「人々が興奮する場では乱数発生装置の出力に偏りが出るのではないか」という実験が(懐疑的に)取り上げられていたのですね。 
その研究で紹介されていたのが石川幹人でした。 
うわぁ、胡散くせぇ! 

…それから数年後。 
その番組を観返してみたところ…え、石川幹人なんて出てへんやん!?
実際にはその研究をしていたのは蛭川立という人でした。 
どうやら私の記憶違いだった様です。 
石川幹人先生、ごめんなさい。 
先生はこんなトンデモ実験に手を染めたりしてなかったんですね。 

ではこの蛭川立とはいかなる人物なのか…? 
調べてみて驚きました。 
明治大学情報コミュニケーション学部で超心理学的な研究を行っているのが石川幹人教授や蛭川立准教授だったのです。 
しかもWikipediaの「石川幹人」の項にはこうあります。 

『ディーン・ラディンが主要メンバーとなり、1997年にスタートした地球意識計画[20]によって世界各地に100台設置してある乱数生成装置(RNG)の一つが石川の研究室に置かれているとし、』 

…件の乱数発生装置があるのは石川幹人の研究室…ミラクル!


私は蛭川立なる人物を知らなかったし、ましてや石川幹人の関係者だなどとは思ってもみなかったのに、どうして蛭川立を石川幹人と勘違いしたのでしょうか? 
もうね、超能力。 
それしか考えられません。 
私に眠りし超能力が開花し、石川幹人と蛭川立に共通する胡散臭いオーラを感じ取ったに違いありません。 
良かったですね両先生、超能力はちゃんとありました~! 




【ちょっぴり補遺】 

さらに蛭川立&石川幹人は共同で『ねぶた祭における乱数発生器の特異的変動』という研究を行ってる模様。 

『超心理マニアのためのブログ』 
ねぶた祭における乱数発生器の特異的変動 
https://blog.goo.ne.jp/metapsi/e/9ea6ba7a9143901bdc841a8c21b0d4cd 

ちなみに↑ココのブログ主「Matt Ishikawa」は石川幹人ですよね…? 


さらに石川幹人&蛭川立でトークイベント↓してたり。 

『紀伊国屋書店』 
【新宿南店】 2012年11月1日(木)19:00~石川幹人さん・蛭川立さんライブトーク@ふらっとすぽっと/『超心理学―封印された超常現象の科学』(紀伊國屋書店)※このイベントは終了しました 
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-South-Store/20121001110000.html
あと蛭川立も『性・死・快楽の起源――進化心理学からみた〈私〉』という、進化心理学を標榜する本を出してました。 
あ~、この本、京都の丸善で著者のトークイベントやってたわ。 
仕事の都合で行けへんかったやつや。 
コレ著者、この人やったんか…あっぶな~!? 


ちなみに蛭川立もASIOSのリサーチ会員だそうで…大丈夫かASIOS!? 
ASIOS公式サイトの「メンバー情報」にはこうあります。 

『ビリーバーでもディスビリーバーでもなく、公正な懐疑主義者でありたいと思っており、2013年よりロンドン大学ゴールドスミス校変則的心理学研究室(APRU)の客員研究員として、クリストファー・フレンチに師事した。』 

…スゲー偏った側にいる人が中立を気取るのって、トンデモさん界隈でよく見るよね… 
「子供達には進化論とID理論、両方を教えて、好きな方を選ばせれば良い」 
とか、 
「右でも左でもない、普通の日本人です」 
とかね。 



(00:58)

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