2021年06月10日


2020年11月23日にこんなmixiニュースがあった。

生島ヒロシ、小林麻耶に「グレート・リセット望む」 
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6304316 
(現在はリンク切れ)


よりによって「グレート・リセット」とは… 
当時「これはJアノン系の人々の妄想を加速させるかもしれない」と思った。

彼らは三浦春馬の死や今回の小林麻耶の騒動といった芸能人のゴシップに過ぎないものまで陰謀論に組み込む。 
実際にこのニュースについたボイスを見ると、今回の騒動は小林麻耶がトランプを支持したためという主張が散見される。 

だが小林麻耶は子宮系への接近や「宇宙ヨガ」整体師との結婚など、そもそもアナウンサーとしては胡散臭すぎる言動が問題となっていた人物でしょ…。 


Jアノンの元ネタであるQアノンについては「日本初の解説書」と銘打った高島康司『Qアノン 陰謀の存在証明』なる本が出版されている。 
そしてこの本の冒頭に「グレート・リセット」の話があったりする(後述)。 


本書はQアノンについて詳細にまとめられており、コンビニ売りの陰謀論本の様にプロパガンダ丸出しの絶賛があるわけでもなく、一見すると概ね冷静に描かれているように見える。 
他に解説書の類は出ていないので、その情報がどの程度正しいのか、私にはよくわからない。 
いずれ多くの情報が出てくれば付き合わせて検証できるだろう。 

とりあえず有益だと思ったのは、Qアノンがハマる「仕掛け」を解説している点だ。

Qアノンの教祖的な位置にいる人物「Q」はメッセージを短く不可解な予言の様に提示するらしい。
例えば「◯◯とは何か?」といった具合だ。
それを見た人は「どういう意味だろう?」と思って「◯◯」をネット検索する。
すると「Q」の意図が見えてくる。

最初から解りやすく書けば良さそうなものを、わざわざ勿体つけよるな〜、と思うが、こうすることで彼らは「自分の手で秘密を明かした」気になり、ハマってしまうのだという。

まぁアレだ。
トンカツ屋で「すり鉢で胡麻を擦る」という作業を敢えて客にさせることで、客が味付けに主体的に参加した気になれる、みたいなコトだろう。

まぁこの話は興味深い。
だがこの本、全体としては恐ろしくわかりにくい…。
「地の文」と「Qアノンの主張を紹介した部分」とが全く区別されず地続きに書かれているため、作者がそれらを信じているのか、紹介しているだけなのか、さっぱりわからないのだ。

明らかな肩入れが延々と続いたかと思うと「以上が講演の要約である」的にまとめられ、おまけにその「以上」というのがどこからどこまでなのかも分かりにくかったりする。 
おまけに巧みに断言を避けてもいる(ここで紹介する著者の主張は話を分かりやすくするために断定調にしてあるが、実際にはかなりあやふやな書き方である)。 

だがそれでもよく読むと、何だかんだで著者はQアノンの主張を無視できないと考えている様に思える。 
Qアノンの主張は「Q」本人が言っていないことにまで及び、宇宙人とか平気で出てくるが、著者はそれらにさえ好意的だ。


だがこの本の結論ではその「Qアノンは支配エリートと戦っているのだ」というQアノンの信念が豪快にちゃぶ台返しされる。 

要約すると 、

「Qアノン現象は実は支配エリートが仕組んだトランプ支持のためのキャンペーン」 
「トランプによって民衆の怒りは民主党に向き、支配エリートからそらされる」 

ということらしい。 
さらに 

「支配エリートはこのままでは世界の体制が崩壊するので新しい体制へ移行しようとしている」 
「新しい体制とは社会主義的な高度管理社会」 

的なことも書いている。 

なんですかその陰謀論を陰謀論でくるんだ陰謀大福餅みたいなのは。 
なんつーか…陰謀論が巨大化しすぎて「Qは陰謀を覆そうとしている」という設定が「それすらも陰謀の一端」になってしもてるやん… 
それだと当初の設定は全部間違いになる筈なんだけど、この著者はその辺も信じてたんじゃなかったっけ? 
矛盾してませんか? 

アレだ、 
「ノストラダムスの予言は当たってて凄い!」→「凄いから研究しよう」→「独自研究の結果、実はこれまでの解釈は全て間違いと判明。私の解釈だけが正しい」 
みたいな人がいて、 
「だったらこれまでの当たりとされてた予言は全てハズレになって、ノストラ全然凄くない、ってなるやん」 
とツッコんだりされてたのですが…それみたいなもんよね? 

あと結局、いつまでたっても敵は社会主義なんだな~… 


で、著者がそう考える理由はというと… 
ここで先述の「グレート・リセット」登場。 

今回の騒動では生島ヒロシがこの言葉を持ち出し、「小林麻耶に変化を望む」という意味に引っかけた訳だが… 

「グレート・リセット」とは、元記事(このエントリの末尾に保存)にある通り『来年の世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」のテーマ』。 

これは格差や暴動や差別や環境などの問題に取り組み、「グローバル社会を持続可能にしていこう」というもの。 

ところが著者は何故かこの「グレート・リセット」を
「支配エリートによる、社会主義的な高度管理社会への移行」
なのだと捉えている。 
そう考える理由はと言うと『筆者が懇意にしている外資系シンクタンクのレポート』にそう書かれている、というだけ…根拠うっす! 


という訳で著者はQアノンの味方なのか何なのかよく分からないのだが、この人自身もよく分かってなさそうよね… 
ましてやQアノンやJアノンはそれ以上に都合の良い情報だけ切り貼りするのがお得意だし、このメタ陰謀論を中途半端に仕入れて 
「生島ヒロシが小林麻耶に『グレート・リセット』を突きつけ…これは高度管理社会への移行を匂わせてる?」とかトンチキな方向に解釈しそう… 

と危惧したのだが、それは流石に杞憂に終わった様でめでたしめでたし。





【元記事】
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生島ヒロシ、小林麻耶に「グレート・リセット望む」

12日に所属のフリーアナウンサー小林麻耶(41)の契約解除を発表した生島企画室の会長を務める、生島ヒロシ(69)が13日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月〜金曜午前5時)の生放送に出演した。

生島は午前5時40分すぎにスポーツ新聞の内容を紹介。「今日はですね、これは避けて通れない。我々の事務所としても、解除、終了しましたので」と説明。「なかなか正常なマネジメントができないので終了しました。本当に残念なことになりました」と話した。

小林は今年2月からTBS系情報番組「グッとラック!」(月〜金曜午前8時)の木曜レギュラーコメンテーターを務めてきたが、12日の生放送を欠席して、同局が降板を発表した。生島企画室も、12日付で契約解除を発表した。

生島は「本当に残念なことになってしまった。特に『グッとラック!』のスタッフの期待は大きく、プロデューサーも配慮してくれた。どうして、こういうことになったのか。僕に知らせると心配すると配慮があったのかな」と直前まで事態の報告を受けていなかったことを明かして「結局、電撃降板になってしまった」と悔やんだ。

生島も、小林もTBSのアナウンサーとして活躍、フリーになった。「僕も小林君も、TBSに育ててもらって、特別な思いがあったのにどうしたんでしょう」と話した。

小林は、12日午前6時すぎから、YouTubeチャンネル「コバヤシテレビ局」を夫のタレントで整体師のあきら。(37)とともに生配信して「グッとラック!」の降板を言い渡されたことを報告。番組スタッフからいじめを受けたことを理由に10日のロケ取材をキャンセルしたことを明かして、番組や事務所のスタッフ批判をした。TBSはいじめを否定して、降板理由をスケジュールの都合などと説明している。

生島は「ご主人とYouTubeを配信をして、そこまでいうのかと思った。ただ非常に才能があって、生放送でも瞬発力がある」と惜しんだ。

そして来年の世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」のテーマが「グレート・リセット(大いなる出直し)」であることを挙げて「いろいろなことを前向きにリセットしていく。今の麻耶ちゃんには『グレート・リセット』を望む。夫婦間のこともあるけど、(新たに担当するようになった)ボートレース(競艇)のことも非常に勉強していて、大きな評価を受けていたのに。本当に麻耶ちゃんには『グレート・リセット』を望みます」と話した。



(23:37)

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